第5話 遺跡エリア
今後も週二投稿で行きます
前回のあらすじ
数十年も塩漬けされていた人探し依頼を達成する事が出来た
その依頼は俺にしか達成出来ない依頼だったため、数十年も未達成だった
達成した結果、自分の記憶を一部取り戻せた
さて、俺の記憶持ちの魔物を倒さないと行けないらしいが、記憶の取り戻しによるスキル取得で多少強くはなったが、メイン武器は木の剣になっている
強そうな武器を手に入れないと行けないのだが、武器屋に売ってる武器は購入出来る程のお金は先の依頼で手に入れているが、イヴリースさんによると
珍しい武器が採掘場の奥地にあるらしい、との事でそちらを拝借するために俺は採掘場に入っていた
採掘場はいつも通りに依頼を受けてから入っている、受けなくても入れはするが、出る時に採掘してきた物の確認が入る
依頼を受けずに入る人はだいたい、自分の武器作成用の鋼材の採掘のためだろう
それ以外で入る冒険者は少ないと思う
採掘目的の冒険者が多いため、ほとんどの冒険者が入ってこないエリアがある、それが遺跡エリア
なぜ、冒険者がやってこないかと言うと、依頼がほとんどが採掘の依頼ばっかりで、遺跡エリアに来る必要がない
この採掘場が出来て遺跡エリアが発見されたのは数十年以上も前のこと
とっくに調査済みで、調べる価値がないと現在は放置されている
金目の物は既に調査の時に持ち出されているので冒険者はわざわざやってくる事も無い
普通はそう思う、大体の冒険者は
例外は存在する、未だに見つかってない物を求める冒険者はわずかながら約5年前まではいた
いた?そう 過去形である
そういう冒険者が現れたの事により国が再度調査を派遣した
調査の結果なにも成果なしだった
元々、結果なしで、派遣された為予定通り
この派遣は遺跡を荒す冒険者に対しての弾圧の為だったらしい
数年越しの再調査で見つからないので本当になにも無かったと遺跡によく入っていった冒険者は徐々に減って行って、去年の時点で片手で数えられる人数しか居なくなったらしい
なんと、去年に再度調査が派遣されてるのだ
10年に一度は行う恒例調査にすると国が言った
そのせいで遺跡に来るものはゼロ人になった
と言っても現在、俺が遺跡エリアに来ているからゼロ人では無いし立ち入り禁止が禁止されてる訳じゃないから
国はなんのために調査しているのか、不明だった
俺は、遺跡を捜査しているとスマホが震え出した
この感じ、イヴリースさんの家を見つけた時と同じ感じだった
俺は、振動が強くなる方向を調べその方向に行くと、鉄の扉を見つけた
俺はその扉に触れようとするが、扉が避けるように内側に開いた
扉を通過し中に入ると、そこは小部屋になっている
部屋の壁に日本語でようこそ、ようこそ、ようこそと沢山書かれている
部屋の中央に長い黒色よの塊が祭壇のような物に刺さっている
俺は、長い黒色の物を引っこ抜くと、小部屋の松明が赤色の炎から青色の炎へと変わる
その後、地面が揺れたなにがあったのかと思い俺は周囲を見渡す、壁から十字の刻印が入った目玉が沢山現れた
その目玉は見つけたと言っているような俺は気がした
俺は、すぐさまに小部屋を出る
出ると、そこには騎士たちが集まっていた
集まっている騎士は俺に向かって剣を突き出した
「貴様が左手に持っている、黒色の棒をこちらに渡すのだ」。
「渡さなければ、死ぬぞ」。
12人の騎士とそのリーダーと思われる騎士に囲まれる
俺は渡すのを拒むと、騎士達は剣を天に突き上げ
リーダーの騎士が言った
「渡さなければ、死ぬぞと警告したぞ!、それでも死にたいようだな」。
その言葉に、この騎士達は殺してでも奪い取るつもりだ、
手にしてる黒色の棒がなんなのかは分からないが、俺に撮って必要な物なのは分かる
それをこいつらに渡すわけに行かないが、この場を切り抜くには状況が悪すぎる
騎士達が鶴翼陣の陣形で迫ってくる隙間を抜ける事が出来ればと思ったが、ここが外ではなく遺跡の中だ
逃げきれないそう思った瞬間、騎士の1人が吹っ飛んだ
リーダーの騎士が吹っ飛んだ騎士を見る
その後、吹っ飛ばしただろう人物を見て笑を浮かべた
「まさか、聖女がこれをやられたのでしょうか?そうであるなら、少々やんちゃが過ぎるのでは無いかね?」。
リーダーの騎士がその人物を聖女と呼んだ、俺はあの人を見たことがある、数日前に道具屋に居た鎧を身にまとった女性だった
聖女と呼ばれる女性は手に持っていた剣の先端をリーダーの騎士に向けて言った
「ホルバーク卿、これはなんの集まりですか?」。
「いやいや、聖女よ、盗人が現れたから鎮圧しに来ただけですよ、それに聖女よ我が騎士を吹っ飛ばすとは少々お転婆過ぎないかね?」。
「お転婆か、どうかは置いておきましょう、ホルバーク卿、そこにいる彼が盗人と?」。
「さよう、盗人が持っている黒色の棒が盗んだ品ですよ、こちらに渡しなさいと言っているのに盗人らしいですね、なかなか渡しませんよ、聖女からもこちらに渡すように言ってくれませんかね?」。
「彼が持っているのは盗品ではありません、ので何の問題も無いと思いますが、ホルバーク卿?」。