反則について③
前回に引き続き、閑話です。
反則(間接フリーキックになるパターン)についてです。
※今回も物語とは直接関係ありません。
今回は試合中のファール(間接フリーキック)について。
間接フリーキックとは「反則を受けた地点から相手の妨害を受けない形でキックする事によってプレーを再開するルールで、直接ゴールを決めることができないプレー」です。
仮にボールが誰にも触れられず、相手のゴールに決まった場合、ゴールは認められず相手のゴールキックから再開となります。
(味方のゴールに決まった場合は相手のコーナーキックになります)
以下、サッカー競技規則(2019/20版)より抜粋。日本語に訳されているので読みにくい箇所があるかもしれません。
※文言は競技規則のままですが、記号は修正、追記しています。
--抜粋ここから--
【間接フリーキック】
競技者が次のことを行った場合、間接フリーキックが与えられる:
○危険な方法でプレーする。
○身体的接触を伴わずに、相手競技者の進行を妨げる。
○攻撃的な、侮辱的な、または、下品な発言や身振り、あるいは、その他の言葉による反則で異議を示した場合
○ゴールキーパーがボールを放そうとしているときに、ゴールキーパーがボールを手から放す、キックする、または、キックしようと試みるのを妨げる。
○第12条に規定されていないもので、競技者を警告する、または、退場させるためにプレーを停止することになる反則を犯す。
ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、次の反則のいずれかを犯した場合、間接フリーキックが与えられる:
○ボールを放すまでに、手または腕で6秒を超えてコントロールする。
○ボールを手から放した後、他の競技者がそのボールに触れる前に手または腕でボールに触れる。
○次のような状況で、ボールを手または腕で触れる。ただし、ゴールキーパーがボールをプレーに戻すため、明らかにボールをける、またはけろうとした場合を除く:
・ボールが味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキックされる。
・味方競技者によってスローインされたボールを直接受ける。
ゴールキーパーがボールを手でコントロールしていると判断されるのは次のときである:
○ボールがゴールキーパーの両手で持たれているとき、または、ボールがゴールキーパーの手と他のもの(例えば、グラウンド、自分の体)との間にあるとき、ボールに手または腕のいずれかの部分で触れているとき。ただし、ボールがゴールキーパーからはね返った、または、ゴールキーパーがセーブした場合を除く。
○ゴールキーパーが広げた手のひらでボールを持っているとき
○ボールを地面にバウンドさせる、または、空中に投げ上げたとき
ゴールキーパーが手でボールを保持しているとき、相手競技者はゴールキーパーに挑むことができない。
○危険な方法でのプレー
危険な方法でプレーするとは、ボールをプレーしようとするとき、(自分を含む)競技者を負傷させることになるすべての行為であり、近くにいる相手競技者が負傷を恐れてプレーできないようにすることも含む。
主審が相手競技者に対して危険でないと判断した場合、シザーズキック、バイシクルキックは行うことができる。
○身体的接触なしで相手競技者の進行を妨げる
相手競技者の進行を妨げるとは、ボールが両競技者のプレーできる範囲内にもないとき、相手競技者の進路に入り込み、その進行を妨げる、ブロックする、スピードを落とさせる、進行方向の変更を余儀なくさせることである。
すべての競技者は、競技のフィールドにおいてそれぞれ自分のポジションをとることができる。「相手競技者の進路上にいる」ことは、「相手競技者の進路に入り込む」ことと同じではない。
競技者が、相手競技者とボールの間に自らを置くことは、ボールがプレーできる範囲にあり、相手競技者を手や体で押さえていない限り、反則ではない。ボールがプレーできる範囲にある場合、その競技者は正しい方法で相手競技者によりチャージされることがある。
--抜粋以上--
実際のところ、ほとんどのファールは直接フリーキックになると思います。
「危険な方法でのプレー」の内容もほとんどが直接フリーキックとなる「不用意に」「無謀に」「過剰な力で」の内容に該当します。
「身体的接触なしで相手競技者の進行を妨げる」についても、ほとんどは選手同士が衝突して、直接フリーキックになります。
では、間接フリーキックは試合中にないのか?
→答えは「No」です。
試合中で「オフサイド」の反則後に再開する時のフリーキックは間接フリーキックとなります。
ですので、オフサイド後の再開のフリーキックで誰にも触れられず相手ゴールに決まるとノーゴールになります。
(直接決まることは稀ですが)
○試合観戦での見分け方
反則があった場合、今のフリーキックが「直接」なのか「間接」なのか簡単な見分け方があります。
それは反則直後の「審判の腕を見る」ことです。
反則時に「反則されたチームの攻める方向に片手を上げている(斜め方向)」場合は「直接フリーキック」、「片手を真上に上げている」場合は「間接フリーキック」となります。
実際に試合観戦をした場合、選手だけではなく審判の動きも見てみてください。