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Para bellum  作者: Kitson
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プロローグ

初めましてKitsonです。最近は学園モノや異世界ものが流行っていたラノベ界隈でもミリタリーを扱ったものがだんだんと増えてきました。その中でもスナイパーを扱ったものもありますが、スナイパーに関する描写は情報も少ないのかきちんと考証されたものは少ないのです。そこで自分はそのスナイパーにスポットを当てた作品を書こうと思い、筆を執った次第でございます。ですが、自分も文献を探し、吟味しながらしているのですが、事実とは違っている描写も多々あると思います。そんなときは、こいつアホだなと思いながら、ご指摘いただくと恐縮です。

「ゴーストワン配置についた。このままターゲットが出てくるまで待機する。」

「HQ了解。ゴーストワンは目標到着予定時刻21:00まで待機。」

「ゴーストワン了解。」

男は交信を終え、一息つく。そこは風光明媚、窓からの夜景が美しいホテルの一室ではあったが、なぜか異質であった。例えば、ホテルの案内などが書かれた合皮製の冊子が置いてあるはずの机には通信機が所狭しと並べられてあったり、ツインのベッドの片方にはL115ライフルが鎮座している。この部屋で異質でないものと言ったら、このゴーストワンを名乗る東洋人の男ともう片方のベッドで書類の束を読んでいるシニヨンで髪をまとめたプラチナブロンド、黒瞳の白人の少女である。

通信機の前に男が座っていると、また通信が入ってくる。

「よう新入り、お姫様とのデートはどうだ?」

「残念だが何も起きていない。こっちのお姫様はガードが厳しいんでな、このままではお休みのキスも怪しいな。それよりどうした?冗談はまた後にしてくれ。」

こっそりと冗談に冗談を返したが少女の耳は聞き逃さなかったようだ。

「ちょっと、何を言っているのですか?任務に集中しなさい!」

突然、冗談の種になった少女は無線の内容に噛み付く。

「だ、そうだ。要件をさっさと言ってくれ。できるだけこの不機嫌なお姫様が自分をクビにしないうちに頼むぞ。」

「了解、ゴーストワン。客人は予定通りにパーティー会場へ向けて出発。到着予定時刻は21:00の予定。後、大尉に変わってくれ。」

「了解。」

男は大尉と呼ばれた少女の方を向きうなずいた。少女も無言でうなずき、男と場所を代わり、無線機の前に座った。

「了解しました、ゴーストツー。貴方は至急第2ポイントに移動し、指定の時間まで待機していなさい。幸運を。」

「ゴーストツー、了解。幸運を、大尉。」

少女も交信を終え、一息ついた。男はダブルベッドと壁一面の大きな窓の間にある椅子に腰掛け、本を読んでいた。21:00まで後、1時間ぐらいある。テレビも部屋にはついているのだが、電源は入っておらず、ただ静かな時間が流れていく。

「もう、ここでの生活はなれましたか?」

少女は男に聞いた。彼女はいつの間にか、男の隣のベッドに腰掛けている。

「ええ、まあここはかなり居心地が良い場所です。貴方のお兄さんとの約束もありますし、やっていけそうですよ。」

「そんな硬くならないでください。二人だけなんですから、初めてあったときのように話していただけばいいんですよ。」

「いえ、仮にも上官である貴方にあのような態度はできません。」

「では、さっきの発言を多めに見る代わりに、今日中二人きりの時は保護者として私に接しなさい。これは上官命令ですよ。」

少女は口元に人差し指を当て、冗談めかして言う。男は額に手を当て、大きくため息をついた。

「分かったよ、マリー。」

男は少女との初めての出会いを思い出した。この男とテスタロッサを名乗る少女との初めての出会いはちょうど一週間前になる。


今回はプロローグです。次回からは早速ですが、時間が過去に飛びます。時系列がごちゃごちゃになってすみません。5~6話ぐらいしたらあのホテルの部屋に戻ると思います。多分。作者は受験を控えた高校二年の劣等生なので書き溜めている玲の過去編が終わると不定期投稿になると思います。一か月に一話はめざしたいので頑張っていきます。拙い物書きではありますが今後とも応援よろしくお願いします。

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