詩 本能ですら休み方を忘れてしまった
「佐藤さん、これやっといてくれる?」
「ごめん、こっちもよろしく」
「ああ、それなら佐藤さんにやらせておけばいいでしょ」
歩きすぎて疲れたのに
まだたどり着かない
歩きすぎて足が痛いのに
まだ休めない
成果が実らないのは
要領が悪いのは
歩みが足りないからというけれど
努力が足りないからというけれど
それは本当なのだろうか
それは真実なのだろうか
この道の先 どこまでだろう
この道の先 いつ途切れるの
終着点は あるのだろうか
立ち止まった また歩いた
考えるより その前に
足を動かし 気が付いた
その瞬間に その行動に
気づいた 知った 思い知る
休み方を忘れている
休み方を覚えていない
もう 本能ですら 分からない
誰も教えてくれないから
思い教えてなおしてくれないから
明日を考えるのが疲れたから
未来を考えるのが疲れたから
目の前の事をこなしていく
ただこなしていくのは がんばりじゃなくて
そうしている いつかのうちに
そうこうしている どれかのうちに
将来に期待 明日を思う
そんな事は忘れてしまった
「どうやって考えていただろう
もう 本能すら 覚えてはいない」
「未来は明るいなんて言わても 共感などできない
ただ嘘で笑って 頷くだけ」
「ストーリー」
あの人、ずっと休んでいるわね。
働き過ぎで体調を崩したらしいわよ。
過労で倒れる前に、休めば良かったのに。
なんで休まなかったのかしら。




