空腹
夜中に限って腹が減る。
こんな時間に即席麺を食べるのはいかがなものかと思いつつ、蓋を開けている自分がいる。
コンロを点火し、青い火がゆらゆらとするのを眺めながら、薬缶が湯気を吐き出すのを待つ。
3分も待つ忍耐はないので、湯を注いでからちゃぶ台についたらすぐに食べ始める。
やっぱりまだ早かった。
硬いと思いつつ食べ続け、つゆはしょっぱ過ぎて残した。
ご飯を入れようかとも思ったが、気が付くと排水溝に流れていくつゆを眺めていた。
まだなんとなくお腹がいっぱいになっていない気がしたが、眠気に誘われ始めたので、歯を磨いた。
明日、もう今日か。朝から出かけなければいけない。
朝ごはんはどうしようかと思いながら、部屋の電気を落とした。