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彼女にフラれた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう  作者: 遊。


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メンバー決めから波乱万丈とか詰んでない?

さて、とりあえず合宿のメンバー集めを任された訳だが。


とりあえず生徒会メンバー三人は確実に参加するとして……。


後は誰を誘おうかな……。


「って痛い痛い!」


考えながら歩いていたら、横に並んだ瑞穂が唐突に横腹をつねってきた。


「さっきはよくもやってくれたね?悠太?」


目は笑ってるけどこれかなり怒ってるやつ!


って言うかめっちゃつねる力強い!?


「わ、悪かったって!会長があんな風になるとは思わなくて!」


「ほんとだよ!あの会長に弱みを握られるなんて……屈辱……だわ……。」


悔しそうにぷるぷると震える瑞穂。


ほんと負けず嫌いだよなぁ……この子……。


「そ、そう言えばお前は行くのか?合宿。」


「なぁんか無理やり話を変えられた気がするなぁ……。」


「そ、ソンナコトナイヨ?」


「は?」


「ごめんなさい!?


い、いやちょっと気になってさ。」


「ふーん?悠太はさ、あたしに来てほしいの?」


「え?」


急な返しに思わず聞き返す。


「どうなの?」


「ま……まぁ、お前も来たら楽しそうだなとは思うよ。」


「……そっ、なら考えとく。」


「いや、そこはじゃあ参加するって感じじゃないのかよ……。」


「何、文句あるの?」


「ありません!」


いや、圧!よっぽど根に持ってんなコイツ……。


「そっ、なら良い。


で?他の候補は決めてるの?」


「そうだなぁ、とりあえず日奈美は確定だろ?」


「そこで一番に妹出す辺りシスコンキモイ。」


ただ妹誘うってだけでそんな言われよう!?


「瑞穂さんや、ひょっとしなくても相当怒ってらっしゃいますか……?」


「そう見える……?」


あ、これ怒ってるわ。


間違いなく怒ってるわ……!


「仮に、もし仮に!そうだって言ったらどうするのかな?


そんな風に怒らせたのは一体誰なのかな?」


「はい!僕ですっ!」


どうしよう……?流石にこのままじゃダメだよなぁ……。


何か喜ばせる事をすれば良いのだろうか……。


ギャルゲーなら大事なターニングポイント!


そこで俺が選んだ選択肢は!


「えっと……もっかいやれば良いの?」


「は?」


「はい、すいませんでした!!」


悠太は選択肢を間違えた!


ゲームオーバー!セーブした所からやり直しを希望します!


「何逃げようとしてんの?」


逃げようとしたら背中を掴まれた。


「えっと、何をしたら許して頂けますか……?」


「えー?じゃあなにしてもらおっかなー。」


この娘、自分が有利になるとこれである。


さっきとは打って変わって満面の笑みを浮かべる瑞穂。


え、怖い、何言われんの……?


どうしようリセットボタン押せる?


不敵に笑う瑞穂に俺は死さえ覚悟した。


徐々に詰められる距離。


ほんのり甘くフルーティーな香りが、至近距離まで近付いた瑞穂の体から鼻腔をくすぐる。


「じゃあさ、夏休み一日だけで良いからあたしにちょうだい?」


「はへ?」


「え、何?その反応。」


「いや、だってもっとなんかこう……。」


「拷問でもされたかったの?」


「滅相もございません!?」


「ずるい!私も悠太と夏休み一緒に過ごしたい!」


と、ここでこっそり後をつけていた志麻が会話に割り込んできた。


「あと私の耳なら幾らでも貸してあげる!」


まぁ本人はこっそりのつもりなんだろうが普通に気付いてましたよ?えぇ。


こう言ってんのもしっかりさっきのやり取りを見られてるからだよなぁ……。


「ほら悠太!って……痛い痛い!?」


瑞穂が志麻の耳をつねる。


「そんなにいたぶって欲しいなら幾らでもいたぶってあげるよ。」


あれ?なんかまた怒ってない……?


「で、出来たら悠太に……!」


「誰がやっても痛いでしょ?」


「ゆ、悠太が相手なら最初は痛くても段々気持ちよ「ストップ!」ふえ?悠太?」


全くこのビッチどもめ!不健全なやり取りしやがってからに!


「最初に分かっててこんな状況を作ったのは悠太だと思うけど……。」


そうでした。


瑞穂さんの言う通り!


お巡りさん僕です!


「...何やってんだか……。」


「宏美、お前なにしてんだよ。」


と、そんな俺達を見て呆れ顔を向けてきたのは宏美だ。


でもこいつ確か帰宅部だしあんな綺麗にノートまとめるくらいだから補習って訳でもないよな……。


「今日は分からないとこ先生に聞きに来たんだけど帰ろうとしたら見覚えのあるアホ面が見えたから?」


「誰がアホ面だ。


それになんで疑問形……。


あ、そうだ……。


いや……」


「何?急に話を打ち切られたら気になるじゃん。」


「いや……えっと。」


これ誘っていいのか……?


「そこで覗いてる人も出て来たら?」


瑞穂のつぶやきに覗いてたのを気付かれた美江が肩を震わせる。


「なんだお前も来てたのか。」


「え、英語苦手じゃし……ちょっと……。


補習終わってその見覚えのあるア、アホ面が見えたけぇ……。」


そこは真似しなくて良くない?え、俺そんなにアホ面なの……?


「だって……私は英語だけじゃし……。


悠君は全部じゃろ?」


俺の状況筒抜け過ぎて草。


「いや、でも俺もう合格したし!」


「え、ならなんで赤点取ったん……?」


「うっ……。」


ふえぇん、皆が正論で刺してくるよう……。


「そ、それよりさ、美江も来ないか、夏合宿。


生徒会メンバーとで一応名目は勉強合宿なんだけど……。」


「わ、私も行って良いん?」


「も、勿論。」


「じゃあ……行く。」


「お、おう、また連絡するわ。」


「え?ちょいちょい!ねぇ、私、誘われてないんだけど!?」


そう言って宏美に睨まれた。


「あぁ……えっと来たい?」


「は?」


「ごめんなさい宏美様と合宿したいですお願いしますっ!!」


「なんか私が言わせたみたいじゃん……。


まぁ良いけど。」


と、言う訳で早速元カノが勢揃いと言う波乱の予感しかしない夏合宿のメンバー集め。


え、志麻は誘ってないって?


誘わなくてもついて来るからストカーなんだぜ……。


でも流石に女子ばっかりを誘うのもなぁ……。


今のところ集まったメンバーは俺以外全員女子だ。


そうなると以前述べた通り複数での旅行なのに俺だけ男と言うボッチな状況が出来上がってしまう。


何としてもそれだけは避けたい!


まぁ、とりあえず。


「え!?女子と夏合宿!?絶対行く!」


うん、秋名たんならそう言うと思ってた。


「その前に秋名たんは追試を合格だな。」


「俄然やる気出てきた!まかセロリ!」


後は智成かなぁ。


「悠兄、ウチも行って良い!?


二人がどうなるか気……ゲフンゲフン楽しそうだから。」


「うん、はっちー?ヨダレを拭きなさい。」


相変わらずの美紀の口元をポケットティッシュで拭いてやる。


「私も悠にぃとお泊まりしたい!」


「っと、まりちゃん。


来てたんだ。」


「うん、読書感想文の為に図書館に本を借りようと思って。」


「そかそか、ん?なら別に学校じゃなくても……。」


「あと悠にぃにも会えたらなって……。」


なんて照れくさそうに頭を搔く茉里愛。


クソぅ!可愛いかよ!


「そう言う事なら私達もお供させて!」


「なんで私まで……。


まぁある意味(意味深)楽しそうではあるが……。」


そう言って現れた八重音宮戸コンビも名乗りをあげる。


うん、意味深って何かな……?ツッコまないほうがいいやつ……?


「あれ、はいねも補習か?」


「あー私はそうじゃなくて吹奏楽部の活動だね!


宮戸が補習だったから終わったタイミング合わせて帰るとこ。」


「なるほど。」


「いや、同じ赤点組なのに補習も補習後も私と違ってむっちゃ人に囲まれてんじゃん?ほんと君何者なん?


何?ラブコメ主人公?刺される?刺される?」


それヤバイヤツのラブコメやん、、絶対嫌だわ...。


「ねぇ悠太!私は何しに来たと思う!?


私にも聞いて?」


志麻が食い気味に言ってくる。


「あーはいはい。


ストーカーしに来たんだろ?」


「そうだけどそうじゃない!」


「うん、そこは否定して?」


「悠太に会いたくて来ちゃった。」


そう言ってニッコリと微笑む志麻。


ほんとコイツ顔だけは可愛いんだよなぁ……。


性格はほんとアレだけど……。


「あ、ちなみに引率は私とアナさんですよぉ。」


「千鶴さん!?」


今日も今日とてアナさんにまたがっての登場の千鶴さん。


「ステラたんの為なら俺船にでもなれるから!」


「アナたんありがとう!ご褒美はダンベルですよぉ。」


「ウホォッ!」


それ千鶴さんまで転覆しないかしらん、、。


そんなこんなで合宿のメンバーは無事(?)揃ったのだった。





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