13 冒険者ギルド!
俺は謎の少女に教えてもらった通りに進むと確かに冒険者ギルドと書いてある看板があった。少女の言ったとおり、剣の旗が立っていてこの大通りでとても目立っている。
ここは、人が多いみたいだな。さっきのネーロ商店とは真逆だ。
とりあえず入ってみるか。
俺はそう思い冒険者ギルドに入った。
「こんにちは、冒険者試験の受付ですか?」
冒険者ギルドにはいると、受付員が出迎えてくれた。
「えっと、魔物の素材の買取をして欲しいんですけど・・」
俺は受付員に恐る恐るそう尋ねた。
「魔物の買取でしたら、あちらのカウンターです!」
受付員は向こうのカウンターをさして元気にそう言った。
俺はお礼を言って言われたカウンターに行った。
「お?なんか用か?」
俺が言われたカウンターの前にくると、大柄の男がそう話しかけてきた。
「あ、えっと、魔物素材を買取って欲しいんですけど・・」
「おー見せてみろ!」
男は俺の言葉に嬉しそうそう言った。
俺は言われたとうり、魔物の素材を出した。
「おーこれはグロースベアーじゃねーか!坊主が狩ったのか?」
「はい。一応。」
俺は男の言葉にそれだけ答えた。
「はー大したもんだな。解体も綺麗だし、これなら、小金貨6枚ってとこだな!」
小金貨6枚!?ネーロ商店の二十倍じゃねーか!!
「なんだ?足りねーか?」
俺が何も言わずに固まっていると男は心配そうに話しかけてきた。
「あっ、いえ、思ったより高かったので。」
「はっはっは!これでも安いほうだぞ?そこそこレアな魔物だしな。特にこの皮とかは、コートに使われたりする。まあ、魔石があったらこれの二倍してただろーがな!」
やっぱり魔石はあった方がいいのか。
でも、魔石を壊す以外に倒せそうになかったんだけどな。
俺のそんな考えが顔に出ていたのか男は笑い出した。
「はっはっはー!まあ、魔石を壊さずに倒すのは難しいからな!グロースベアーなら冒険者ランクD以上ってとこか!」
男はそう言って小金貨を取り出している。
冒険者?そういえば受付の人も冒険者試験の受付?とか言ってたな。
「ほい!これが、今回の買取料金な!あ!そういえば坊主は今回の冒険者試験受けるのか?」
男は小金貨の入った袋を渡して言った。
「ありがとうございます。それより冒険者試験ってなんですか?」
俺は袋を受け取りそう聞いた。
「あ?知らないか?来月冒険者になるための試験があるんだよ!確か10歳から受けれるはずだぜ?」
男はそう説明してくれた。
冒険者か。いいかもしれないな。
俺はそう思いながら冒険者ギルドを出た。