第6話 ダンジョン
あらすじ
アンチトードンの巣穴の駆除依頼を影ギルドから受けその巣穴に向かい進んでいると愚かな冒険者パーティがそこにいて大量のアンチトードンに襲われていた
さて、魔法使いの魔法によって数匹のアンチトードンが死んだが、流石にパーティが持たないだろうな
それにアンチトードンも魔法が使えるためかなり厳しい状況になるが、ふと俺は気づくこの冒険者パーティの行く末を見ているのは俺だけでは無かった様だ
明かりなしで巣穴の洞窟に潜り込んでいる上に黒いマントを着用してるなんてさ
肉眼でもギリギリに視認出来るかどうかだ
そんななのにここまで来れるとは、まさかと思うがそのまさからしい
黒のマントの人物は何かを投げた、俺の予想が当たればあれは
その予想通りだ、黒のマントの人物はナイフを投げた
投擲用のナイフで暗殺によく使われる物で視認性をかなり軽減させている
投げる手元の瞬間すら見られなければ認識する前に刺さるだろうなナイフが急所にそんでそのままと
さて、黒のマントの人物は何処にナイフを投げたと言うと目の前の冒険者パーティの僧侶の首元に投げて突き刺さっているナイフが
黒のマントの人物は僧侶を殺したようだ
さて、僧侶が死んだとなるとそうこのパーティーは総崩れする
元々ギリギリの綱渡りの戦闘だった
黒のマントの人物は多分、冒険者パーティが邪魔だったから最低限の処置でパーティを壊滅させる手として僧侶を討ったと思う、俺も狙うなら僧侶だろうなって納得している
闇ギルドも影ギルドも暗殺や殺人の依頼も僅かながらも受けている
黒のマントの人物の実力的に多分、黒のアサシンだろう
では何故ここにと思うが、別に問題ない
気にする必要は何も無い、俺はこの先にいるアイツ倒すだけだから
やはりアンチトードンの巣穴だからアンチトードンとの戦闘は避けられない
アンチトードンは明るいのが嫌いなカエル型の魔物
名前の由来となっている解毒魔法【アンチトード】が得意な上に本体のアンチトードン自体も対毒体制が高い
その影響か毒を使った戦闘が多い闇ギルドや影ギルドには不評な魔物
そして、アンチトードンはポーションや魔道具の触媒にもなって魔道具ギルドや薬学ギルド等は好まれている魔物
先程の死んだ冒険者パーティの私物を漁ったて見つけた物があって、依頼書だった
依頼の内容はアンチトードンの肝の納品の依頼
アンチトードンの肝はポーションの素材になるから薬学ギルドからの依頼だろう
そして依頼書はもう1枚あってアンチトードンの足の採取依頼で足は魔道具ギルドからだろう触媒に使えたはずだから
複数枚の依頼を同時に受けているなら尚更アンチトードンの生態にある程度知識が必要だろうが倒せればそんなの関係ないという人だちだったのか
アンチトードンに潰されて圧死した冒険者パーティは置いておくことにした
アンチトードンは草食なのて人間を食べたりはしないその代わりに自身のお腹で踏み潰す、
圧死で死んだ冒険者の肉は骨はボロボロになっている
これは首辺りに刺し傷がある圧死体があるな これは僧侶の死体だな
とりあえず何かしら使えるものがあるかもしれん
めっちゃ明るかったランプは粉々に潰されている
さて、使える物はなにかないかと探しているが、武器類は壊されている
前線で戦ってたと思われる戦士が使ってたと思う剣はポッキリ折られている
使えるのはいくつか探したが、僧侶か魔法使いが持ってたと思われるスクロールが数枚残っている
なんの魔法のスクロールかを確認するためにスキル【スクロール解読】を発動した
このスキルはスクロールがなんの魔法のスクロールなのかを確認する為のスキル
普通はスクロールを確認するためには縛り紐を解き中を広げて解読するのだが、こういう拾い物のスクロール中にはダミーのスクロールが混じっていて
スクロールを広げると罠が起動し拾った者を殺すのがある
闇ギルドや影ギルドではそういうのに気をつけるようにスクロール解読のスキルを取得する用に促している
まあ、それすら説明しないんだけど影ギルドの方は
さて、ダミーでは無く普通に使える魔法のスクロールのようで今度はなんの魔法なのかを確認する
風属性と土属性と水属性か冒険者パーティならまあ有り得る組み合わせのスクロールだが
なぜ使わなかったか、多分 魔法使いか僧侶のどちらか又は2人とも苦手な属性だったんだろう
苦手な属性の魔法だと詠唱が通常より長く必要になる
あの状況で長い詠唱は前線の崩壊になりかねん
普通はあんな状況での詠唱すら厳しい
俺は、影属性がメインの属性だが苦手な属性は無かったのでこのスクロールも問題無く使えるから回収しておこう
潰れた遺体は消えるだろうな、先程のアンチトードンの数的に多分ここは普通の巣穴ではない
ここはダンジョンなんだろう
そうなると多分、アイツは1番奥の最深部に居るんだろうな
もしかしてギルドマスターは分かってた
ここが巣穴ではなく魔物の巣窟である
あの ダンジョンという事を
いや、有り得る ギルドマスターなら