表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファミリアisスキル  作者: ドロッP
2/9

三匹の獣人

皆さん!!前回に引き続き今回もとても面白い内容となっています!!是非!!楽しんで下さい!!

 第二章 三匹の獣人

   

  凛月「はぁ〜牢屋に入る事になるとは、、、俺も落ちたな、」(異世界に召喚出来たところまでは良しとする!だが!こんな仕打ちあんまりだろ!!!!!!!!)ギャーギャー騒いでもしょうがないのでとりあえず本当にスキルが無いのか自分でも確認してみた。すると

  凛月「ん?スキルって、コレじゃね?」

  視界の右端に違和感を感じ、意識を集中させると、ステータスと書かれた欄とスキルと書かれた欄があった。

  凛月「どう言う事だ?何でアイツ、、まぁいいや、考えても分からないだろうしな、えーと、なになに?」スキル欄にはこう書いてあった。

 メインスキル【ファミリア】〈自分が家族と認めた相手の能力を全て使える。ただし相手も自分の事を家族だと認識させなければならない〉

 サブスキル【鑑定】〈相手の能力が分かる能力〉

      【魔法調合SSS】〈魔法と魔法を調合し、新たな魔法を作る能力。ただし調合に使用した魔法は消えてしまう〉

 凛月「ファミリア、、、か、」正直何でこのスキルを俺に与えたのかは不明だが、趣味が悪すぎる。

 凛月「よりによって、何で俺の嫌いな存在が、、、」怒りの様な悲しみの様なよく分からない感情が全身を駆け巡る。

 凛月「気持ち悪いな、」そんな事を思っていると背後からゴソゴソと言う音が聞こえた。

 凛月「な、何だ!?」慌てて背後を向くとそこにはケモ耳のついた子供三人が俺に怯えながら威嚇いかくをしていた。そして俺は、恐る恐るその子達に話しかけてみた。

 凛月「お、おい、俺は敵じゃ無い、だからそんなに怯えなくても、」

  ケモ耳の子「う、うるさい!!!お前らの言う事なんか誰が聞くもんか!!!!!あっち行け!!!!」

  見た目だけで無く喋り方も子供だと分かった。だが警戒されている以上無闇に近づくのは良く無い(ひとまずここは!敵じゃ無いって事をアピールしなければ!)

  凛月「えっと、俺の名前は神道凛月!君達の名前を聞かせてもらっても良いかな?」

 出来るだけ敵意が無い喋り方をしたのだがあまり効果は無かった。

 ケモ耳の子「おい!人間!!私達はお前らと協力するつもりなんか無いし!力になってやるつもりも無い!!だからいい加減ここから解放しろーー!!!!」今にも泣きそうな顔とブルブルと震えた声で必死に言ってきた。

(この子達も、閉じ込められていたんだな。でもどうしたもんかね、俺にはロクな魔法がないし、ここで使えるとしたら鑑定くらいしか、、、あ、そうだ!鑑定でコイツらの情報を見て敵じゃ無いよって、、無理か、無理だな、うーん、どうすれば、、)そんな事を考えながらアイテムボックスを散策しているとに何か入っている事に気が付いた。(ん?コレって、)支給品と書いてある。気になったので出してみる事にした。(アイテムは、お、こうやって出すのか!)アイテムをクリックしただけでアイテムが出てきた。とても便利だ!!

(あ!!!コレって!!)支給品は俺の大好きな。イチゴ飴だった!!(まさかここでイチゴ飴が食べられるとは!!感激だ!!)イチゴ飴は未来と俺の大好物だった。だから俺にとって思い出の食べ物。まさかココに来ても食べられるとは思ってもみなかった!!そして俺はある事に気づく。(これ!使えるな!!!!!)俺はすかさずイチゴ飴を四つ袋の中から出し、一つを口の中へ運んだ。奴らに見せつける様にして。

 凛月「ん〜美味〜このイチゴの香りと口いっぱいに広がるミルクの風味。最高のお菓子だなぁー!!!」俺の予想は的中し。皆んなの視線を釘付けに出来た。(よしよし!この調子で行けば!)

 凛月「あー美味しかった〜あれ?あと三つしか無いぞ〜チラッ」少し皆んなの方を見るとさっきとは大違いと言って良いほど目を輝かせ、コチラを見ていた。(今だな!)俺はタイミングを見計らい再びケモミミの子に話しかけてみた。

 凛月「なぁ、君たち、この最高に美味しいイチゴ飴食べたくない?俺の質問に答えてくれたらあげてもいんだけど、どう?」俺の声を聞いて正気に戻ったのか再びコチラを睨みつけて威嚇してきた。

 ケモ耳の子「だ!誰が!!人間なんかが食べてる物なんか!食べたがるのよ!!!!」その声とは裏腹に大きなお腹の音が鳴った。

 ケモ耳の子は顔を真っ赤にしてコチラを睨んでいる。

 凛月「なぁ、名前と何でこんな所にいるかだけ教えてくれないか?俺この世界の事何も知らなくてさ、頼むよ〜」

 ケモ耳の子「そ、それじゃ、まえばらい!」そう言い右手をそちらに差し出してきた。(流石に折れてくれたか!!)俺は差し出してきた手の中に飴玉を三つ置いた。するとすぐに手を引き一つを口の中へ、二つをコレまで一言も喋らなかった二人にあげ、全員で飴玉を食べた。すると三人の表情が一気に明るくなり耳と尻尾が凄い靡いている。

 凛月「気に入ってくれて何より、さぁ情報提供して貰おうか?」俺の顔を睨みながらも色々聞かせてくれた。

 クルミ「わたしのなまえは、、クルミ、こっちのおとなしいのがメア、こっちのおバカそうな子がロゼ」

 メア「よろしく、、、です、」

 ロゼ「わ、私!おバカじゃないよ!!!」今知ったが全員女の子だった。クルミの見た目は茶色で凄くモフモフしてそう。メアは赤毛の大人しそうな子だな。ロゼは白い毛並みが凄く綺麗な子だ。

 クルミ「私達は訳二週間前にここに連れて来られたの。元々はモンバレットて言う村に居たんだけどある日突然、王国の騎士様達がやって来て私達を【勇者の素質】とか言ってつれ去ろうとしてきたの、だから村の人達は王国騎士相手に反抗したんだけど、、手も足も出なくて結局無理やり連れて来られたの」

 凛月「村の人は無事なのか?」

 クルミ「分かんない、、でも、多分皆んな殺されちゃったと思う。その事を確かめる為にも私はここから出たいの!!」(事情は分かった、だが引っ掛かる所があるな。【勇者の素質】コレが何を意味するのか、、やっぱスキルに関係してるんだろうな、、、この子達には悪いけどスキルを確認させてもらうとしよう)俺は多少の罪悪感はあれどスキルを【鑑定】で確認してみる事にした。

(鑑定ってどうにするんだ?)いまいちスキルの使い方が分からなかったがとりあえず口に出してみる事にした。

 凛月「スキル発動"鑑定"」すると脳内に女の人の声が響いた。

 〈スキル発動【鑑定】を開始します〉

 (うわ!なんだ!!)目の前にクルミ達のスキルが展開された。

 『クルミ、メインスキル【身体能力向上SSS】(自分の身体能力を最大10倍に上げる事が出来る)サブスキル【皆んなへの助け】(自分の身体能力値を仲間に共有する事が出来る。だが共有した分の数値は下がる)・【頑張るマン】(自分の体力が2割を下回ると自動的に発動する。倍にした身体能力値にプラス90倍上乗せする)メア、メインスキル【錬金術SSS】(自分が知っている物ならほとんど作り出せる事が出来る。だがレベルに応じて作れる物が決められている。ただし魔法やスキルは作り出せない)サブスキル【真の真実】(触った物が本物か偽物か分かる能力)・【生命維持】(デバフを全て無効化する)ロゼ、メインスキル【ヒーリングZゼータ】(死んでいなければどんな傷でも癒せる)サブスキル【攻撃バフA】(攻撃力を2倍に出来る)・【自動追撃オートエイム】(自分が使った魔法攻撃を相手に100%命中させる事が出来る)』(なんか、コイツらの能力強くね?特に錬金術とかめっちゃ憧れのスキルなんですけど、、、【勇者の素質】ってそう言う事だったのか)幼いながらも勇者に匹敵する力を持つ者、それが勇者の素質。この時の俺はまだ本当の凄さに気付いていなかった。

 クルミ「凛月、、さんは鑑定が使えるの?」(おっと、考え事をしていて忘れる所だった)ここは嘘をついてもしょうがないので真実を話す事にした。

 凛月「そうだよ。俺のサブスキル【鑑定】を使って今皆んなの能力を勝手に見せてもらった。ごめんな」俺が謝罪すると三人は驚いた表情をしていた。

 メア「か、か、か、鑑定が!サブスキル!?ですか!!!あ、あり得ないです!!!」今まで大人しかったメアがここに来て凄い興奮気味で話して来た。

 凛月「凄いのか?」

 メア「す、凄いなんてもんじゃ無いです!スキル【鑑定】は100万分の1の確率で与えられるスキルです!!推定スキルランクA+に匹敵するスキルです!!それがサブスキルって!!メインスキルはどんだけ凄いんですか!!!!教えて下さい!!!!!!」

(あ、あれ?こんなに喋る子だと思わなかったな、コレは、俗に言うオタクってやつか?)俺がそんな疑問を抱いているとクルミが止めに入った。

 クルミ「ち、ちょっと!メア!!凛月、、、さんが困ってるでしょ!!」クルミの声に目を覚ましたのかメアは急に大人しくなった。

 メア「すいません、、、私、魔法とかスキルとかが好きでよく調べたりしてたんです、、だから珍しいスキルとか見るとさっきみたいに興奮しちゃって、、気持ち悪いですよね、すいません、、、」急にキョトンとしてしまったので俺はつかさずフォローした。

 凛月「いや、ちょっとビックリしただけだよ、全然気持ち悪く無いし!俺は凄いと思うよ!!!もっとスキルや魔法について聞かせて?」俺の意外な返答に驚いた表情をしていたが。思考が追い付いたのか、とても驚いた表情をしていた。

 メア「そんな事言われたの産まれて初めて言われました、、、ちょっと嬉しいです」満面の笑みを浮かべられて少し可愛いと思ってしまった。

 メア「そ、それじゃお望み通り魔法やスキルについて色々教えさせてもらいます!!!」気持ちを切り替えたのかシュバっと立って自信満々で色々説明をしてくれた。(割と、ちょろい?)

 メア「まずスキルのランクについて説明しますね!!下から一般クラスの【F.E.D】騎士クラス【C.B.A】英雄クラス【A+.AA.AAA】勇者クラス【S.SS.SSS】と、まぁ一般的にはこんな感じです!!例外で魔王クラスの【Z.ZZ.ZZZ】と言うのがありますが、人間ではその領域には達成出来ません!!!でも初代勇者様は魔王クラスの上、【禁断スキル】と言う伝説のスキルを一つ所持していたと伝承で伝えられています。それとランクがついていないスキルはオリジナルスキルと言って、遺伝やその人オリジナルのスキルなんですよ!!」(禁断スキル、、確かスカーレットとか言う女神がそんな事言ってたな)

 メア「それぞれの確率は異なりますけど!!!英雄クラス、例えば【鑑定】なら100万人に1人が所持していると言われています。」そこで俺は純粋な疑問をしてみた。

 凛月「それじゃメアが持ってる【錬金術SSS】って、確率的にはどのくらいなの?」何も考えずに質問したが、その質問を待ってました!!と言わんばかりの表情でコチラに近寄って来た。

 メア「実はですね、、【錬金術SSS】の確率は、なんと!!六兆人に一人の確率なんです!!!!」どーんと仁王立ちするメアにクルミとロゼはまーた始まったよ、みたいな顔をしていた。(結構コイツらの表情って分かりやすいよな)するとクルミが手をパチンと一度叩いた。

 クルミ「はい!メアの自慢話は一旦おしまい〜〜」

 メア「え、でも、ここからが面白くて、」

 クルミ「お!し!ま!い!!!」

 クルミに押されたメアは耳をしゅんとさせて座り込んだ。そしてクルミがコチラを振り向きコチラに人差し指を向けて来た。

 クルミ「凛月、、、さん!私達はここから今すぐにでも出たいの!!!だから協力して!!!ください!!!」どうやらクルミに信用されたらしい。

 凛月「おうよ!俺もさっさとここから出たいし!協力するよ!」俺の返答にクルミは笑顔になり

 クルミ「ありがとう、、ございます」と一言言って

 クルミ「そ、それじゃ作戦会議を始めます!!」ここから出る作戦会議が始まった。

 

まだまだ続くので!!次回もお楽しみに!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ