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第五十三話:魅惑の君の国テネントゥール


「グラーキス様、お目覚めでしょうか」


 聞き覚えのある女の声が聞こえる。


 棺桶の蓋をどかし、身体を起こせばまず鼻をつくのは悪臭だ。淀み堕ちて瘴気と化した空気を吸い込んだ時の気分を例えるなら、緑色に変色したドブ沼にさらに大量の胃液をぶち込んで一緒に煮詰めて凝縮したようなものを鼻の中にねじ込まれるような度し難い臭いだ。


「……そうか、俺は、死んでいたか」


 目の前に居る女の名前は73番姫。始祖が攫った73番目の女で、名前を覚える価値すらも無いと言われた容姿以外ロクな取り柄もない愚鈍でつまらぬ女であり、己の母だ。


「グラーキス様、始祖様がお呼びです」


「ふん……」


 73番は抑揚の無い声で一言そう言うと、深く頭を下げてくる。立場上、始祖の奴隷であるこの女よりも、始祖の子である己の方が序列は上だ。だが、始祖の所有する女に対し何かをすれば始祖の逆鱗に触れる。


 故に、例え肉親であろうとまともな会話は一度としてしたことも無い。愛も無ければ情すらもわかぬ。


 そんな73番のことは無視して己の魂の棺が安置されてる玄室から出ると、中に女の詰まった硝子の棺がずらりと立ち並ぶ回廊に出た。その全てが、始祖がこれまでに集めてきた女奴隷共だ。


 一つだけ空いた棺があることから、恐らく73番の寝ていた棺だろう。


「息がつまる場所だ」


 回廊を抜ければ外の景色を見渡せる針の桟橋を渡ることになる。一面を覆い尽くす紫空に、闇夜を照らす金色の月が見えた。城の周囲は闇ばかり。桟橋の下は下級の吸血鬼が暮らすスラムとなっていて、紫色の街灯が点々と光っている。


「やぁ、ようやくお目覚めかい? グラーキス君」


 ふと、背後から唐突に声をかけられた。気配を気取ることすらも出来なかった。


「イグヌァークか。何の用だ」

 

 振り返ると腹筋と胸板を見せびらかしながら乳首を紐同然のスリングショットで隠すという頭のおかしな恰好で桟橋の手すり部分に足をかけている変態がそこに居た。

 こやつの名はイグヌァーク、始祖序列にして13位。序列23位の己より格上だ。


「なぁに、グラーキス君の復活祝いとしてちょっと挨拶しにきただけさ。そう警戒されるとお兄さんとしては悲しくなるよ」


 ふざけた格好と髪型と飄々(ひょうひょう)とした態度が目につくが、こやつは実際には13位よりもっと高い序列にいてもおかしくはない。ゾンビウォーリアと相対したからこそ今は理解できているが、こやつは実力をわざと隠している。


 片手に持った血のワインがなみなみと注がれた杯の雫を一滴すらもこぼさず、己に気配すらもまるで気取らせずに一瞬で背後をとるなどと、始祖序列十位にも到底できぬことだからだ。


「こんなところで無駄に油を売っていていいのか? 恐らく他の始祖の子は皆謁見の間に揃って整列してる頃合いだろうが」


「ははは、まぁボクは不真面目な不良だからね。そういうのは他の兄弟達に任せてるよ」


 こやつは神出鬼没で始祖への謁見や会合の無断欠席など当たり前にやらかす。だが、本来ならば罰も受けねばならない無礼を散々やらかしておきながら、今だにこやつに対し直接罰を与えられた者は始祖以外におらぬ。その始祖でさえ、こやつを罰するのは"面倒くさい"といって放置する有様だ。


 それがこやつの本来の実力を証明していると言っていいだろう。


「それでグラーキス君さぁ、始祖サマに内緒でこっそり行った外の世界はどうだったかい? 面白かったかい? あ、同じく"脱走"したミラカちゃんも元気かい? もしかしたらグラーキス君は"消される"かもしれないから、その前に聞いておこうと思ってね」


 今回の謁見の内容は大よそ想像はつく。己の行った行為の罰を受けることになるのは間違いない。最悪の場合、イグヌァークの言ったように"存在ごと抹消"という処理がなされる可能性もある。


「俺にキサマと無駄話をしている暇はない。それにキサマなら俺に魅了をかけて無理矢理言わせることも造作もないだろうが」


 今の己とイグヌァークの実力差ははっきりしている。こうして目を合わせた瞬間魅了の魔眼一つで一切の抵抗もできずに操られるだろう。


 以前の己ならば、こやつの事を"ただのふざけた奴"としか思えなかっただろう。だが、今は、その格の差に畏怖している。こやつの場合は"出来ない"のではなく、大抵は"していないだけ"なのだろうからな。


「ははは、血の繋がった大切な兄弟相手にわざわざそんなことしないさ。お兄さんとしてはあのグラーキス君の成長が見られて満足さ。じゃあね、案外君は、この"時間の止まった世界"を動かす歯車になるかもしれないね」


 そう言い残すと、イグヌァークは一瞬でその場から消えていった。


「相も変わらず食えない奴だな」


 気づけば冷や汗が肌を伝っていた。ああ、己は随分と緊張していたらしい。


 始祖の子達の中ではイグヌァークはまだ話しやすい部類だろう。あやつは序列そのものに拘っていない。だからこそ序列下位の己や序列上位に対して態度を変えたりはしない。一貫して己のやりたいことをやり続けるだけだ。誰にも支配されずに。


 喧嘩を売りさえしなければ無害。だが、喧嘩を売った始祖の子達は消えている。そういう類の奴だ。


「時間の止まった世界、か。言いえて妙だな」


 ここ、吸血鬼の国テネントゥールに朝日が降り注ぐことはない。月が動く事も無い。夜空の光景が永遠に移り変わる事も無い。大半の吸血鬼も渇きを誤魔化す為に自身の棺の中で眠って過ごす。


 下層に住む下級の吸血鬼は獣のように醜く殺し合い、互いに吸血して食いつないでる。

 その一方で序列の高い吸血鬼は序列の低い者からギアスや魅了で支配して強制的に血を搾取するか、先ほどのイグヌァークのように血のワインを飲んで優雅に過ごす者もいる。


 渇きに耐え切れなくなって廃棄物(ロスト)化した者から順に四肢を切断され拘束具に括りつけられ死なない程度に呪法で生かされ、血のワイン樽の原料資源として永久的に生かされ続けている。


 故に、戦うという行為そのものが序列の高い吸血鬼からすれば愚かであり、醜い行為になるのだ。そんなことをしなければ「血にもありつけぬ」だなんて無様で下等である、と。


 そうやって家畜が本気で生きる野生の獣が生きる様をあざ嗤っている。それがこの世界の構造だ。


「醜いものだな。それも度し難い程に」


 桟橋の遥か下から吹き抜けに舞い上がってくる血生臭い風を浴びる。復活したばかりだから、血の匂いを嗅ぐとやたらと渇く。


 以前の己ならば早速血の樽の置かれたワインセラーに向かっただろうが、舌が肥えてしまった今はまるで飲む気がしなかった。新鮮なエルフの処女やミラカの血を飲んだ後ではな、あれはもはや家畜のエサとしか思えぬ。


「やはり、血を飲むならば処女がいい。それも、本気で生きる女がいい」


 それに、本気で生きる為にもあまり始祖や序列上位を待たせるのも良くない。急ぐべきだろう。静寂の宮殿内を疾駆し、謁見の間の扉前まで一気に駆け抜けた。


「序列23位の分際で偉大なる魅惑の君主を待たせるとは、随分と偉くなったものだな」


 門をくぐって開口一番に序列10位から嫌みったらしい罵声をかけられる。聞こえるようにクスクスと嗤う声。そして、中央の玉座には始祖が居た。


 その両隣には始祖のお気に入りである美しい女奴隷が二人立っており、始祖に抱き抱えらながら血を吸われ恍惚とした表情を浮かべている女奴隷が一人。いずれも始祖が集めた姫達だ。


「はっ……申し訳ございません。どうか愚かな私をお許しください」


 下手な言い訳は逆効果だ。この場を本気で生き残るためには全面的に従属の姿勢を見せるしかない。何より、始祖の前では心の中など容易く見透かされる。


 始祖は"攫ってきた姫達"の持つ固有の特殊能力(ユニークなスキル)を全て使えると言われている。その能力の一つに"読心"があったとしてもおかしくはない。


 故に、解答は脊髄反射が基本で余計な思考はしない方がいい。ああ、そうだ。本気で生きるつもりなら己は、ここは、今だけは、全力で従属して見せるのだ。


 これは、その為の土下座だ。


「我の前で煩いぞ。静かにせよ」


 その一声が発された瞬間、時が止まったかのように始祖の子達の嘲笑が消え、謁見の間は静けさに包まれる。


「序列23位、面をあげるがいい」


「はっ」


 始祖と目を合わせたその瞬間。始祖の目が妖しく光った。


「ふむ。なるほど。では一つ面白い催しを開こう。各々、感想を述べることを許可しよう」


「なっ……!?」


 始祖が手をかざすと、巨大な硝子板に映像が投影された。あれは……己とゾンビウォーリアの戦いだった。恐らく、今の一瞬で始祖に己の記憶を覗かれたのだ。


 戦いの内容は、傍から見れば酷いものだ。己が、ただ一方的にボコボコに殴られている姿を見て、並んでいた始祖の子達は一斉に嗤いだした。


「ハハハハハッ! なんだこれは、あのような再生すらも出来ぬ醜く弱い劣等吸血鬼に負けているぞ!」


「クククッ、無様、生き恥もここに極まっているな」


「流石はワースト。まるで負け犬ね。吸血鬼としての誇りは無いのかしら」


「このような弱者に序列を与えること自体不適当ではないか?」


「ハハハハハッ!」


 始祖の子達は口々に好き放題に戦いの感想という名前の罵声を浴びせかけて来る。あの戦いを見て、嘲笑っているのだ。


 ああ、そうだ。これは、ゾンビウォーリアに負けた己に対する"公開処刑"だ。公衆の面前で徹底的に己の、吸血鬼としての誇りを辱めるためのな。


 これをやられたらこの世界ではまともに生きてはいけない。自尊心の弱体化はギアスや魅了への抵抗力を損なわせるのだから。よくて奴隷堕ちがいいところだろう。


 だが、不思議と気分は凪いでいる。怒りすらも沸かない。


 むしろ、己はこうも思ってしまった。"憐れだ"。と。あの戦いを、こんなことで己の誇りを穢せると思い込んでいるのだからな。ああやって自分より弱い他者を見下して嘲笑っている姿は、以前の己と同じだ。実に、度し難い程に醜い。


 むしろ嗤いたければ好きなだけ嗤えばいい。そうやって己を侮ってくれるというのなら、随分とやりやすい。ゾンビウォーリア。奴もこのような気持ちを抱いていたのではないか?


 ッマズイ。始祖の前で思考を巡らせるのは。


「ふむ」


 始祖は玉座の上で頬杖を突きながら、依然として平伏している己を見下ろしていた。


「このような無様な弱者に誇りある我らと同じ序列を与えてはなりません。即刻剥奪し、この場で処刑するべきでしょう」


「いいえ、こんなグズの血でも血が勿体ない。これはワイン樽に詰めましょう」


 映像の一部始終を見終えた後に、始祖の子達は口々に己の処遇について意見しだした。大抵の場合、吸血鬼の格を貶めた重罪人は極刑に値するという意見で統一されていた。


 そんな空気の中で庇いだてする者は居ない。


「どうか、どうか、それだけはお許しください」


 とにかく憐みを誘うように本気で助命を懇願する。今の己に出来ることはこれくらいしかない。とにかく滑稽な見世物になれるよう本気で徹するのだ。


「ふっくくく……確かにこれは……久々に面白い見世物だった。いいだろう。グラーキスよ。貴様の罪を許してやろうではないか。序列もそのままであるものとする」


「……は?」


 始祖の子達はまるで理解できないと言った風にすっとんきょうな声をあげた。


「はっ、ありがとうございます。偉大なる我が君よ」


「始祖よ。一体どういうことですか? 序列23位を許すなどと」


「面白いではないか。我が血を受けたあの半端者のミラカから血を受けた。まさに我の4分の1程度にも満たぬであろう凡俗如きが、末席の下らぬグズとはいえ、我の精を受けた女のハラワタの中から産まれた子を討ち果たしてみせたのだ。これは我の血がひとえに優秀であったことを証明するものだろう? 愉快と言わず何と呼ぶ?」


 始祖の子達は、始祖が外から攫って来た女と始祖との間の交配によって生まれた者達だ。厳密に言えば、始祖の眷属ではない。


 だが、子は親を超える為に産まれてくるものだ。


 その思想によって己や己以外の始祖の子達は始祖の"退屈しのぎ"でつくられたのだ。だが、結果的に言えば、始祖の子達は皆、始祖を超えることはなかった。


 だから始祖は次の退屈しのぎとして、外の世界から適当に攫って来た女であるミラカに使徒となれるだけの量の血を与えた。


 だが、ミラカは元は何の能力も無いただの平凡な女でしかなかった。そんな女にいきなり始祖の血を与えた所でたかが知れてる。実際、ミラカのセンスは壊滅的だった。


 それで一度試しに劣等吸血鬼との格闘戦をやらそうものなら泣きわめきながら一方的に嬲り殺される。吸血鬼の血装は剣すらもロクに作れない。そんな散々な有様だったくらいなのだから、始祖はまた大きく落胆した。

 

 だからこそ痛快だったのだろう。ミラカのギアスによって己が動けなくなる様が、そしてゾンビウォーリアによって一方的に嬲り殺された己の姿が。


 始祖の血を最も色濃く受けたミラカと、その血を受けたであろうゾンビウォーリアこそが、始祖にとっては"己の血を直接分けた本当の子"なのだから。


「しかし! これでは示しがっ ぐあっ」


 序列十位は言葉を言い終えるまでも無く、勝手に空中に浮きあがり、勝手にべきべきと身体が捻じくれて折れ曲がり、勝手に勢いよく壁に何度も叩きつけられていく。既に虫の息と化した序列十位の全身の骨は砕け散っていた。


 あれが始祖のギアスだ。言葉に発するまでもなく、ただ少し念じるだけで世界の理すらも掌握し捻じ曲げてしまう。始祖が一言「消えろ」と言えば始祖の子達でさえも存在ごと消される。


 この絶望的とも言える圧倒的な力でさえも、始祖の力の片鱗でしかない。


「うるさいぞ。序列10位。いつ貴様に口答えを許した?」


「かひゅ…申し訳……ございません……」


 その惨状を見ていた他の始祖の子達は青ざめて口をつぐむことしか出来なくなる。


 だからこそ憐れで滑稽なのだ。己や己以外の始祖の子達は既に全員生み出された役目を全う出来ていないことから始祖からとっくに"見限られている"ことに。始祖の子の誰しもがその事実に辿り着いてもいないことが。


 己がミラカを"外"に連れ出したのは、吸血鬼でありながら"成長する"ミラカに可能性を見出したからだ。そして、あわよくばミラカの血を全て己のモノにするためだった。始祖の真似事をしていたのだって、始祖のようにふるまえばいずれは己は始祖にも届くと思っていたからだ。


 ああ、だが、それは。大きな間違いだった。


「ふむ。では一先ずグラーキスの件はこれで捨て置く。して、序列7位」


「はっ、いかが致しましたか、我が君よ」


「次の時期が来た時に"ゲート"の使用を許可する。ミラカを連れ戻してくるがいい。手段は任せる。殺害も許可しよう。それと、吸血鬼を侮る者には例外なく恐怖と死を与えてその威容を示せ」


「我が君の命とあらば」


 その一言を言い終えると序列7位はその場から姿を消した。律儀なことに、早速準備にでも取り掛かったのだろう。


 やつを例えるならば"騎士"のようなものとでも呼ぶべきだろう。始祖への忠誠を重んじ、誠実であり、礼節を重んじる男だ。 始祖曰く、"つまらぬ男"だが、始祖の命令を忠実かつ堅実にこなすという意味では、あの男以上の適任は恐らく居ないだろう。


 先ほど己に対し好き勝手に嘲笑を投げかけてきた他の始祖の子達とは異なり、序列7位は何一つ言葉を発さなかった。それは、始祖の御前で騒がしくするのは始祖に対する不敬であると捉えてるからだ。


 他の始祖の子達は己も含めて総じて"我"が強い。しかし、あやつには我がない。だから序列7位には油断も隙も無く、他者に対し一切の情を持たないのだから小細工や搦め手の類にはまず通用しない。それに加え始祖の命令を絶対順守するためならば、どこまでも冷徹でどこまでも残虐になれる。


 そして、ゾンビウォーリアの行ったような戦闘技術という面を評価するならば、恐らく始祖の子達の中では随一だろう。なにせ、序列7位の母体はヒトであったころからその世界では"最強の剣士"だったと言われている。その母体の剣士としての能力は全て序列7位にも引き継がれていると見ていい。


 そんな男が序列7位になる程に"単純に強い"のだ。これが何よりも厄介だろう。


 もしも今の己が本気で戦わなければならないのだとすれば、一番戦いたくない相手が序列7位だろうな。フィジカルや魔力、そして技術に任せた単純な暴力比べを押し付けられるというのが何よりも辛い。なにせ、単純に保持している能力だけを見るならば、ゾンビウォーリアの"上位互換"のような男だ。


 始祖と序列7位は己の記憶からゾンビウォーリアの戦い方を覗き見て実力を正確に認知し、情報のアドバンテージを一方的に得ている。そして、序列7位ならばゾンビウォーリアの動きや手の内を一目見れば完全に見切ることも容易い。


 ああ、全くもって、最悪の相手に最悪の情報を渡しているといっていい。その上で、序列7位ならば己がやらかしたような"失敗"は絶対にやらないだろう。


 だから始祖はこう言っている。今度はそれ抜きで"勝って見せろ"。これはその為の試金石だ、とな。


「ほう……何か言いたいことがあるか? グラーキス」


「いえ、何もございません」


 クククッ……。だが、己は確信している。我を持たぬ序列七位のことだ、もう既にゾンビウォーリアの底を見切り、"分かった気になっている"のだろう? 


 そして、ゾンビウォーリアと対峙してようやく間違いに気付くのだろう。


 奴の、ゾンビウォーリアの本当の厄介な所は、吸血鬼という人外の能力に加えて戦士としての戦闘技量を融合させたハイブリッドである。というわけではない。


 ククッ、まぁ、答えは実際に対峙してのお楽しみにするがいい。


 奴を殺すのはこの己だ。他の誰にも渡すものか。ああ、だから待っていろ。己はすぐにお前の元に戻ってみせるぞ。ゾンビウォーリア。

なんで序列や番号呼びなのかって? だって24人分に加えて100人分の姫の名前や設定考えるの面倒くさ(殴

という始祖のお気持ちなのさ……。


 ゾンヲリさんがグラーキス君に絡んだ結果、より面倒臭い男共に絡まれるようになるというのが中々酷い話だ。さらに、グラーキス君が今度はゾンヲリさんの後方理解者面しだすという地獄絵図な展開に…。


 例えるなら、サッカーワールドカップで日本に勝ったチームを適当な理由を付けて応援し始めるアレに近い。日本に勝った奴が優勝したら日本の格が保たれることで精神的勝利が得られる…という奴だ。う~ん、この…。


 もうちょっとだけグラーキス君のお話は続きます…。

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― 新着の感想 ―
え、、、、確かに、、魂さえ入っていれば、、吸血鬼化すれば、動くけど
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