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一日二種ガチャで無双!?  作者: 英雄王
序章 始まり
2/11

弐 追放からの冒険者

0セフ00セラ=0時00分。

1セフ=100セラ。

一日20セフ。

見事なテンプレで追放された俺。

取り敢えず『マッピング』を使ってみた。

すると眼前に青い画面が現れマップが開いた。

あれ?マッピングなのにもうマップが出来ている?

マップを見てみると先程いた協会の中のマップとそこが協会だとわかるマークと文字が詳しく乗っている。

これ、レベルが上がったらどうなるんだろう?

あ、マッピングされてない道があるな。

これは俺が通ったことのない道。

まさか…と思いマップの拡大をしてみると真っ直ぐランフィース領はほとんどマッピングされ、家までもきれいにマッピングされていた。

二階の部分も表示できる。

「まさか今まで通ってきたところもマッピングされてるなんて…!」

これはチートでは?

よし。

これなら冒険者になって地図を売るのもありかもしれない。

ダンジョン攻略には地図が必要だからだ。

冒険者とは、依頼をこなすことや魔物の素材だけでなく情報も金になるのである。

よし!

ここから俺の物語が始まるんだ!


次の日。

昨日は安物だが剣探しと宿を探した。

それだけで600ギル使ってしまったので早くお金を補充したい。

ステータスを見る。

一日二種ガチャが引けるようになっていた。

0セフ00セラに回数が回復するみたいだ。

スキルを発動してガチャると…

『聖槍ロンゴミニアド』と『剣神』。

「……はぁ!?!?」

思わず叫んでしまった俺は悪くないはずだ。

聖槍ロンゴミニアド!?

伝説の武器の一つじゃないか!?

伝説によると聖槍ロンゴミニアドは軍神メルロッサが使っていたという槍だ。

つーか家のもそうだったけどちゃんと宝物庫に厳重に保管されてるものだろ!?

因みに伝説の武器は剣聖の『聖剣エクスカリバー』と、賢者の『聖杖世界樹の杖』、聖女の『聖衣天女の羽衣』、そして『聖槍ロンゴミニアド』なのだ。

…コレ、どうやって隠そう。

そう思ってロンゴミニアドをまじまじと見ていると光って見た目が普通のそこらに売ってる鉄の槍になった。

「へ?」

…これなら普段使いしてもバレないよな?

聖槍ってこんな機能があるのかよ。

そしてスキル。

何!?

剣神って!?

剣聖じゃないの?

神ってことは剣聖よりも上!?

これは黙ってないとな…

追い出されたあとにコレかよ…まぁ頑張ってくか!

宿を出る前に髪型を一部かき上げできるだけ目つきを悪くした。

これで少しはカモフラージュになるだろう。

あと言葉遣いも悪くしておこう。


冒険者ギルド。

冒険者達が集まり依頼を受ける場所。

話はよく家に来てくれた冒険者達から聞いていたのでどんな場所が想像していたがそれよりも大きくて多くの人がいて賑わっていた。

「すみません。冒険者登録をしたいのだが。」

「はい。冒険者登録ですね?ここにお名前とジョブ、スキルをお書きください…書けますか?」

「大丈夫だ。」

ジョブとは。

大まかな自分の得意とする行動ややりたい目標を示すための大まかなもの。

それか適性テストをやって出てきたジョブを選ぶのも良い。

まぁ自由だ。

俺の場合剣士が最適なのだろうが流石に槍を持ち、槍を使っていくのに剣士なんて選べない。

つまり『槍使い』だ。

名前は流石に偽名だ。

元でも四柱貴族の名前は目立つ。

だが全く別の名前にしてしまうと反応できなさそうなので似たなまえにする。

なので…『ディー』。

スキルは…地図をメインにしたいから最初に引いたスキル『マッピング』で十分だろう。

「書いた。」

「はい。確認しますね。…ディーさん、ジョブは見た目通り槍使いですね。スキルはマッピングですか。地図を作ってくれる冒険者さんはとてもたすかります!…はい、では次に模擬試験をしてもらいます。武器はこちらで用意する武器でお願いします。ではこちらに。」


ついていくと小さな闘技場のような場所。

貴族が娯楽に集まる闘技場よりは全然小さいが。

「よう坊主!俺が坊主の試験官をやるBランクのガッテムだ!よろしくな!そこの武器を選んで俺と戦ってもらうぜ!」

随分暑苦しい人だ。

まぁ存分にやらせてもらうがな。

槍を選びガッテムの前に立ち構える。

もうひとりいた試験官が合図を出すようだ。

「では、スタート!」

合図とともに小手調べってことでまっすぐ突進していった。

「は、早っ!?」

え?早いか?

ガッテムは俺の槍を受け止める。

俺はすぐに次の連撃に移る。

何とか防いでるって感じか?

数回打ち合い払って相手の槍を吹き飛ばした。

そして顔前に槍を突きつける。

「こ、降参だ…こりゃつえぇな。」

「ディーの勝利!」

ふぅ…

これで試験は合格だよね?

すると後ろからパチパチと拍手が聞こえてきた。

「ギルドマスター!?」

拍手をしながら来たのは爽やかな印象の青年だった。

青髪で青い瞳。

「凄いね。僕はここのギルドマスター、ファーラ=クラーチェ。ディー君だったね。君強いじゃないか!」

「…なんのようですか?」

「はは、話の早い子は好きだよ。君、僕の学校の教師として働いてみないかい?週三回、100セラさ。もちろん報酬は弾もう。」

「なぜ俺に?」

「そうだね…僕の部屋に来てくれ。ここからの話は秘密の話だからね。」


ギルドマスター室。

「さて、僕は『鑑定』のスキルがある。」

「!」

「つまり、君のスキルを見たんだよ。凄いね。『一日二種ガチャ』。他のスキルもそのスキルで手に入れたんだろう?ディール=ランフィースくん?」

「流石鑑定スキル…国が口から手が出ても欲しいと言われるレア中のレアスキル持ちですね。で?教師は弱みでゴリ押しですか。」

「君ほどの才能が埋もれてしまうのを見たくないだけだよ。依頼を受けなくても楽に収入が定期的に受け取れるよ?それにこれを受けなくても真実は秘密にするさ。ギルドマスターには守秘義務があるからね。」

「流石情報も扱うところだ。当然ってか。だが十歳の子供が教師として働けるか?」

「僕の学園は実力主義さ。君の強さを見せてくれ。そうしたら皆納得するさ。」

「……違う偽名で。スキルは剣豪。いい剣を用意してくれるなら。」

「ええ。商談成立ですね。そして冒険ランクは僕の権限でCランクで。では偽名は?」

「ディーゼル。」

「ディーゼルですね。ファミリーネームはどうします?」

「どんな学園なんだよ。」

「そうですね…結構貴族が来ますね。」

「…学園の名前は?」

「ふふ…ミラル学園ですよ。」

ランス国最高の学園じゃねーか!?

「早くも後悔してるぜ…適当にジョンで。」

「ディーゼル=ジョンですね。スキルは『剣豪』。分かりました。では明日またここにおいでください。県や教員の制服を用意して待っていますから。」

「ハイハイ…あ、変装しなくちゃな…金足りるか?」

「変装ですね?じゃあ僕がやっても?」

「わかった。素人がいきなりやっても逆に違和感しか感じないだろうからな。」

「楽しみですね!」

何でだよ。

まぁこの黒い髪は目立つからな…

瞳も黒…目立つな。


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