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第三十九話:こいつ……無敵か?

 

「おい、お前、ミラカが来てやったんだから寝たふりをしてないで起きろ」


 その一声と共に目を開ければ、目の前に居たのは女吸血鬼ミラカだった。ここに連れ去られる以前に戦った時と比べれば大分疲労しているのか、姿勢や息遣いに乱れが見える。


「……それで、何の用だ」


「お前はミラカに負けてミラカのモノになった。だからお前のこれからの処遇についてはミラカの機嫌と匙加減一つで決まるんだぞ」


「……勝者が敗者から全ての権利を奪い取る。確かに道理だな」


 戦いの場に立った以上、百の勝利を積み重ねても、万の勝利を積み重ねたとしても、たった一度、敗北を機するだけで全てが一瞬で奪われ、失い、壊される。勝者が勝者の権利を行使する限り、誰しもがその原則からは逃れることは出来ない。


「ん、分かってるなら話は早い。なら単刀直入に言うぞ。ミラカの使徒になってミラカに従え」


「断った場合は?」


「餌にする。今は正直ミラカも渇いて渇いて仕方がなくて加減も出来ないからな……。全部カラッカラになるまでお前から血を吸いつくしてやる」


 実際にミラカには余裕が無いのだろう。血走った瞳に乱れた吐息を隠す気もなく、自身の中にある何かに必死で耐えているように見えた。


 そして、この質問の意図は、前者を選択を強要するという事実上の脅迫でしかない。


「そうか、ならば餌にでもすればいい」


「……なぁお前はどうしてミラカをそんなに拒むんだ? 確かに吸血鬼になるのはちょっと怖いかもしれないけど……"慣れる"と案外悪くはないぞ?」


 "慣れる"というのは、初めから吸血鬼で無かった者しか使わない言葉だ。ならば、女吸血鬼ミラカは何らかの理由で後天的に吸血鬼と化している。


「そのような質問自体など無意味だろうに。どの道、こちらに選択権など無いのだろう? ならばそちらのやりたいようにすればいい」


 恐らく、ミラカの中では初めから結論が決まっている。俺を吸血鬼化させたいのだ。しかし、俺を無理矢理吸血鬼化させるだけならその機会は幾らでもあったはず。


「むぅ……それじゃあミラカが困る」


「何故だ?」


「無理矢理血族にするのはダメなんだ。血の強制支配力が強くなって人格とかにも大きな影響が出てしまうし、もしそれに力づくで抵抗しようとすると"死ぬ程苦しい思い"をすることになる。だから、ミラカの使徒になることにお前の心から同意がないと、お前が苦しんでしまうだけになる」


 つまり、高々"死ぬ程苦しい程度"の思いをするだけで"抵抗は出来る"というわけだ。ならば全く問題とはなりえない。不可解なのは、何故それをミラカの側が心配するのかということだ。


「……それの何が問題なのだ? 俺が苦しもうが、そちらの知った事ではないだろう」


「ミラカは無理矢理とかそういうの、嫌なんだ」


「そう言う割には、随分と元エルフの下僕を作っていたようだが?」


「ミラカは無理矢理吸血鬼にしていない! むしろあいつらは自分からミラカの下僕や餌になりたいって頼んできたんだ。未だにミラカに殺意を向けてこれるお前の方がよっほど変だ」


 こうして拘束具に括りつけておきながら脅迫するのを無理矢理では無いと言い張る詭弁には辟易する。単に、選択肢を奪われ誘導され妥協に甘んじた結果の産物でしかないだろうに。


 尤も、俺も人の事を言えた義理ではないし、吸血鬼の価値観の中ではマシな部類というだけの話なのかもしれないが。


「敵は殺す。それ以上の理由は必要無い」


「だからそれがおかしいって言ってるんだ! お前にそこまでの殺意を向けられるようなことはミラカはしてない……確かにちょっと痛めつけたりはしたけど……それだってお前がいつまでもミラカの忠告を無視して頑なに抵抗したからだし……」


「本当にそう思うのか?」


「何が言いたい?」


「例えば、ゴキブリを見かけたらどうする?」


「そりゃあ……潰すけど」


「そのゴキブリは、お前に潰されるに足る程の大層な所業をお前に対し行ったのか?」


 そうして、誰しもが自分が潰されるゴキブリの側に立つことになるとは微塵も思わない。散々叩き潰して置きながら、いざ自分の身にそれと同じ理不尽な暴力が降りかかった時に、自分たちの事も考えろと叫びだすものだ。


「いや……」


「だろうな。不快なゴキブリを見かけたら意味もなく潰したくなる。それ以上の理由などないように、敵を見かけたなら殺したくなる。腹が減って餌を見かけたら食いたくなるものだろう。お前達吸血鬼は、少なくともエルフに対してはそうしてきたのではないか? 違うか?」


「違う……とは言えない。でもそれは――」


「ああ、"仕方がない"事情があるのだろう? そして、その上でお前たち吸血鬼は"譲歩"も対話もするつもりもない。ならばそれは、力づくで無理矢理言うことを聞かせるのと何が違うというのだ」


 相手の事情は汲むつもりはないが、自分たちの事情を汲め、そんな一方的な理屈がまかり通るというならばはなから戦いなど起こらない。自身の生存権を脅かす外敵が近くに居るというのなら、全力の殺意をもって排除するだけだ。


「だったら、お前はもうミラカに負けているんだからミラカの言う事を聞いたっていいはずだ」


「俺は敗北を認めたつもりはない」


 ああ、戦いは終わっていない。俺がこうしてまだ戦う意志を持ち続ける限り、何度地べたに倒され踏みつけにされようとも、何度でも立ち上がってみせよう。


 例え、勝てはせずとも、負けてやるつもりは毛頭もない。


「おい、恰好つけてるところ悪いけどその恰好のまま言ってもまるで説得力がないぞ。言っておくけどお前に使ってるその拘束具はミラカだって力づくでは破れない、吸血鬼をごーもんする用に使う奴だからな」


 確かに、拘束具は力づくでは破れないだろう。しかし、土台にしている遺跡の壁の方がいささか脆そうではあるが。


「それが、どうかしたのか?」


「ふ~ん、ふ~~~~ん? 分かった。じゃあ、お前がミラカに負けを認めるまでず~っと痛めつけてやるからな? ご~もんするぞ、本当にそれでいいんだな?」


「構わん、好きにしろ」


 そして、ミラカによる拷問とは名ばかりのただの時間の浪費が始まった。


「ぜぇ……ぜぇ……。くそ、手足の指の骨全部へし折っても、鞭で千叩きにしても、お腹だっていっぱい殴ってるのにまるで効いてないみたいな涼しい顔しやがってぇ……」


「笑わせる。こんなもの、ユークの受けた痛みのうちにすら入らん。殺意も憎悪も込もらん"手温い"攻撃では、俺は殺せん」


 この身体の主、ユークは心臓をくし刺しにされて死に果てた。そして、その痛みは俺が引き継いだのだ。死の痛みは肉体が残る限り永劫に続く。四肢の骨を砕かれ、筋繊維がねじ切れ、幾度殴打を受けようが、死の痛みと比べれば、そんなもの、些事(さじ)でしかない。


 ああ、死の痛みに悶えているようでは、ゾンビと成り果て腐ってズタズタになった筋繊維の肉体で大剣を夜通しで振るえない。戦いを止める理由にはなり得ない。


 だからこそ、わざわざこんな手心を加えた拷問を行うというのが滑稽でしかない。拷問を行うならばもっと徹底的に痛めつけるべきだろう。悪意の元で精神を、肉体を、ヒトとしての尊厳すらも完全に凌辱し尽くした刑獄のように。


 尤も、回復の奇跡を使った再生と肉体の破壊を繰り返すという拷問ならばとっくに通り過ぎている。


「こいつ……無敵か?」


「そうであればよかったが、生憎、敵には事欠かない」


「……ふん、ミラカにも勝てないくらい弱っちいくせに……そんな意地張って何になるんだ」


「弱いからと、勝てないからと言って最期まで足掻かない理由にはならない」


「それでお前に何が残る。結局、ただ辛いだけじゃないか」


「かもしれない。だが、誓いは果たせる」


「誓い……?」


「この肉体が味わった痛みと同じだけの痛みを、苦しみを、憎悪を、失意を、全て、お前達吸血鬼にそのまま返すこと。それがユークと交わした誓いだ。それを成すまでは、俺は止まらん」


「ッ!?」


 吸血鬼ミラカの瞳には恐怖とも畏怖とも言えぬ。理解できない何かを見てしまったような困惑の感情が見えた。


「もしも俺を止めたければ、このような手など使わず真っ先に息の根を止めにかかることだ。さもなくば……どうなるのかを教えてやる。オ、ォオオオオオオオッ!」


 力づくで拘束具に肉を食い込ませる。ああ、拘束具の方が耐久に優れているというのならば、骨の方が先に千切れるだろう。だが、構わない。力づくで骨まで食い込ませる。


 ブチブチと筋繊維が引きちぎれ、四肢の骨が砕けていく。それでも、たったそれだけで、死にもの狂うだけで敵を討ち果たせる機会が今一度得られるというのなら、代償として安すぎる。


「馬鹿が、やめろ!」


 四肢が完全に千切れそうになるのとほぼ同時、いや、僅かにミラカの方が動くのが速かった。


「グゥッ!? ガッ、ァッ」


 正面から身体を抑えつけられ、首筋に噛みつかれた。そして、血液を吸われるのと同時に、体内に何かを送り込まれた。


 その瞬間、脳髄を焼き焦がすような悍ましい程の幸福感が全身に伝わり始める。


「グァッ、抵抗する意思を奪われる。これが、吸血か」


 首に牙が食い込んでいるというのに、痛みをまるで感じない。それどころかあまりにも心地が良い、ずっとこのままで居続けたい。そして、俺を抱きしめ血を啜る美しき女吸血鬼が酷く愛しく感じる。支配されたい。そういう欲求が極限まで高められていき、思考が溶かされていく。


 ああ、このまま快楽に身を任せてしまいたくなる。


「そうだ、そのまま力を抜いて何も考えなくていい。全部ミラカに任せ――」


 それも当然の話か、急所の首に牙が食い込むなど、通常は激痛のあまりに暴れてもおかしくない。だが、そんなことを行われてしまえば落ち着いて吸血どころではなくなってしまう。


 だからこそ、このようなまやかしの快楽や鎮痛麻酔で痛みを誤魔化すことで円滑に吸血できるようにするというわけだ。


 ああ、ふざけた真似をしてくれる。


「ガッ、アアッ!」


「っ!?」


 奥歯で頬肉を全力で噛み潰し、前歯で舌を嚙みちぎる。そして、頬肉を抉り口内の歯で突き刺す痛みによって無理矢理意識を覚醒させる。


 そうだ、快楽など、より大きな痛みと苦痛で塗りつぶせ。戦いの本能を絶やすな。殺意と憎悪を思い出せ。


 拘束具がどうにもならぬなら自身の四肢を切断しろ。刺さった吸血牙が抜けぬなら、首を動かし突き刺さった牙で大動脈の血管と首の筋肉をブチブチと引き千切れ、傷口を広げて緩めれば牙は抜ける。


 全てを痛みと苦痛で塗りつぶせ。そして、痛みを憎悪と怒りに変えろ。


「うっ、暴れるな! 止まれ! 命令――」


「ガァァァアアア!!!!」


 女吸血鬼ミラカが"命令"を口にし、それに抗おうとした瞬間、心臓を握りつぶされ全身の血管がはちきれるような痛みに襲われる。


 ああ、むしろ好都合だ。思考がよりはっきりしてきた。痛みの方が快楽などよりよっほど分かりやすくていい。


「あっ!」


 命令で"俺が止まる"と思って高をくくっていたのか、ミラカは隙だらけだった。だから手早くミラカの背後へと回り込み、千切り捨てて"生え変わった"腕を使って羽交い絞めにする。


 ああ、渇く、俺は今、吸血鬼と化している。そして、やるべきことは本能と衝動で理解している。


 女の白い肌に牙を突き立てたくてたまらないのだから、そして、目の前には俺に羽交い絞めにされている無防備な女が居る。ああ、ならば迷う必要など毛頭もない。


 ミラカの白い首筋に噛みついた。


「あ、あーーーーーっ!? やだっ、やめろ!!」 


 吸血鬼と化したことで筋力が上がっている。一方で、ミラカの方は先ほど戦っていた時と比べても明らかに力が落ちていた。だからこうして力づくで抑え込むことも出来ている。


 喉に一滴の血液が流れ込むと、力がより(みなぎ)るのを感じる。血の味など味覚を失って以来理解はできぬままだが、それでもなお、潤うという感覚だけは理解できた。


 飢えた獣が血肉を貪るがごとく、夢中でミラカの血液を啜る。

 

「ぁぁ……やらぁ……こんなの……おかひぃ……何で止まんないのぉ……」


 ミラカは完全に脱力し、成すがままとなっていた。のぼせたような、あるいは蕩け切ったようなだらしのない表情を浮かべて吸血を受け入れていた。


「これ……らめぇ……らめだからぁ……ミラカ……おかひくなってぇ……」


 そして、快楽と脱力のあまりに全身の穴という穴から体液を垂れ流していた。口元から垂れた涎は黒い装束をべとべとに汚し、何とも言えない臭いのする生暖かい液体が太もも伝って地面に流れ落ち水たまりを作り始める。


 そうして感じたのは、獲物を完全に支配したのだという暗い充足感だった。


 女吸血鬼ミラカは恍惚とした表情を浮かべながら泣いていた。


「お願いらからぁ……もうやめてぇ……ミラカをおかひくしないでぇ……」


 それは、ただの命乞いの懇願だった。聞いてやる必要はない。目的を果たすならば、このミラカの力を極限まで吸い尽くして力を得るべきだ。


 だが……。この女吸血鬼、ミラカは恐らく、グラーキスに"最も近しい女"であることには違いない。そして、こうしてこの身をもって学んだとはいえ、吸血鬼についてはまだまだ知らねばならないことがある。


 誰しもが俺のような"破綻者(ゴミクズ)"にはなれないように、吸血鬼の支配に抵抗するために"終わらぬ激痛に耐え続ける"という方法を取れるわけがないのだから。支配の快楽と抵抗の激痛の二択を選ばされた際に、多くの者達は前者を選択するだろう。


 つまり、グラーキスによって命令が発された場合、俺は、吸血鬼と化した犠牲者を皆殺しにしなくてはならない。命令に抗えば終わらぬ痛みを、命令に従えば戦いの痛みを、どちらも終わらせねばならないのだから。


 女吸血鬼の首筋から牙を引き抜く。


「……ぁっ」


 女吸血鬼ミラカはそのまま完全に脱力し体重を預けてくるが羽交い絞めは解かない。


「一つ聞きたい事がある」


「……ぅ……ぁ……?」


「ミラカ、お前はグラーキスの下僕として生き続けるのは幸せか?」


 生物は誰しもが己の幸福を追求しようとするものだ。自身より劣る他者を従属させることも、富や権力を拾い集め誇示するのも、ある意味では己が他者よりは優れていることを実感することで幸福を得ていると言っていいだろう。 


  だが、俺に幸せは理解できない。ましてや、他人の幸せなどより理解できない。


 支配されることを望まない者も居れば、支配されることを自ら望む者もいる。他者の命を犠牲に自らを生かそうとする者もいれば、自らが犠牲となって他者を生かそうとする者もいる。


 だからこそ、当事者から直接聞かねばならない。ユークの望みは"姉を救う"ことだ。だが、救いの形が俺やユークの独りよがりな解釈となってしまえば、それこそ姉は救われなくなるのだから。


「ぁ……血が……血が飲みたい……」


 ミラカはどこか上の空な様子で、前を見ているようで見ておらず、まるで会話になりそうになかった。恐らく、血を失いすぎた吸血鬼は何かしらの"異常"を発露してしまう。もしくは、これが廃棄物(ロスト)化の兆候と見るべきなのかもしれない。


「……致し方ないか」


 ミラカに首を直接噛ませるのは危険だ。吸血牙を介する吸血を食らえば次は正気を保てるかは分からない。腕に傷をつけて飲ませるというのもミラカを制御出来ない以上危険だろう。


 つまるところ、ミラカの吸血牙を触れさせないように"輸血"をする手段が必要になる、か。再び頬肉を奥歯で噛み千切り、ミラカの顔をこちらへと向かせた。そして……。


「んんっ! ん~~~~~っ!」


 ミラカの唇を奪い口内の血を送り込んだ。


 口づけで輸血、という方法ならば吸血牙が刺さる危険性はなく、送り込む血液の量も自身の主導権の元で制御できる。言わば人口呼吸のようなものだと思って我慢くらいはしてもらおう。


 最初は驚いたようだが、ミラカは次第にこくこくと喉を鳴らし始めた。そして、ミラカは小さな舌先を滑り込ませようとして次の血液を催促してくる。


 その度に口内を噛みちぎって新しい血液をミラカに供給し続けるというやり取りを繰り返す。やがて、ミラカの身体に"力み"を感じるようになったのを見計らって唇を離し、一息をついた後だった。


「……プハっ……はぁ……。おまえーーーーっ! ミラカにキ、キ、キスをするってどういうつもりだ!」


 耳まで紅潮しきったミラカが甲高い声を張り上げた。


「輸血だ」


「そ~いう問題じゃなくてだな……えっと……何でミラカに血を分けたりしたんだ?」


 かと思えばミラカは急にモジモジとしだしたのだ。ああ、そうか。正直全身の動脈が破裂しそうになる痛みで気が回っていなかった。


「尋ねたいことがあった。だが、そちらが会話出来る状態になっていなかった。口づけに関しては他に安全に輸血する手段が思いつかなかったから利用した」


「ん……それは分かった。なぁ……ミラカはもう、お前の命令には逆らえないから……そろそろ離してくれないか?」


 何故かは分からないが、もはやミラカから抵抗の意思を感じられなかった。


「断る」


 主導権は常に握り続けておかなくてはいけない。ミラカを相手に一瞬でも身体の自由を許せば今の立場など一瞬で入れ替わる。先ほどミラカが俺に吸血を許した時のようにな。


 完全に自身が優位だと思い込んでる瞬間こそ、最も足元をすくわれ易いのだから


「んな!」


「この状態で質問するぞ」


「……ん、好きにすればいい」

ここまでの一連の流れ

ゾンヲリさんは瀕死になると決死Ⅰを発動! ステータス1.5倍だ!

ここにミラカさんの吸血魅了攻撃を発動!戦意喪失デバフにより決死Ⅰを強制解除

ゾンヲリさんはラストスタンドからの自傷攻撃で魅了を解除、さらに決死Ⅱを再発動! ステータス2倍だ!

しかも即死ダメージを一度だけ耐える気合と根性、一度見た攻撃は二度目以降は完全回避する見切りまで搭載されている

さらにそれを超えてやっと倒しても別の身体で起き上がって来る上に一度でも見切った攻撃に対する完全回避は引き継いでくるので、ネクリアさん十三歳という本体が倒されない限りゾンビアタックで完全対応してくる


なんだこいつ……無敵か?


といった感じで瀕死になるためにわざと自爆して攻撃力増やしてくるタイプのイカレタ野郎って大抵ゲームバランスをぶっ壊してきやがるよね……

だから、根性貫通するワンパンでゾンヲリさんを仕留めなきゃダメなんですね!

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