第02話 宿敵? ランドブレイカーの涙と最初の対決
トンネルが壊れた現場には、野次馬ひとりいなかった。みんな時間が足りないのだ。インターネットがあれば、さまざまな娯楽が無償で楽しめるからだ。光元国の人は、50年前の唱和時代のような暇な時間は持っていなかった。
そして、今は、立ち入り禁止のロープが貼られているだけで、誰もいないはずだった。しかし、黒いフルフェイスのヘルメットに大きな黒いマントを翻した男が笑っていた。
「ふはははは! すばらしいチカラだ。 俺の願いが、ついに叶った。この力があれば、人がいない場所や時間帯に、こわれかけで危険な【設備】やガタが来た【乗り物】を止めることができる」
男はフルフェイスのカバーを上げて、涙を流していた。
「神よ、ありがとうございます。ランドブレイカー ~大地の破壊者~ としてのチカラで、罪なき人たちが命を落とさないように、全力を尽くします」
1分間の黙とうを捧げたあとで、男は大空に向かって叫んだ。
「さあ、すべての(いつこわれるか分からない危険な)設備や機械を壊しに行くぞ!」
そのとき、男の後ろに、ランドフィクサーがあらわれた。着地音に気付いて男が振り返った。
「誰だ? お前は?」
「ランドフィクサー ~大地の修理屋さん~
あなたは誰なの?」
「ランドブレイカー ~大地の破壊者~ だ!」
「破壊者? このトンネルはあなたが壊したの?」
「ああ、そうだ。いつ崩れるか分からない危険な状態だったからな」
「ゆるさない、覚悟しなさい」
「話を聞かない奴の相手をする気は無い。さらばだ!」
ランドブレイカーは、あっという間に、見えないくらい遠くへ飛び去ってしまった。
「なんて、逃げ足の速い。いいえ、それよりも、このトンネルを直さなきゃ!神様、御力をお借りします」
わたしは、青空の太陽に右手のひらをかざし、左手のひらを壊れたトンネルの入口に向けた。
「フィクサーズ、サンシャイン。 修理屋さんの太陽の光!」
まぶしい光を受けた老朽化したトンネル、おじいさんのように年を取ったトンネルは出来たばかりの若々しい力強いちからを取り戻した。
「これで、ふたたび、みんなが通れるようになるわ。それにしても、ランドブレイカー。今度会ったら、捕まえてやるわ」
わたしは、家に帰ることにした。
お読みいただき、ありがとうございます。 作者のサアロフィアです。
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