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買い物(奴隷)

『庭が広いというのはいいものね、花でも育ててみようかしら?』

『うむうむ、いいものじゃ。太陽の光が暖かいのぉ…あっ蝶々が飛んでるのじゃ!』


こんにちは、アリゼです。

突然ですが私、引っ越しました。そうです屋敷を買ったのです、結局前の家には一カ月も住んでませんでしたがそっちの家はまた別の事で使う事にしました、勿体無いからね


『にしても思い切ったのぉ?こんなお屋敷を買うとは、だがちと広すぎはせんか?』

『人はこれから増やすのよ、それに広い方が何かと都合がいいしね』


庭が広いから鍛錬をやり易いし、前の家では襲撃者が来た時にも満足に暴れられないからこれぐらいなきゃね。まあ他にも理由は色々とあるんだけど今は言わなくても良いだろう


『しかし地下室がなかったようじゃが良いのかの?』

『よく聞いてくれたわね、はいこれ』スッ


その言葉を待っていたのよ、私はセリアの前に一本のスコップを取り出した、地下室がない?だったら掘れば良いじゃない!

セリアが前の500連落とし穴掘りのトラウマを思い出したようだが関係ない、私の奴隷らしくキリキリ働いてもらうわよ?


セリアの可愛い顔がサーっと青くなったが気にせず持たせる、セリアが何を言ってきてもやらせるしその為の準備は万全だ


『ご、ご主人!素人が地下室を作れる筈がないのじゃ!生き埋めになってしまうぞ!』

『というわけで有識者をお呼びしました!』


私は自分の影から、猿轡に目隠しをして縄で縛った青年を地面に転がした

そして私は徐に青年のお腹を蹴りあげる、すると青年は良い悲鳴を上げ悶えるように身を捩った、中々に良い反応だ


『大工の息子のジャン君です、二週間前から地下室で調教したり薬を投与した結果、私の忠実な下僕になってくれたわ。そして今では私に痛めつけられるのが大好きな立派なマゾ豚野郎になってくれたのよ』

『ご主人が恐いのじゃ…』


最初は嫌々と抵抗していたがそこは私も慣れたものだ、殴りつけ蹴り飛ばしながら時に優しく撫で上げ薬を投与したら簡単に堕ちてくれた。もう私から逃げられない


私は地面に転がっているジャン君を抱き上げ耳元でお願いするように囁いた

『ねぇ?ちょっと大きな地下室を作りたいんだけど協力してくれないかなぁ?勿論協力してくれたら私が君の悦ぶ事いっぱいシてあげるよ?』

『せ、先生!それは○○や□□といったプレイや△△みたいな事もしてくれるんですか!』

『勿論よ?なんなら▽▽もしてあげるし貴方が満足して気絶するまで何度だってシてあげるわよ?』

『誠心誠意頑張らせて頂きます!!』


これだから豚野郎は扱いやすいのだ、これからも可愛がってあげよう。しかしセリアの目が冷たいわね、まるで変態を見るような目じゃない?それで間違ってないわ


『さて、少し話は逸れたけど早速やりましょうか。人にはバレないように細心の注意を払いながらね?』

『の、のじゃ〜…』


^^^^^^^^^^^^


それから3日程三人で穴掘りをしてようやく50m四方の地下の空間ができた、あとはジャン君に任せて内側を整えるだけだ。


『地下での強制労働はもう懲り懲りなのじゃ…いくら身体強化魔法があるといってもこれはあんまりなのじゃ…』

『お疲れ様、かなり早くできたんじゃない?私としても人のストックが出来たから早いのは有り難い話しなのよね』


一昨日の夜に早速最初の刺客が屋敷に侵入してきた、おそらく例の貴族の者だろう。

侵入者の練度は低くはなかったけど室内戦闘に慣れてない感じだったなぁ。冒険者上がりなのかもしれない、そして今は地下の一角に吊るし上げている最中だ。


『ま、ゆっくり日向ぼっこでもしときなさいな、私はちょっと出かけるわ』

『何処にいくのじゃ?』

『ちょっと奴隷市場に掘り出し物でも探しに行くのよ』


私は《影歩》を使い奴隷市場へ向かった、掘り出し物は普通の奴隷市場には置いてないからね。そして普通じゃない奴隷市場に行くのだから変装はしっかりしておこう、顔が割れるのは良くないしね



^^^^^^^^^^^^


今私はメイクで男装した上にフードを目深く被り奴隷市場を歩いている、今日も奴隷市場は活気づいており奴隷自身も少しでも待遇の良い所に自分を売り込もうと必死に今日を生きていた。この生きて命を燃やしている空気が私は大好きなのだ


私は知り合いの奴隷商を目指して足を進めた、道行く人はどの人も目をギラつかせて品定めをしていた。でもそれも仕方ない

人が人を買うのだ、八百屋で野菜を買うのとは訳が違う、気を張らないと忽ちハズレを掴まされるだろうしね


目的の店に着くと店の従業員の男が忙しそうに動き回っていた、久しぶりに見たけど繁盛していてなによりだ。


『そこのフードの人!ウチの奴隷はどうだい?サーバル奴隷商店はここらじゃ一番の品揃えだよ!』


その言葉に嘘はないようで奴隷は種族や性別を問わず豊富なラインナップを揃えていた、商品をよく見せるためだろうけど奴隷の栄養状態や衛生環境も良好なようだ。見る価値はあるだろう


『そうですね、オススメはありますか?』

『戦闘用なら龍人族が目玉だな、勿論家事をさせたいなら奴隷になる前は料理人だった奴もいるぜ?愛玩奴隷が欲しいならショタからロリや大人の美男美女でもなんでも御座れだ!』


チラリと檻を見ると良待遇の匂いを嗅ぎつけたのか、美しいエルフの女性がこちらに笑顔で手を振っていた。かなり美人だけど戦える目をしてないから興味は湧かないわね、そんな事より質問しなくちゃ


『そういうのも良いんですが今日は変わったものを探しに来たんですよ?』

『というと?』

『…例えば盗賊と手を結んでる店、売り手のつかない問題児が流れる店とかですね』

『…うちは真っ当な奴隷商なんだ、そんな事知るわけないだろ』


…この人は知ってるね、でもトラブルを持ち込みたくないから黙ってるって感じかな?盗賊と取引をしてる店なんて危ないから知らぬ存ぜぬの方が良いしね、まあそんな事させないけど


『そうですか、では店主とお話しさせて欲しいのですが?実は私はこの店の店主と昔からの顔馴染みでしてね、彼も喜ぶと思うんですよ』

『はぁ?お前みたいな怪しい奴を店長に会わせるわけがっ』

『でないと貴方の首が飛びますよ?』


言葉を遮り従業員に殺気を飛ばす、勿論睨むなどして顔を晒す事はないがそれでも一般人にはこれで十分だ。危険な雰囲気を感じたのか従業員はたじろぎ一筋の汗を額に流した


『へっ…へへっ、首が飛ぶっていうとどういう意味ですかい?』

『はは、想像に任せますよ?まあ大人しく言うことを聞いた方が賢明だとは思いますがね?』


従業員に10万ゼニーほど握らせる、従業員は少し迷ったようだが諦めたように店の奥に私を誘導した。にしてもこの話し方疲れるな…


でもとりあえずは目的達成だ、そしてここからは店主との楽しい交渉の時間ね。交渉のネタは沢山あるし楽しみながらやろっと!










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