2 説明
「誰だ!」
俺はリトルと名乗る人?にそうたずねた。
「やだなー!そんなに警戒しないでよ!
僕は君たちの言う神様だよ!そして君は今から別の世界に行くんだ!」
はぁ?神?生まれ変わり?中2病か?
「ちょ!僕は中2病?とかじゃないからね!
意味はよくわからないけど、僕は事実を言っただけだから!」
意味わからないのに反論してきた・・
というか、声に出してないのに、なんでわかったんだ?
「ふふん!神だって言ったでしょ?君たちの考えを読むことなんておちゃのこさいさいなのさ!」
中2病を知らないから言葉は通じにくいものかと思ってたけど、意外と通じそうだな。
それよりも、考えが読めるのか・・まあ、神だしこのくらいできても当然か。
「え、これ覚えるの50年かかったんだけどなー
まあいいや!君は死んだ!だから今から生まれ変わる!君たちの言う転生?ってやつかな!」
最初の方は聞き取れなかったが、リトルはそう説明してくれた。
転生か、そう言えば最近流行ってたっけ?
まあ、俺死んだしな。それより、転生なんて本当にあるんだな。
「えーもっと自分が死んだ事にショク受けないわけ?」
?ショク受けてどうにかなるものか?
「はは、ポジティブというかなんというか・・
ごほん!それと転生は実在するよ。
ていうか君もうすでに99回転生してるよ?」
「きゅうっ!?多すぎだろ!ってことはめずらしくないのか。だけど、俺にはそんな記憶ないぞ?」
俺は驚いて出さなくていいはずの声を出していた。
「そりゃね。転生するときに記憶消すし。
みえる?あそこにトンネルがあるだろ?
そこを通るとランダムな世界に転生するんだけど、その際に記憶も一緒に消えるんだ。」
確かにリトルのさした方向にはトンネルらしきものがあった。だが、その先は謎のモヤがあり、どこに繋がっているのかわからない。
やっぱり謎だな。それにしても、なんでわざわざ記憶を消してまで、転生させるんだ?
「ふふ、聞きたい!それはね、ただいまの大神像様が考えたんだ!
いいかい?魂を作るのはとても大変なんだ。
その上昔は魂を毎回消滅させていたから、
魂の生産が追いつかなくなって、生物が絶滅しかけたんだよね。そこで、記憶を消して魂を再利用したらいいんじゃね!?っておもいついたのが、きっかけで、今のシステムができたってわけ!
まあ、僕も最近神になったばっかりだし、よくは知らないけどね!」
そんなSDGsみたいに言うなよ。
それより、最近神になったってことは、元は違ったのか?
「そうだよ!僕も元は人間だったみたいなんだよね!まあ、記憶はないけど!」
そうなのか、ってことは神っていっぱいいるのか!?
「そうだよ、どのくらいだったかな?
何兆?いやもっとかな?このくらいいないと回らないから。」
いや、いくらなんでも多すぎだろ!
「あはは、だよね!僕も聞いた時びっくりしたもん!
さて、質問はこれくらいかな?大丈夫なら次の人生に行こうか。」
「ああ、問題ない。」
俺はそう答え、謎のトンネルの中に入っていった。