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彼女にフラれた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう  作者: 遊。


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俺が生徒会だなんて逆立ちしたって有り得ない!

えー……なんだこのラブコメ展開。


ド陰キャオブド陰キャの俺が学園のマドンナと関わるだけでも本来有り得ない事なのに生徒会に誘われる……だと?


「えっと、人違いじゃないですか……?(2回目)」


「なんで同じ事を二回も言わせるのよ……。


私は、最初からあなたの名前を呼んだ上で声をかけてるんだってば。」


呆れ顔で髪をかき上げる姿まで絵になる生徒会長様。


「いやいや有り得ないでしょ……。


天下の生徒会長様がこんなド陰キャオブド陰キャの俺を直々に誘いに来るなんて。」


「ド陰キャ……ね、その割に最近随分と女子に囲まれているようね?」


「あ...あはは。」


「笑って誤魔化しても無駄よ。


同じクラスの女子から果ては後輩まで。


更にはあの保健室の女神とまで関わりがあったと聞く。


何より校長まであなたには一目置いてると言うじゃない。」


「うっ……。」


ほとんどUthtuber繋がりだなんて言えないよなぁ……。


「いやいやいや、だからって俺には生徒会の仕事なんて無理だしそもそも……。」


「何かしら?」


「あなた誰ですか?」


俺の発言に、周りにいたクラスメイト達が一斉にずっこける。


いやいやそんな昭和のコントみたいなw今令和やぞw


「ふ、ふふふ……あなたがいかに私に興味が無いのかよく分かったわ...。」


「ま、マジで言ってんのかよ?悠ちゃん……。」


よろよろと起き上がりながら、秋名たんが言ってくる。


「マジマジ、だって俺ほぼこの学校の事知らないし?」


「いやいやだからって生徒会長綾瀬波留(あやせはる)と言えばこの学園で知らない奴はいないってレベルの有名人だぞ!?」


「ほーん、そうなん?」


「いや反応うっす!?」


いやまぁそんな宇宙の果て程の遠い存在だと自分には無縁過ぎて一周まわって興味も無くなるのだ。


それだけに俺からすれば今この状況は異常事態以外の何物でもない。


「な、ならそんなやつより俺が立候補する!」


「わ、私も!」


クラスの何人かが名乗りを上げる。


うんうん 、とても良い流れだ。


ここはこのまま空気と化してこの場を乗り気ろう。


俺の中にある陰キャパワーをフル集結させたステルス機能で完全に気配を消して……「逃がさないわよ?」


にげられない!


俺のステルス機能雑魚過ぎワロタ。


フル集結の意味とは……。


「気持ちは嬉しいんだけど、誰でも良いって訳じゃないの。


だから今日誘いに来たのは彼だけよ。」


「そんな、、。」


至る所から聞こえる落胆の声。


ちなみに俺もそんな声を上げてる側である。


「いやいやおかしいだろ!?


なんで勧誘されてる悠ちゃんが落胆してんだよ!?」


秋名たんにツッコまれた。


「えーだって生徒会とか普通にダルいし生徒会長の事も全然知らないしあとダルいし。」


「二回言うほどダルいのか……。


でもよ、悠ちゃん。


多少仕事はダルくても学園のマドンナって呼ばれてる生徒会長と一緒に仕事が出来るんだぜ?


それだけで男からしたら役得だし、お近付きになれるチャンスじゃないか。 」


「興味無い。」


「そんなあっさり!?」


「マジかよ三澄……。」


クラスの男子がさも信じられないと言いたげな表情で俺を見る。


「悠さん、ちょっとは考えてみなよ。


綾瀬さん、ファンクラブまであるんだよ?」


クラスの空気に見かねた八重音が声をかけてくる。


「いやいや、そんな住む世界違い過ぎる相手と仕事なんて格差あり過ぎて普通に無理だしあと純粋にダルい。」


「ダルい三回目!?」


「それこそ逆立ちしてもかなわない相手だぞ?


普通に敬遠するし、あとダルい。」


「ダルいを言うのに遠慮が無さすぎる!?」


八重音には申し訳ないがそこは譲れない。


「何、逆立ちすれば良いの?」


「いや、別にそう言う訳じゃ……「ほい。」」


なんと、この生徒会長。


衆人環視のもと、堂々と教室で逆立ちをやってのけたのである。


それも制服で。


勿論スカートは盛大にめくれ上がってしまっているが、下にショートパンツを履いていたのであれが見えたりはしなかったけども……。


これはこれでヤバくない……?


ショートパンツから伸びた足は無駄肉など一切無く、とても白い。


それでいて柔らかそうな太ももがチラチラと見え隠れしていてなんて言うか凄く……!


いや、ダメだ!だけど見ちゃう!男の子だもんっ!


「キモッ。」


「うわぁお、リオちゃんストレート……。」


リオのゴミを見るような目での呟きに、八重音がそう苦笑いで返す。


いやこれ俺悪くないよね?ね?


秋名たん、目を逸らすんじゃない、お前もガッツリ見てただろ!


「どう?これで満足?」


そのままバク転の要領で元の体制に戻る。


ほんと運動神経お化けかしらん……。


つーかマジでやるのかよ!?


なんか俺がさせたみたいな感じになってなんか睨まれてるんだけど!?


「いやいや……おかしいでしょ、そもそもなんでそんなに俺にこだわるんだよ。」


「三澄悠太君、あなた本当に私の事知らない?」


「なんで一々フルネーム……。


いや、流石にこんな美人オブ美人と一度でも出会ってたら普通忘れないと思うけど。」


「津川さんの事はすっかり忘れてましたけどね。」


「話の腰を折るんじゃないロリ天使。」


「誰がロリ天使ですか!


だから忘れてるだけじゃないんですか?」


「いやいやそんなまさか……。」


「まぁ実際あなたに顔を見せた事はないしね。


なら呼び方を変えたらどうかしら?


ね、悠さん。」


「ん……?」


んんっ!?


元カノの宏美、美江以外で俺の事を悠くんor悠さんと呼ぶのは……!


「まさかUthtuberの……。」


「えぇ、最初は綾瀬でやってたんだけど身バレしたり色々あってさ。


今はハルに変えたね。」


「やっぱりじゃないかっ!?


え、マジであのハルたん?ちょっと生であのハーコメ聞かせてもらっても……。」


「悠太さん……?」


「はっ!?」


危ない危ない、危うく絆されるとこだった、、


「あー、あのハーコメはちょっと恥ずかしいからさ。


二人の時で良い?」


そんな顔で照れ臭そうに上目遣いしてくる綾瀬さん。


ちょっと!?そのせいで余計に皆さんからの殺意の眼差しが強くなったんですが!?


「三澄〜……詳しく聞かせてもらおうか……。」


この後クラスメイトに知り合った経緯から彼女のUthtuberアカウントまで根掘り葉掘り聞かれた。


綾瀬さんのフォロワーがこの日うなぎ登りだったのは言うまでもない、、



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