私の大好きな彼を男に寝取られる。
“私の大好きな彼を男に寝取られる。”
まさか!? そんなはずがないだろうと私は自分の目を疑った。
その日は、私は彼氏に何も言わずに彼の家に行く事にした。
私は彼を驚かせるつもりだった。
ただそれだけのつもりだった。
ビックリした彼の顔を急に見たくなっただけ。
それだけなのに、まさか!? あんな事をしている彼を見るなんて
想像もしなかった。
私は彼から【合鍵】を渡されていた。
“いつでも来ていいよ”と彼が私の為に渡してくれた合鍵。
私は何の疑いもなく、彼の部屋に行く事があった。
大体は、彼が仕事で残業になり遅くなって私がこっそり彼の部屋に
合鍵を使って晩ごはんを作ってから帰る事が多かった。
この日も、そうなると思っていたのに......。
私が彼の部屋の鍵をさして回すと? 鍵がかかった。
そう、鍵は最初から開いていたのだ。
私がそっと部屋の中に入ると? 彼のベットの布団の中でゴソゴソと
何かが動いてる。
私は彼が疲れて眠っているのだと思っていた。
・・・でも次の瞬間!?
男二人が真っ裸でベットに重なり合うように見えた。
『えぇ!?』
『結愛? ここで何してんだよ!』
『蒼真こそ! 男同士で何してるのよ!』
『・・・あぁ、どうも、』
『この男、誰?』
『俺の大学の後輩のあらた。』
『・・・後輩のあらた君と今、ふたりでベットで何をしてたの?』
『ボク帰るよ、』
『ちょっと待って! 話が終わってないわ!』
『・・・ご、ごめん、コイツは関係ないから帰らせてあげて。』
『“こんなモノ見せられて、黙って私が帰らせると思う?』
『あぁ、結愛はそういう子だよ。』
『・・・・・・』
『さあ、あらた帰っていいぞ!』
『うん。』
『ごめんなさい、』
『許さない!』
『いいから早く帰れ!』
『うん!』
私の頭は真っ白になっていた。
“彼の浮気相手は【男】だったからだ!”
女でも嫌なのに、浮気相手が男なんて有り得ない!
彼はいつも私と会うと、私の事が好きだと言ってくれた。
私はそんな彼の言葉をずっと信じてきたのに......。
それなのに、あっけなく彼に私は裏切られる。
『・・・ごめん、』
『謝って済む問題なの?』
『えぇ!?』
『“浮気相手が男なのよ! 私はどうしたらいいの!”』
『アイツの事悪く言われるのは嫌だ、』
『何よ! あの男の子を庇うの?』
『アイツは何も悪くないんだ!』
『“私よりも男の子が大事なんだね、”』
『そ、そうじゃないよ! 俺は結愛の事も大事なんだ!』
『これから私とどしたいの?』
『今まで通り結愛と付き合っていきたい!』
『男の子とは別れてくれるの?』
『・・・そ、それは、』
『やっぱり無理なんだね、』
『ご、ごめん、』
『もういい! やっぱり私と別れて!』
『・・・わ、分かったよ、』
『引き留めもしないんだ、』
『・・・ごめん、』
*
・・・結局、私は彼と別れた。
彼は後輩の男の子とは別れていない。
その代り、私のかわりに別の女性と付き合い出した。
彼女はきっと“世間体の為の彼女なのだろう。”
彼は本当は? “男性しか愛せない人だと別れてから知る。”
私は彼の事、本気で好きだったのにな。
それに彼とは、もう別れてしまったから関係のない話になのだけど。
彼は男の子とこれからどうしていこうと思っているのかな?
彼が勇気を出して、男の子の存在を公表しないと前には進めない
と私は思う。
せめて、彼を好きだった私の願いは“彼らに”幸せになってほしいと思う
ことだけだ。
最後までお読みいただきありがとうございます。




