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彼女にフラれた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう  作者: 遊。


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激辛パフェと関節キス

翌日。


「さて、バイト行くか。」


簡単な身支度を済ませて、家を出ようとする。


「お兄ちゃん、行ってらっしゃい。」


「おう。」


日奈美からの応援でやる気全快!


さぁ今日も元気に……。


「あぁ……おはようございます。」


ドアを開けるとリオが立っていて、挨拶してくる。


「あ、リオちゃんおはよう。


どうしたの?髪ボサボサだよ……?」


日奈美の言う通り、今のリオは髪もボサボサだしなんだか疲れてるようで全然覇気がない。


「とりあえずそこ座って。」


リオを玄関先に座らせると、日奈美は一度部屋に戻ってヘアブラシと整髪剤を持ってくる。


そして手際よく髪を直す。


「ありがとうございます……。」


「リオちゃん大丈夫?」


「あはは、大丈夫ですよ……ちょっと寝られなかっただけですから……。」


「寝られなかったって……お前も初仕事で疲れてただろ?」


「まぁ、そうですね……。」


「よし、おっけー。


リオちゃん本当に大丈夫?」


リオの髪を直していた日奈美が心配そうに声をかける。


「大丈夫ですよ、それにまだ2日目で休むような事があってはいけません……。」


「とにかく気をつけてね……。

お兄ちゃんもしっかりついててあげてね。」


「あぁ、分かった。」


そして二人して家を出たのだが……こんな状態じゃまともに話出来そうにないよな……。


「あんまり無理すんなよ?」


「大丈夫ですよ、一応天使なので人よりは丈夫に出来てますから……。」


「そうは言うけど……。」


そんなやり取りを交わしながら歩いていると。


「あ、悠君!」


駅の入口付近で、紗奈さんが待っていた。


「ど、どうも。」


「一緒に行こうと思って待ってたんだけど、リオちゃんも居たんだね?」


「お、おはようございます...。」


「ま、まぁ3人で行きますか。」


俺がそう言って背を向けた矢先。


紗奈さんはリオにだけしか聞こえないような小さな声で言うのだ。


「邪魔しないでよ。」、と。


当然俺はそれに気付かなかった。


「わ、私先に行きますね。」


「え、リオ?」


走り去るリオを呼び止めようとするも間に合わない。


「行こ!悠君。」


一方の紗奈さんは、そう言って朗らかに笑う。


あいつ……本当に大丈夫か……?


そのまま紗奈さんに腕を引かれるまま始まったバイト2日目。


「やっほ!マジで悠太働いてんじゃん!ウケる!」


「別にウケないでしょうが……。


真面目に働いてるだけじゃない…。


お疲れ様、悠太君。」


瑞穂andハルたん会長ご来店。


「絵美からここで悠太君が働いてるって聞いたから様子を見に来たの。」


「あたしはその付き添いー。


ってかハルたん私だけ知らなかった!ってむっちゃいじけてたんだからね?」


「ちょっと瑞穂!それは言わないでって言ったじゃない!」


「いや、黙ってるつもりは無かったんだけどなんか言うタイミングが無かったと言うか……。


とりあえずお詫びにいくらぐらい包めば良いっすか……?」


「いらないわよ!?


なんか本当毎回私に対してだけ反応が大袈裟過ぎない!?」


「三澄君?いつまで手を止めてるのかな?」


「はい!すぐに働きます!」


外面モードの神田さん、顔は営業スマイルなのにしっかり怒ってるのが伝わってくる圧力ががが、、


「引き止めてしまってごめんなさい、頑張ってね!」


そう言って優しく微笑むハルたん会長。


学園のマドンナ二人からの応援!


これは元気が出る!


「悠太も大変だねー。


ま、がんばー。


あたしは高みの見物させてもらうから。」


これ片方はただからかいに来ただけだわw


この……!他人事だと思いやがってからに……!


「あれ、リオちゃんも働いてるんだね。」


「え、あぁ。」


同じく働いてるリオを見て、瑞穂が言う。


「あ、ほんとだ。


でもなんか体調悪そうじゃない?」


それにハルたん会長が返す。


「おい、リオ。


大丈夫か?」


流石に心配になって声をかけると、リオはビクリと肩を震わせる。


「わ、私は大丈夫ですから……!」


そう言って走り去ろうとして……。


「あっ……!」


盛大に転けて、持っていた水が入ったグラスを盛大にぶちまけてしまう。


「あっ!ちょっと!」


それが客の足にかかってしまったらしい。


「ご、ごめんなさい!」


「大変申し訳ありません!」


そこに大慌てで神田さんも駆け付け、一緒に謝る。


「お召し物の方は大丈夫でしょうか?


こちらお使いください。


すぐに片付けます。」


「あ、大丈夫だけど...。」


流れるようにタオルを差し出し、片付けを始める神田さん。


本当慣れてるよな...。


「神田さん、ごめんなさい...。」


「良いから早く代わりの水を用意して。」


「はい!」


慌てて戻っていくリオ。


「なんかリオちゃん調子悪い?大丈夫そ?」


「そうね、今転けたのもただのミスとかじゃなさそうだけど...。」


瑞穂とハルたん会長も心配そうである。


「確かにアイツ朝から調子悪そうだったからな...。


なんかそんなに寝れてないらしい...。」


注文の品を渡しながらそれに答える。


ちなみにハルたん会長は苺パフェ、瑞穂は激辛パフェ...え、激辛パフェとかあんのか...。


うお、色は同じ赤でも全然違う赤さだわ...。


なんて言うか見てるだけで辛い。


「お、来た来た!美味しそうじゃん。」


「正気かお前...。」


「ほんとそれよ...。


よくそんなの注文出来るわね...。」


店長お手製の激辛パフェ。


唐辛子を練りこんだアイスをベースに、ペースト唐辛子とそれをたっぷり含んだフレーク。


そして1番下には唐辛子が練り込まれたスポンジケーキ。


店長曰く今は甘味だけでなく辛味にも需要があると取り入れたようだが、それが意外と好評らしく、辛いもの好きには話題なんだとか。


ただ、見た目の通り興味本位で頼んだりすればあまりの辛さで口の中が大変な事になるとかならないとか。


「んー!美味し!」


...瑞穂は全然余裕らしい。


「ハルたんも食べる?」


「食べるわけないでしょうがそんなの。」


「えー?辛いの嫌いだっけ?」


ニヤニヤしながら唐辛子アイスを掬ったスプーンを向ける瑞穂。


「あんたわざと言ってんでしょ...。」


「え、食べれないんだ!完璧生徒会長なのに!」


「そ、それは別に関係ないでしょ!」


「えー?完璧生徒会長なのに好き嫌いしていいの?」


「わ、分かったわよ!食べれば良いんでしょ!」


そう言ってパクっとスプーンのアイスを口に入れ...「っぅ...!?」


あぁあ...めっちゃ涙目になってる...。


「どう?美味しいでしょ?」


「そ、そんな訳あるか!」


急いで苺パフェを口にかきこみ口の中を浄化(?)していくハルたん会長。


「悠太も食べる?今ならハルたんとあたし、二人と関節キスが出来ちゃうよ?」


「ちょっと瑞穂!? 」


学園の二大美少女との関節キス!健全な男子高校生なら誰もが憧れるシチュエーション!


しかし!


「だが断る!


リオの様子も気になるしな。」


「そ、そっか...そうよね...。」


なんでちょっと残念そうなんですかね...ハルたん会長。


「なーんか体良く断られたような気がするなー。


あ、ハルたんあたしにも1口ちょーだい。」


「あ、ちょっとその激辛アイスつきスプーンでとろうとしないでよ!」


「えー?じゃあ何?ハルたんがあーんしてくれるの?


自分からあーんで関節キスだなんてハルたんD☆A☆I☆T☆A☆N!」


「そ、そんなわけないじゃない!?」


ものっそ真っ赤になってるハルたん会長が可愛いかったです、はい。


そんな二人を後目に、俺はリオが引っ込んで行った厨房に向かうのだった。










悲報、作者感染性胃腸炎にかかるの巻


もう食欲出なさすぎて、身体ダルすぎて、皆様もお気をつけて、、(ガクッ...)


...さて、明るい話題も。


次回!遂に遂にエピソード100話目!


本当ここまで続けられるなんて思ってもみなかったですが、これも一重にいつも応援してくださってる皆様のおかげであり、


何より度々感想を頂き、アンケートにまで答えて頂き、いつも楽しく読ませてもらってますと言ってくださった方からの応援メッセージには本当に励まされたのでこの場を借りてお礼をさせてください。

ありがとうございました!


そして、次回ep100は特別編!

そこで更ep100突破を記念したスペシャルな発表もする予定なのでお楽しみに!


遊。でした!


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