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174/270

※閲覧注意 ネタバレ設定含む 『人物紹介』

誰なんだよ……このキャラは……

とか、名前とか設定を忘れた人向けに用意してみました。


なので名前を忘れてなかったり特に脇役の設定とか気にしない人はこのページを読む必要ないです。


 物語上明かしてない設定や伏線のネタバレ、未登場の人物や勢力の情報も割と含んでいます。はい。ネタバレが嫌だと感じる方はこのページは飛ばして次に進んで下さい。


 なお、全体で2万字以上のボリュームがあり、このページの内容は設定変更という形で不定期に変更されることが稀に良くあります。




















『キャラ一覧』


 大雑把な強さについてはレベルで表記し、以下が目安です。なお、レベル差が1以上ある場合は基本的にタイマンで殴り合って勝つのは難しいです。レベル差が3もあれば複数相手に互角以上に戦えます。レベル差が10くらいあると基本的に人数合わせにもならず虐殺されてしまいます。


 が、あくまでこれは"本領を発揮"した際の目安であって絶対ではありません。 何事にも相性だとか、弱点だとか、不意打ちだとかといった要素があるので多少の実力差が覆ることもあります。はい。


Lv0:完全非戦闘員、戦闘能力は皆無。

Lv1:武器を持った一般人。

Lv2~4:練度の低い兵士階級(リアル人間の限界の身体能力がこの辺)

Lv5~7:傭兵の隊長格

Lv8~10:一人で集落を皆殺しに出来るくらい(グール級)

Lv11~15:魔導帝国の精鋭兵士級(獣人国くらいなら単独で滅亡できるレベル)

Lv16~20:魔導帝国の最精鋭兵士級(レッサーワイバーン・グレータデーモン級)

Lv21~25:英雄級(ゾン天ワールド内における殆どの人間の到達限界)

Lv26~30:神話大戦の純血種級(オウガに先祖返りした一部の人間、オウガ・天使・悪魔・龍・古代兵器など)

Lv31~39:神格の眷属級(魔王、勇者、高位天使など)

Lv40~:神格


キャラクターの大雑把な性格をアライアンス表記すると下記の通り。


Law(秩序) ⇔ Chaos(混沌)

Light(善) ⇔ Dark(悪)


どちらの傾向でもない、あるいは両方の側面を持つ場合はNeutral(中立)であるものとする。



 Lawは秩序やルールを重んじる者。悪く言えば感情や己を殺して尽くす自己犠牲の傾向にある。また、重んじるルールとはあくまで自身の信仰対象、あるいは雇い主にとって都合の良いルールであって、世界や国といった枠組みで定められたルールであるとは限らない。そして、自己の重んじるルールの性質によってLight-LawかDark-Lawかに分かれていく。



 Chaosは自由を重んじ、己の為にならば秩序やルールでさえも踏み倒す者。悪く言えば感情的であり、思ったことをなんでもかんでもストレートに表に出すため腹芸ができない(できてもやらない)。尤も、秩序やルールに縛られて身動きできない中、己を貫き通して英雄的(Light)あるいは破滅的(Dark)な結果を残せる者というのはChaosであることが多い。



 Neutral(中庸)は良くも悪くもどっちつかずでコロコロとポジションを替えたり結論を先送りにしがちな者。その結果、手遅れになっているパターンが稀によくあるが、ある意味一番人間らしいといえる。


 Lightは多利的あるいは共栄的な善意に基づいて行動しがちな者。他者に共感を示し、ポジティブな性格であることが多く、あまり暴力に訴えかけない行動を好む。が、悪く言えばお人よしであり、他者から向けられる悪意に対しても鈍感でありがち。


 Darkは支配的あるいは破滅的であり、他者に対し痛みや服従を強いる行動をしがちな者。卑屈でネガティブだったり暴力的な性格であることが多く、他者から向けられる悪意に対しても鋭敏であり、そういった敵対者を力ずくで排除しようとする傾向にある。


 アライアンスは後天的に変化することも稀によくあり、挫折や絶望といった悲劇的な経験を経ることによってLight-LawからDark-Chaosに転じる者というのは割と多い。一方で、英雄的な献身を受けて改心してDarkからLightに転じた者も一応いなくはない。が、前者と比べると少数派であるといえる。


【魔族国】


・ゾンヲリさん 没後 暫定内部Lv28 D-Law


 血錆びた黒剣ダインソラウスを振るう深淵から蘇った龍殺しの英雄であり童貞でもある。通称ロリコンマゾ犬奴隷。ギィルガワロスが死に際にかけた龍血の呪い(Lv31相当)によって剣と共に魂が変質しており、それより下位の呪いであるネクリアさんの【アニメート】などによる魂を直接対象にした強制支配の呪いを無効化している。


 死体憑依時は一時的に肉体のリミッターを開放し、Lv+0~4程度(元が弱い程上昇幅が大きい)の身体能力強化を得る。ただし、不慣れな肉体(魔獣など)はその限りではない。


 生前の記憶は殆どなくしているが、戦闘技能だけは割と覚えている。といっても大抵は肉体の方が追い付かないので思い出しても使えない。戦闘でテンションが上がると一人称が私ではなく俺呼びになることが稀によくある。


 痛みに対する根性がある反面、ムッツリスケベであり、エロ&快楽攻撃に対しては滅法弱い。一応ネクリアさんやその他ヒロインが人並み以上の好意を抱いている事は把握しているものの、死人や霊体という境遇では応えることができない上に不幸になる未来しか見えないため、あえて知らないフリをしたりはぐらかしている。ようするに「愛など要らぬ」人。


 ゾンヲリさん曰く「必ずしも自分である必要はない」と自身のことを"消耗品"と割り切っており、消耗しきる前に各々が自立できる道に進めればそれでよいと考えている模様。


 その結果が本編で度々行われるヒロイン寝取らせムーブである。ようするにインポメンタリティ。


 ゾンヲリさんの性格は作中人物の中で一番掴みづらい。まず、台詞と地の文が一致しない事が多い。というのも、主人格と生前人格と仮面人格の三パターンが混在していて、ツンデレで自分すらも誤魔化してるので彼の一人称地の文の中身ですら"本音ではない"という有様である。


 仮面人格は主に肉体の主と会話相手に迎合している形で、洞察Lv3によって心象を察した上で取り繕った言葉を選ぶ。主人格はむっつりスケベだが表に出てくることは殆どない(生前の時点でも境遇上ずっと押し殺してきたため)。生前人格は戦闘でテンションが上がった時に出てくる。生前から道化を演じ続けているせいもあってかゾンヲリさん自身は「自分とは何か?」 というのを喪失しかけている。


 なお、ダインソラウスは元々生前のゾンヲリさんの持ち物であり、その意味は「死せる光」。生命は死の間際にこそ最も光輝きその本質を露にする。


 ギィルガワロスの喉元にある逆鱗に突き刺してあった所を魔族側に回収された。なお、龍血の呪いで錆び果てており、重いだけで全く切れ味がないので、価値のない鉄板として死体廃品置き場に雑に投棄されていたところをネクリアさんが死霊術でゾンビを操って片付けた際に回収された。


 ゾンヲリさんは【地走り】と呼ばれる足の代わりに大剣を地面に擦らすことで慣性制動を行う瞬足移動法を多用する。これは、地べたを走らずに一足飛びで突進し、一瞬だけ地面に足を付けて再加速を繰り返すことで目にも留まらない(時速200kmオーバー)前進移動を実現しているのだが、急速な方向転換や停止を行うには脚力だけでは耐えられないため、大剣で地面に切りつける(場合によって片手と両足も併用する)事によって無理矢理停止制動しているのだ。


 こんな戦い方なので、片手でダインソラウスを振るえるレベル(Lv17以上)の肉体を持ったゾンヲリさんが攻勢に出ている時は四足歩行の獣っぽく見えることもある。(割と早くから駄犬モードに順応しているのも大体このせい)


 大剣を地面に擦らせることで生じる摩擦で制動することで突進速度調整を行っているし、大剣の重量を地面に預けることによって筋力負担を減らしているし、棒高跳びやポールダンスの要領で大剣を支点にしたアクロバティックな回避行動も可能とするのが地走りと呼ばれる走法の利点である。


 しかし、【地走り】はダインソラウスの規格外な耐久性があること前提で機能するため、その他英雄級の帝国騎士などが用いる事はないあんまりない。まず、冒険者は武器のメンテに金をかけたがらない(ハルバ君の赤竜剣ドランスケイスも使い続けると破損する)し、軍としても資源は限られるので無駄な装備消耗は滅法嫌われるし、英雄に属する人間自体が少ないため、"地面を切って制動する"なんていう高級装備品を消耗品のように即刻使い潰すような"馬鹿げた戦い方"を発想することがあんまりない。


 本来は全力回避が前提の魔法を正面からぶった切って反撃に転じる【斬魔剣】同様、龍殺し以外の事は全て投げ捨ててきた男だからこそ用いる戦法であるといえる。


 なお、地走りの機動に近い走法を例えると、業界用語では【バニーホップ】と呼ばれる慣性保持移動法になる。実のところ鍛えられた戦士であるほど地に足を付けずに戦っている。例えば、魔獣など筋力差がある相手と戦う際に、正面から踏ん張って攻撃を受けるとそのまま潰されるので、受け流す際に軽く跳んでたりするのだ。【壁走り(ウォールラン)】や【三角跳び(ウォールキッククライム)】と言った地形利用を伴う三次元機動戦闘も上級戦士ならば必修科目であり、【地走り】はそういった三次元機動を地面用に応用した走法だと言えるだろう。


 また、特定の魔法【空気抵抗軽減(エアレジスタンス)】などによってこの走法の機動力はさらに向上するので、魔法使いとの連携にも優しい。

 

 実はゾンヲリさん本来の戦闘スタイルは"特大剣二刀流"である。ただし、全盛期の筋力(lv22相当)があってようやくできる力技なのでお披露目できるのは当分後になる。なお、鞭のようにしなる尻尾を使った"三刀流"も考えていたりする模様


必殺技口上(仮)


ソウルイーター詠唱文(仮)


「喰らえど喰らえど満たされず、腐れど腐れど果てきれず、浅ましくも未練に縋りつき振るうのは憎悪の剣。聖邪も貴賤もない。果てぬ渇望のまま破壊を欲する死の光よ。(ことごと)くを滅尽せん。【ソウルイーター】」


シャドウサーヴァント詠唱文(仮)


「仁もなくば正も義も名誉もない。何もかもが無意無情、見果てぬ荒野に咲く紅花は、理不尽に散りゆく命。されどそれこそが戦。踏み散らされた骨肉は晩餐の皿へ、流された血は杯に注ぎ、残された脂は暖炉にくべろ、なおも死に意味と悦びを見出すならば、与えてやろう。【シャドウサーヴァント】」


・魔王 リリエル Lv 38 N-Chaos

 元はセラフだったが、人間とエッチして子供産んだせいでイリスの怒りを買って天界から追放された堕天使。彼女の子孫がサキュバスである。また、エッチ大好きなのでネクリアと仲も良かったりする。


 魔王征伐時に孤立した所を勇者に襲撃を仕掛けられて負傷。勇者の持つ聖剣によって"癒えない傷"をつけられてしまい、その後ずっと静養中である。


・屍麗姫 ネクリア Lv19(筋肉Lv15相当,本人の戦闘力はLv5相当) L-Chaos

 ネウルガルとリリエル直系サキュバスとのハーフ。エッチ大好き33歳ファザコン。本名はネークリアル=エルリリア・ウルガル。上には兄達がいっぱいいたものの、ネクロノミコン解読の過程で皆事故死する。研究ばっかやってて運動オンチなのでレベルほど強くはないが、高い魔力と天性の魔術適正を持っているためか魔術や錬金術の研究をずっとやっていた。しかし、死霊と精霊魔法のハイブリッドである邪精霊魔法開発で事故を起こして以来、精霊魔法の行使にトラウマを持っている。


 また、サキュバスは完全なる存在である神や天使と違って"人間の因子を持った不完全なハーフ"であるため、成長する特性を持つ。が、不完全な雑種であるがゆえに劣等種とベルゼブルにいびられている。




 パパ活で童貞1000人切りしているのでサキュバスにしてはレベルが高い。ネクリアさん本人はエッチ自体は好きだが、痛いのは大嫌いなので乱暴なプレイも嫌い。しかしながら、魔族連中は皆レイプ大好きなので案の定無理矢理風のプレイだのHENTAIプレイばかり強いられているので若干やさぐれている。


 なお、何故パパ活をするのかと言えば、主に死霊術実験には大量の魔力を必要とするため、睡眠休息だけではすぐに疲れてしまうので非常に効率が悪い。よってエッチ時にエナジードレインすることで魔力(ムチプリ)を回収している。


 獣人国に到着以降のパパ活ではキスと本番は封印している模様。


 というのも、"お楽しみ"ラブラブエッチのために操をとっておくことにしているのだ。が、やはり欲求不満気味であり、ゾンヲリさんに執拗にえっちなセクハラを繰り返しているのも、反撃からの誘い受けを狙っているからである。しかし、中々手ごたえがなく(ゾンヲリさんにスルーされ)てヤキモキしている。しかしやっぱり我慢しきれず、ゾンヲリさんが居ない所では密かに一人で寂しく慰めていたりするらしい。



 なお、ネクリアさんは魔術研究を行っている関係上神学についても精通しており、死霊術、太陽術、精霊魔法、奇跡といった神がもたらした魔術の仕組みについても熟知している。錬金術に関しては主に薬剤の調合を得意としており、香水や医薬品を作ってたりする。


 ネクリアさんは強い疫病耐性を有しており、細菌・ウイルス性の大半の疫病及び一部の毒を無力化する。というのも、死霊術は腐った死体という疫病保持者を扱う魔術なので、この程度の耐性を持っていないと普通はまともに使えない。結果、疫病対策に関する研究も並行して行うことを強いられているので医療の錬金術も得意になっているのだ。

 

 それもあってかネクリアさんの血から作り出された血清は万病に効くし、ネクリアさんの持ってる耐性を部分的に会得できる。が、軽度なら治療は可能だが、症状が進んでしまってから取り入れた場合は回復が遅れて手遅れになるので、別途特効薬を用意しなければいけない。(あくまで免疫反応なので)


 なお、本人は痛いからあんまり作りたがらない。が、誰だかさんが割と無駄使いしてくるので少しイラっとしてる。



 



以下所持術


【ネクロマンシー】

 死霊を死体に憑依させる。ただし、憑依先の肉体の痛覚は残るため、死の激痛に苛まれ続ける。死者は自然回復しないため、肉体は放っておけばそのうち腐り落ちる。活動期間は長くても1月が限度。


【アニメート】

 ネクロマンシーとドミネーションを併用し、魂そのものを支配して操る。主に痛覚遮断するという人道的観点とゾンビがネクロマンシー施術者を襲うことを封じるため。


【ドミネーション】

 死霊を支配し、自身の管理下におく。が、支配出来る相手は自身より格下のみである。


【ソウルコネクト】

 魂同士でパスをつなぐことでテレパシー通信を行う。これは、"意思"がそのまま流れ込むため、言語障壁などを無視して理解することができる。なお、訓練されていないと思考がだだ洩れに伝わってしまう。有効射程は会話距離までであり、それ以上離れた場合は自動的に遮断される。


【ソウルクラッシュ】

 死霊術者になれば、魂に直接触れる事も可能であり、握りつぶして破砕する事も可能である。また、完全に破壊出来ない場合でもLvダウンする。(ソウルLv0になる=破壊)


【ソウルイーター】

 【ソウルクラッシュ】と【ドミネーション】の魔法を物質に付与し、触れた相手の魂削りとる。この状態の武器によって肉体及び魂を傷つけられた場合、損傷部は支配下におかれ、生きた屍(リビングデッド)状態となる。


 生きた屍となると、その部位は恒久的に自然回復能力を失う。つまり、腐る。損傷がごく軽度で心臓部に遠い場合ならば四肢切断などで対処も可能ではあるが、ソウルイーターに触れ続けると内部から魂を抉りだされるため、生きた屍化する部位は広がる。


 なお、ゾンヲリさんは魔術才能ゼロなので活用していないが、本来は切りつけた相手を操ることもできる。オウガラカン=サンがハルバ君の斬撃は掴んだけどゾンヲリさんの攻撃は全力で回避して警戒していた理由はお分かり頂けるだろう。


【ソウルコール】

 【地獄門(ゲートオブザヘル)】があまりにも危険物なのでネクリアさんが改良を加えた儀式魔法。主に人間種に近い魂だけを呼び寄せる。魔獣とか高位悪魔とか精霊とか呼び寄せるとかなり面倒だし、ネクリアさんのアニメートに抵抗できてしまう輩も多くなってしまうため。


 特に、【ドミネーション】は失敗し、相手が死霊術に熟達している場合は逆に支配下におかれかねない魔法である。天然の死霊は無意識で死霊術を扱う者もいるので、知識がないからといって油断が出来るかと言えばそうではない。憑りつかれるのだ。とはいえ、死霊として長く活動している魂に限るため、英雄の魂がうっかりツモったとしても問題ない。


 なお、英雄の魂も死んで"加護"が消滅したことでLvダウンしてネクリアさんを下回っていることが割とよくある。


 微妙に融通も利かず、量も質も指定できない。となると、安全なのは"人間に近い魂"ということになるのだが……そこで偶々現れてしまったゾンヲリさんというバグ。


・ネウルガル Lv 32 N-Law

 外なる魔神の末裔であり、ネクリアさんのオヤジ。異教の神の排除を画策しているイリスによって執拗に敵視されてしまうも、なんやかんや色々あってリリエルの子分に収まった模様。読書が趣味で、隙あらば人間の郷土史や創作本などを読み漁っている。それもあってか、教皇を除けば最もイリス教に詳しくなってしまった男である。


 本人曰く、「この(イリス)は間違いなくクソで嫌いだけど聖典自体は創作本(ラノベ)として面白い」とのこと。


 なお、魔王征伐時に勇者に殺害されている。


・大魔公爵 ベルゼブル Lv31

 外なる魔神の末裔。元は土着の神としてひっそり活動していたものの、イリスによって執拗にネガキャンされまくったせいで性格が歪んでしまった。


・黒龍帝 ギィルガワロス Lv31

 龍鬼大戦の生き残りのエンシェントドラゴン。致命傷を負っていた所をリリエルに保護されて数百年の休養により完全復活し、その後勝手に私怨でゾンヲリさんの故郷に襲撃を仕掛けて泥沼の戦争の口火をきった大戦犯。


 生前ゾンヲリさんと相打ちして死ぬと同時に龍血の呪いをゾンヲリさんにかける。


龍魔隷嬢(ドラグスレイヴル) ルーシア Lv 44(淫紋舐めプ状態でLv37。淫紋本気状態でLv47)

 魔王リリエルと龍神の娘であり、褐色半裸ドラゴン娘。龍神とのドラゴンカーセックスにも耐えてしまう魔王様マジ魔王様。舐めプ状態でも作中最強格というとんでもない奴だが、性格は母親に似て奔放。隷魔紋の契約相手は魔王リリエルであり、あえてリリエルに反抗することで強すぎる力をわざと落としている。


 地位としては四大魔公だが、実質の待遇は魔王と同格。ようするに何でもアリである。(誰も逆らえないため)


 数百年間ずっと天邪鬼しているうちにそっちの性格が素になってしまったらしい。サディストのようで実は隠れドMで緊縛プレイ好き。成長しない龍や悪魔や天使連中には何の期待もしておらず、ワロイス閣下のような強い人間が好きでついつい長く遊んでしまう。が、勇者は嫌いなので本気状態で容赦なく消し炭にする。


 本編では風魔法のゼロキャストソニックスラッシュしか使ってはいないが、本来のモードは炎である。戦闘形態(舐めプ時)に入ると自身の魔力で作った"火炎ブレード"と呼ばれる伸縮自在の魔法剣で横薙ぎに一閃し、展開している帝国軍一師団(1万人規模)をまとめて蒸発させる程度のことはやろうと思えばできる。(実際ワロイス将軍閣下の指揮していた軍団はこれで壊滅している)


・イルミナ Lv15 D-Law

 ネウルガルの妻とその浮気相手のベリアルとのハーフ。通称淫乱ピンク。ベルゼブルのハーレム妻の一人だが、ただの性欲発散装置としてしか見られていないので夫婦関係は冷え切ってる模様。親の愛情を受けて育ったネクリアに対し、愛憎いろいろと入り混じってる。


 奴隷の子を寝取ったり、ゾンヲリさんをネクリアさんから寝取ろうとしたのも愛に飢えているせい。


・種付のデーモンおじさん Lv15 N-N


 ネクリアさんお気に入りのゴルゴンチーズを生産しているゴルゴン牧場の主。放牧中のゴルゴンを襲ってきた暗爪獣を正面から殴り倒していたりする。



・一般貧弱ノーブルデーモン Lv25~30

 第一次リリエルの息子や娘達。及び、排斥されてきた異教の魔神。殆どが純血の天使と同等と言える。リリエル何人子産んでんの? って疑問を抱くところだろうが、66人くらい。初期はベリアルとノーブルデーモンを合わせて700体ほどいたが、作中開始時点で個体数が色々あって200体くらいにまで減ってる。


 何だかんだで魔族国も疲弊しているのである。といっても、被害の半数くらいはルーシアの理不尽な癇癪に巻き込まれたことによるもので、人間の撃破されてる例はそれ程多くはない。


・一般貧弱ベリアル Lv28

 人間に対し何らかの強い感情(「貪食」、「淫蕩」、「金銭欲」、「悲嘆(心痛)」、「怒り」、「アケーディア(嫌気、霊的怠惰)」、「虚栄心(自惚れ)」、「傲慢」など)を持っていたり、イリスに対し反抗的だった事により、天界の大追放によって地上に堕とされた666体のアークエンジェル。一般的に"悪魔"と呼ばれてるのは彼らの事である。


 逆に言ってしまえば、イリスの元に残っているアークエンジェルは基本的に人間に対して関心を持っていない。成長せず、歳もとらないため寿命は存在しない。


・一般貧弱グレータデーモン Lv15~20

 サキュバスと堕天使ベリアルが交配して生まれた第二世代悪魔。魔族国の主力兵。産めよ増やせよが功をなして個体数が四桁まで増えた。


 寿命は200年~500年。


・一般貧弱レッサーデーモン Lv 1~10

 雑種。人間とか色々混じすぎて天使や神の眷属としての能力は殆ど失われてしまっている。が、人間が持つオウガ因子も取り込んでる事が多いので、何だかんだで戦ってるとそこそこ強くなったりすることもある。


 寿命は60年~80年。 魔族国内において戦闘階級ではなく、主に労働を担当している。


・一般貧弱サキュバス Lv1~15


 リリエルの娘達。エッチ時にエナジードレインすることで相手から生気を吸収する。吸収した精気量に応じて成長でき、質と量次第でいくらでも強くなれる。


 なお、一般的に強いサキュバスほど年齢と若さに反比例する。寿命はピンキリでリリエルの直系である第一世代サキュバスならば数百年間生きる事も可能、何度も交配を繰り返して人間に近くなってしまったサキュバスの寿命はおよそ50歳で老婆になってしまうし、エナジードレインも使えなくなる。


 また、ノーブルデーモン階級以上からその場で子作りや性交を求められた場合には断ってはならないという暗黙のルールが存在し、吸精行為(エナジードレイン)の禁止を要求される。通称ダッチワイフ。


 尤も、高位悪魔のダッチワイフになるのは彼女達にとっても"ステータス"となりえるので基本的には誰も断らない。


 成長できない元天使などの貴族悪魔階級も何度もサキュバスに吸われ続けると弱体化してしまい、そのうちサキュバスに逆転されてしまうためにこういった措置がとられているのである。


 【淫魔の秘密♡】

 ①吸精時は妊娠しない、逆に言えば吸精していない時は妊娠する可能性がある。

 ②淫魔の感度は敏感であり、その気になれば全身性感帯にもなる。なお、不感症になることもできる。

 ③吸精量には限度があり、自分より高いレベル相手からは吸精しきれなくなる。

 ④一般的にキスは好きな相手としかやらない(精液から吸精するのでキスという行為は無駄)

 ⑤一般的に尻尾は触らせない(弱点である)

 ⑥飛べない(一応魔術で飛べるが、翼自体は退化していて飛ぶ機能はない。血が薄くなると翼や角や尻尾も持たない個体も出てくる)


 ⑦結婚時、誓約紋(エンゲージ)を結ぶことがある。俗に言う淫紋。主に愛の大きさを示すために主の精液以外取り入れる事が出来なくなるという縛りプレイを課す。一応特典もあって、エンゲージは相手とのつながりを深めるので身体の相性が良くなり、絆が深いほど何故か能力が向上したりする。逆に、絆が浅かったり負の感情を持つようだと凄まじく弱体化したりする。


 が、魔族国の文化上、余程の馬鹿ップルでもない限りエンゲージを自分から結ぶことはしない。むしろ、貴族階級悪魔によって無理矢理結ばされることの方が多い(所有物として束縛する)


 誓約紋エンゲージを破棄する方法は対象者一方の死か、双方の合意が必要である。結ぶ場合は特定の呪文を述べ、両者の合意の元でキスする。つまり、ルーシアさんは魔王様とキスしてます。はい。




【獣人国・ビースキン】

・グルーエル Lv16 (ゾンヲリさんイン状態はLv18) N-Chaos

 弱者揃いのコボルトの中では例外的にめちゃくちゃ強くなったお方。獣人国の守り手である"竜王"という称号をギィルガワロスと勘違いした当時のゾンヲリさん(Lv17くらい)にぶった切られてしまった哀れな男である。


 なお、何だかんだで戦い自体は結構楽しんでいる戦闘狂だった模様。


 死後、臓器を摘出され石の棺に密封された事で屍蝋化する。


 なお、獣人国の埋葬は基本的に土葬であり、玄室に埋葬されている者の中には腐っていない死体もそれなりに存在する。理屈としては、抗菌力の優れた石灰質の石材で作った棺で密閉することにより、腐敗菌の増殖が抑えられているためである。そのため、棺から出して空気中に晒すと再び腐敗が進行しだす模様。



 リアルでよくある例だと聖人ベルナデットなんかがそのケースに近い。ベルナデット本人は黙示録の日に復活するために永遠に腐らない不朽体になれたというのに、後世の〇リス〇教徒がその奇跡を見世物にするために何度も棺からほじくり返された挙句腐り落ちてしまうのだからなんとも皮肉な話である。



 なお、獣人国において土葬は精霊信仰的には土に還すための埋葬方法であるので、偉人を称えるために仰々しい埋葬をした結果、偉人になるほど土に還っていないという妙な逆転現象が起こっていたりする。


 まぁ、現実は小説より奇なりというように、リアルでは聖人の象徴である不朽体が後にヴァンパイア扱いされ、〇リス〇教徒によって墓からほじくり返されて杭ぶち込またり頭ねじ切られたり禁忌である火葬に処されるハメになってたりするので……。そのくらい気にしたらハゲるぞ!


・ベルクト Lv13 N-N


 通称"臆病者"の二代目竜王。当時のゾンヲリさん(Lv17)にビビってガン逃げしてしまった事を悔やみ、サフィさんの住んでる孤児院を援助してたりする。ゾンヲリさんのロリコン仲間。何だかんだでグルーエルに扱かれてきたことを毎日欠かさずずっと継続してきたのでそこそこ強くなった。


 グルーエルとは子弟関係ではあったものの、殺しもすれば殺されもするし、今はゾンヲリさんのパワーは必要だということで当時の事はあんまり気にしてない。ビビり癖がぬけていないのが災いしてかグール(Lv10相当)相手に負傷したりと、中々本来の実力を発揮できずにいる。


・元老フルクラム Lv4 N-Law


 昨今の獣人国をとりまく情勢(黒死病の蔓延、飢餓、侵略者との間にある絶望的な戦力差)を見て、どうあがいても絶望と半分諦めながら最善を尽くすために政治に参加している元老。土魔法は使えるものの初期術クラスまで。


 本人曰く、「さっさと降伏して人間の奴隷になった方がまだ傷は浅く済む。戦に勝った所で腹は満たされず、より強く残酷な侵略者がやってくるだけ。だからと言って今ある国を見捨てて逃げた所で、今度は限りある資源を奪い合って同族同士で醜く殺し合いを始めるだけだろう」


 と先のことはそれなりに見越している。


・獣人王 Lv3 N-N

 獣人国を最終的に取りまとめる立場にいるが、基本的には議会の決定に一任している。よく言えば、臣下のことを信頼している王様だと言えるが、自分から政治的な主張を行うことはあまりない。つまり、実質的にお飾りである。


 無論、獣人国を取り巻く情勢については重々承知しており、どう決定を下したところで「暗い……あまりにも……」な未来にしかならないので、「ならばお前達の決定に任せよう。我は最後に首を吊ろうではないか」と人間との開戦を認可したのであった。


・サフィ Lv6 L-Chaos

 白い毛並みが特徴の一角娘であり、通称お人よし。グルーエルが死亡したことで家庭が崩壊。母親によって孤児院に捨てられるハメになる。ただ飯食らいにはなりたくない思いで娼婦として活動しており、獣人国内の娼婦業界では人気ナンバーワン嬢でもある。当然非処女。


 家庭をぶっ壊してくれたゾンヲリさんの事を憎んでる。が、ゾンヲリさんのとる不可解な行動(獣人国側で戦ったり、獣人狩りから救ったり)のせいで完全に憎しみを向けきれないでいる。


 時折、敵討ちを夢見てトレーニングはしていたものの、所詮は娼婦稼業の片手間でしかなく、本業の戦士のそれとはかけ離れてしまっている。もしもサフィがベルクトと同じ訓練を続けていたとするならばLv15~16くらいには到達している才能自体はあったので、当時のゾンヲリさん相手なら十分勝算がある程度には強くなれたかもしれない。



・ミグル Lv2→5 D-Law


 鉱山都市制圧事件の際に捕まり、数年間鉱山奴隷として過酷な生活を強いられてきた元衛兵。サリサ、フランクとは幼馴染。人間に対して強い憎悪を抱えており、それを原動力にして過酷な訓練を自分から率先してやりたがる。


 夜狼の戦術、ウルフパックを参考にした戦い方を得意とし、ゾンヲリさんも指揮能力と学習能力の高さは認めているので亡霊部隊の副官に任命されている。最近になってボウガンの使い方を覚えたことにより、攻撃力が飛躍的に向上している。


 なお、ミグルが胸の内に秘めてる狂気をゾンヲリさんは危険視しており、暴走しすぎないように適度に目をかけている。


・サリサ&フランク Lv1 N-N


 夜行演習で負傷したことにより亡霊部隊からドロップアウト。病院で栄養食を食べてます。


・アントノフ Lv2 N-Law


 正直作者も存在を忘れていた。一般貧弱亡霊部隊の一人。


・ストネ Lv0 L-Law


 いしころ幼女。食っていけなくなって山賊化した元農民集団の一人。主に鉱山都市近郊を通る行商の馬車や大規模農場(プランテーション)に襲撃を仕掛けて略奪することで生計を立てている。なお、大抵は失敗するので敗走時には"女や子供"を囮にして逃げるという方法が常習的にとられている。ちなみにこれは"食い扶持減らし"もかねている。


 例にもれず、ストネもそういった目的で連れられてきた挙句、放置された。元々、親や盗賊仲間から様々な虐待を受け続けていたが、"そういう世界"なんだと初めから受け入れ(または教え込まれ)て生きてきた。


・鍛冶屋の親方獣人 Lv0

・鍛冶屋の手伝い獣人 Lv0

・一般貧弱獣人兵士 Lv1~2(ゾンヲリさんイン状態はLv5~6)

・獣人兵士兵長 Lv2

・乞食 Lv0(ゾンヲリさんイン状態はLv3)


【鉱山都市・ミンヒルズ】

・市長 Lv0 D-Chaos


 私が市長です。シリーズ第一弾。帝国貴族の一人でありペドフィリア。過去の鉱山都市遠征によって占領した際に親元から独立して移住し、数年間鉱山都市を統治する。とはいえ、肥沃とはいえない土地柄で利益を追求しようとした結果、獣人"奴隷"を活用する事に注目し始めた。


 実際、大規模農場(プランテーション)奴隷や鉱山奴隷として獣人を使うことでそれなりに利益を獲得してきたものの、欲望は留まる事を知らなかったことから、魔導帝国では規制が強化されつつあった亜人奴隷の密売稼業にも手を出し始める。


 その過程で、オルヌル派と接触し、亜人販売提携契約を結ぶことで莫大な利益を獲得してきた。


・司祭 Lv12 D-Law


 私が司祭です。シリーズ第二段。肛虐嗜好持ちのペドフィリア。元は帝都周辺の教会で活動していた司祭ではあったが、イリス聖典を自分に都合の良く"解釈"し、"不祥事"を何度も引き起こし続けることを問題視されたのもあってか、鉱山都市に左遷された。


 が、彼の聖典解釈は誤りではなく、むしろイリスのルールを忠実かつ合理的に守っている。"イリス教"という対面を保つ上では問題児ではあったが、イリスにとってはむしろ有益な司祭である。それもあってか、彼は"奇跡"をちゃんと使う事が出来る。


 なお、この世界において、ペドフィリアという異端の末路はえてして悲惨である。ロリコンこそが世界の合言葉であり、正義であり正教なのだ。


・執行者アンジェ Lv18 Light-N


 魔族に故郷を焼かれ、奴隷商人に拾われた後に紆余曲折あってバラックおじに保護され、その後バラックおじ曰く「俺に子育ては無理」と教会に置き捨てにされてしまうことになる。


 その後、教会で司祭と邂逅し、彼の歪んだ性癖とイリスの教えを叩き込まれることになる。辛行時に使われた違法薬物の香りが漂う暗い密室の中で、6日間眠らずに聖書を読み続けた事で現れた"イリスのご尊顔"の幻覚を見て、イリス神の本気で信仰するに至り、奇跡に覚醒する。


 しかし、幻覚のイリスから賜った言葉はただの幻聴であり、単にアンジェが聞きたかった言葉でしかなく、本来のイリスの教えとはかけ離れていた。それでもアンジェは偽りのイリスの言葉に従い、人々の為に尽くし続け、その功績が称えられたことにより執行者へとなったのである。


 しかし、執行者の職務は教会の暗部。異端に対する拷問、暗殺、改宗の強制といった"救い"とは程遠い血生臭い世界が広がっていた。罪無き人々に対し手をかけろと命じ、人々を救おうとしない神に対し、アンジェは三度試みる。


 「何故、神は人々を救わないのか」、「何故、異端を滅ぼすのか」、「何故、祈るのか」


 それは、「神を試してはならない」という神のルールを侵す禁忌である。神に「何故」を問うのは不信と嫌疑の表れであり、それは信仰とは最も程遠い所にある考えだった。しかし、神はアンジェに何も答えず、代わりにアンジェに神の真実を示したのが異端の少女であった。


 異端の言葉に耳を傾けた結果、アンジェは"奇跡"を剥奪されることになる。しかし、それと同時に彼女は真理へと到達し、真の信仰を得る事になる。


 なお、余談だが異端審問官は本物の異端者と対峙してはならないらしい。何故なら、異端者は正教を熟知しており、尚且つ正教の矛盾を知っている。だからこそ、矛盾を解消した新しい解釈をそこに付け加えるのだ。 そんな理論武装がちゃんと出来てる相手と異端審問官が口論して勝てる道理はないのである。




・ゲートルド Lv14 N-N


 元は帝国騎士将校として最前線で戦っていたものの、40歳で退役して鉱山都市に隠居した爺。現在の年齢は50歳を超えており、この世界の中ではかなり長生きしている部類。全盛期はLv21まで到達している猛者なので、一目でゾンヲリさんの異常性に気が付いた。


 なお、最前線では自分が指揮してきた人間が次々戦死していくのもあってか、自分の決定で人が死んでしまう事に強いストレスを抱えており、胃痛薬を常備して乱用するようになってしまった。また、そういった事情から、彼の作戦は"被害"を避けるために慎重というよりは消極的になりがち。


 なお、余談であるがゲートルド(ガートルード)はドイツ語では女性名だったらしい。ごま塩程度に覚えておいて欲しいのさ……。ようするにガバです。はい。



・ゲートルドの副官 Lv8 N-Law


【魔導帝国・ヴォイオディア】


 Lv20以上の兵士が数千人という規模で存在する。大陸で人間が支配している国の中では最も高い軍事力と勢力圏を持っている。が、その広大な勢力圏が仇となり、リザードマンの勢力圏や魔族の勢力圏と接敵してしまっているので常に二面、三面戦争を強いられている。


 長きに渡る戦争で国内はすっかりと疲弊しきっており、失われた英雄に代わる戦力を補填する為に、魔術師に頼らずに魔術と同等の現象を発生させる"魔導技術"を積極的に開発し、利用することによって国力を保とうとしている。



・雷帝 ライオネス Lv 25 D-Law


 雷帝の幼少時代は平和的外交によってヴォイオディア帝国は発展していた。しかし、黒龍帝ギィルガワロスの襲来によって北の国が一夜にして廃墟と化し、騒動に便乗した魔族達が次々と領土に侵略してきたことによって民意は一斉に魔族に対する憎悪をむき出しにすることになる。


 しかし、弱腰な外交しかできない先王は魔族との戦闘を拒否し続けることにより、不満を持った者達が起こしたクーデターによって殺害され、帝都は血を血で洗う騒動に包まれることになった。そこで立ち上がった男がライオネス・ヴォイオディア、先王の長男である。直々に近衛を率いて前線に立ち、クーデターを起こした反体制派を一夜にして鎮圧してみせる手腕を民に示したのだ。


「ライオネスの名においてここに宣言しよう。諸君らが魔族によってこれ以上侵略されることはない」


 齢にして10歳にも満たないライオネスの力強い宣言は多くの民に安心を与えた。そして、彼が帝王として即位した後、ヴォイオディア帝国ではすぐに軍事改革が行われた。


 貴族特権を廃止し、徹底的な実力主義制度を設け、平民にも騎士の位を授け、平民にも貴族と同等の学業を身に着ける権利を与え、限られた者だけが使える魔術を誰でも使える魔導へと昇華し、戦争へと駆り出した。


 初期はその事に平民は喜んだ。だが、平民達は後に気付くことになる。大きな権利には相応の義務が伴なうことを。これまでは貴族達が担当していた"戦争"という責任の重さを、今度は平民達が自らの身体で味わうことになるのだから。


 故に口々に叫ぶ。「権利と自由を!」「明るい未来と平和を!」熱狂する帝都民達の様子をライオネスは冷めた目で見下していた。


「勝手なことを言ってくれる」


・宰相 オルヌル Lv22 D-N


 齢にして80歳にもなる高位魔術師。得意とする精霊魔法の属性は"土"であり、ゴーレムを使役する。老いによって死が目前にまで迫っており、寿命を延ばすために古代魔術や錬金術や不老不死の研究に傾倒するようになる。


 そして、古代魔術によって異界の門を開いた際にとある御方と邂逅し、死霊術の知識を得て不老不死の存在である【リッチ―】への転生を画策するようになる。半世紀近くヴォイオディアの政治に関わってきた経験を活かし、雷帝の追跡調査をかわしながら違法奴隷の人体実験を繰り返し、真の死霊術の完成を急いでいる。ただの兵士を鬼神の如く力持った化物へと変える"鬼人兵計画"は彼の真の目的である不老不死の副産物でしかない。


 だが、オルヌルは気付いていなかった。不老不死や死者の蘇生が禁忌とされていることに理由があることを。


・常勝将軍 ワロイス閣下 Lv 28 Light-Law

 元は平民でありながら、己の武勲のみで聖騎士に成り上がった男。その実力は人間の限界を優に超えており、彼が表に出た戦場は必ず勝利すると言われている程の大英雄である。 齢も三十代後半に差し掛かろうというのに、未だ衰えをみせていない。


 といった経緯があるので、毎回ルーシア(Lv34)と戦わさせられた挙句、指揮している軍勢だけ全滅させて帰って来る不死身の男。とはいえ、彼の代わり(舐めプ戦闘形態に入ったルーシアと相対して数秒以上生存できる)が務まる人材もいないのでお咎めなしである。


・黒騎士 ヴァイス Lv 21

 ワロイス閣下の息子(17歳)。偉大すぎる父と同じ道を目指し、魔族国急襲特別任務に志願する。が、その部隊の実態はただの虐殺部隊であり、理想としていた騎士の姿とはかけ離れていた。


・紅蓮の魔術師 クリム・スカーレットLv23 Light-Chaos


 作中時代における当代の【紅蓮】の称号を持つ炎魔術師。平民出身であり、雷帝ライオネスから直接「お前が欲しい」と言われた経歴がある。単独で遠距離に【エクスプロード】発動させるなど、その実力や魔力はグレータデーモン階級を凌ぐ。が、雷帝ライオネスの方針によって前線に出る事を固く禁じられている。


 と言うのも、決戦魔導戦車や魔導迫撃砲が使用するエクスプロード式爆裂弾の生産にかかりっきりになっているためだ。本来ならば彼女を前線に出した方が確かに戦果はあげられるが、唯一無二の人材に戦死されてしまうと国力が一気に減退してしまうため、こういった稀有な人材の消耗を抑えるための措置であったりなかったりする。


 クリム本人としては雷帝に心酔しており、雷帝の為に戦いたい一心で前線に出たがっている。通称雷帝ファンクラブの一人であり、雷帝の自室に招かれたことがある数少ない女の一人でもある。そのため、一部では雷帝の愛人説がささやかれていたりする。


 なお、雷帝の自室を見たクリムの感想は。とにかく質素で飾り気がなく、椅子と机とベッド以外には何も置かれておらず、壁は全て鉄板で囲まれていて、まるで牢獄のようであった。とのことである。


 本来、帝国で最も強い権力を持っているはずの男が、平民であった自分よりも貧しい部屋で寝泊まりしていたのだ。恐喝、暗殺、欺瞞、背信……あらゆる脅威から自身を守る為に、一切の隙を作らずに孤独の中で立ち振る舞い続ける帝王の姿はまさしく悲痛の一言であり、クリムの胸を強くうったのだ。



 なお、余談であるが人間の魔術師でLv15以上に到達するのは"加護"の力無しには難しい。クリムも例にもれず深紅眼を持っているため、高位魔族にも近しい魔法を唱える事ができるのである。



・帝国貴族 キャスティ Lv16 D-Law

 雷帝ライオネスの強権によって追放処分されてしまったイリス教を信仰している元高官。秘密裏にイリス教の思想を帝都の重鎮らに広めていたが、重鎮の一人がイリス教徒であることを表に出した挙句、キャスティとの関係もほのめかしたことにより連帯責任で罰を受け要職を解かれている。


 ライオネスに対するネガキャンで民衆を扇動し、新しい帝王の旗印としてライオネスの弟であるルインフォードを擁立して現体制を打倒するクーデターを画策している。


・聖騎士 Lv22~25

 魔導帝国の軍団指揮権限を持つ要職であり、全部で10席しかない。聖騎士一人辺りが担当する軍団兵数は大よそ2万。全体で30万にもなる軍勢のうち、5割が魔族方面軍を担当し、3割が竜人方面軍を担当し、残り2割が国内やその他の人間国家方面軍を担当している。


 なお、魔族方面軍を担当した聖騎士が1年以内にする殉職する確率は90%。というより、ワロイス将軍閣下以外は大抵死んでる。という有様である。



・決戦魔導戦車 ジャガーノート Lv21


 魔導帝国は圧倒的な軍事力と英雄を保有していたが、魔族との長い戦いによって精強な兵(Lv15以上)の多くが戦死し、軍としての練度は落ちる一方であった。そこで雷帝が目を付けたのが魔導兵器である。人間をLv15相当まで鍛え上げ教育するには10年以上の歳月を要するが、魔導兵器ならば金と資源さえあれば1年以内に大量生産が可能である。


 そして、駆動制御を行う魔術師(Lv10相当)を数人と砲手さえいれば英雄達(Lv20以上)と同程度の戦果を挙げる事も可能としたのが決戦魔導戦車ジャガノートである。主砲であるエクスプロード弾は着弾地点から半径500m以内をまとめて吹き飛ばす破壊力を持ち、コストを度外視して何重にも重ねられた厚手のミスリルと反魔法金属との重合金は敵の魔法を弾き返し、恐竜の踏み付けを物ともしない頑丈さを誇る。


 と、一見無敵だが弱点も多い。まず、視界が非常に狭い上に、強化ガラス部分は合金ではないために非常に脆い。それでも大抵の攻撃は弾くが、指向性魔法などで弱点部に対し一点突破を図られると呆気なく貫通する。


 魔法耐性を会得するために反魔法金属を用いているが、そのせいで純粋なミスリル合金のみと比較すると重量が膨れ上がっており、魔法による機動制御に多くの魔力を浪費するようになっているし、速度を大幅に犠牲にしている。


 といったことから、ジャガーノートの目である随伴歩兵が倒され、肉薄されてしまうと敵から逃げ切るのは困難である。同様の理由から近接戦闘も知性のある英雄級と戦うには若干力不足気味である。


 それでもLv15以下の相手に対しては近接戦闘も含めてほぼ無敵である。


 なお、一番の欠点は機内が狭いことである。臭いとかも色々籠るので居住性は最悪であり、大半が貴族である魔術師レディ達からの評判はすこぶる悪い。


 対ルーシア戦線に投入されては一瞬で消し炭されてしまっている様から棺桶呼ばわりされていることも稀によくある。


 こうして、魔導帝国ヴォイオディアの税金は毎年上がっていくのである。

 


・特務兵 上官 Lv16


・一般貧弱・黒騎士ブラックナイツ Lv17~20

 帝国騎士の中でも最も優秀な者だけがなることが許される最精鋭部隊。魔術、武術どちらも英雄の水準である21~23前後だったものの、魔王征伐の際に大多数が討ち死に、繰り上がりによって練度平均が大幅に落ちた。


・一般貧弱・超重騎士(ギガースナイツ) Lv20~25

 雷帝が直接指揮する近衛重装兵。反魔法金属で固めたフルプレートメイルはあらゆる属性攻撃を阻む。が、反魔法金属防具で固めている関係上、純粋に武術のみを極めた戦士だけがなることができる。普通の人間は防具の下敷きになるだけで圧死してしまう。


 なお、こちらは黒騎士と違って平民の割合が多い。(平民は魔術を使えない者が多いため)


・一般貧弱・騎士・軍団兵士 Lv13~15

・一般貧弱・下級正規兵 Lv 8~10



・強制徴兵部隊 Lv1~5


 初期は敵対国家を占領地域から強制的に徴兵した懲罰部隊。であったのだが、徴兵基準が年々ヤケクソ気味になってきており、今となっては帝国魔導院(アカデミー)の卒業者のうち低成績な者達もここに配属されてしまう模様。


 とはいえ、ある程度戦功をあげた者は正規兵に繰り上げられる仕組みは整備されている。


【イリス神権国】


 国の領土面積は広くない。が、大陸全土に"奇跡"を届けるために教会を建てまくっているのである意味人間の支配地域全てが領土かもしれない。どの国の重役もイリス教を信仰しているため、執拗に内政干渉してくる。


 大陸全土の人間をイリス教という思想に染め上げ、宗教勝利を目論んでいる。現状大雑把な役職しか考えてないので以下目安。


・神格 イリス Lv?

 "信仰"によって力を得る異界の神。教会の"奇跡"はイリスの魂の力によってもたらされている。多くの聖職者は奇跡を特別視しているが、その本質は神の持つ魂の力。異端とはき捨ててきた魔術と何の違いもなかった。



・勇者 Lv? N-Chaos

 神イリスの加護を受け異界から召喚された神格者。聖剣ヘーレム・コルニドレイを持つ。なお、本編中では一切補足しないが、意味は「全てを聖絶(大虐殺して神に捧げる)する誓い」である。決して全ての女の子を侍らす(ハーレム)誓いではない。といった事から、イリスと同様、"捧げられた祈りの力"によって聖剣は力を強める性質を持つ。


 勇者が魔王リリエルをうち滅ぼせる水準まで強くなったということは、つまるところそれだけイリスに信仰の力が集まっているという証拠でもあり、勇者が魔王を討ち滅ぼす英雄譚も、全てはイリスが信仰を得るために仕組んだ茶番である。


 また、イリスが勇者に選ぶ人間は英雄的な屈強な精神の持ち主ではなく、むしろその真逆で軟弱で卑屈な人間を選ぶ傾向にある。何故かと言えば、人の努力や研鑽など神の御業の前では何の意味もないと否定し、神の絶対性を知らしめるためである。


 つまり、異世界転生でニートや陰属性の者に力を与えるのは合理的なことだったんだよ! 某〇リス〇教の旧約聖書にもそう書かれてある。 


・執行者 ヴェンジェシカ Lv23 D-Law

 裁きの銀槌の執行者No7の女。断罪の十字架(クロスコンビクター)と呼ばれるツーハンドソードの使い手。人の身でありながら神聖騎士(アークナイト)としても任命されており、イリス神権国本国の大聖堂への立ち入りも許可されているが、本人は異端の情報があれば即座に抹殺しに向かうので外に出払っていることが殆ど。


 野良魔族に故郷を滅ぼされた後に教会に流れ着きシスターとしてほそぼそと過ごしていたが、教会の信徒を偽装していた魔族を信仰する邪教徒に襲撃、拉致された後に凌辱と軟禁を受ける。以後、異端者や教会の正義に反する悪を憎悪するようになり、裁きの銀槌に所属した後にはエクソシスターズを率いて執拗かつ苛烈に異端狩りを執り行うようになっていった。


 過去の経験を糧にした結果、密告があれば疑わしきも罰するが彼女のスタンスであり、特に魔族は絶対に許さないウーマン。非処女であるが凄まじい信仰心のおかげで奇跡が使える。また、執行者No4の正義を心酔している。


 自身とほぼ同様の境遇であるシスターアンジェを気にかけており、隙あらば司祭に異端の嫌疑をかけようとする程度の優しさは持ち合わせている。しかし、当のアンジェが司祭に支配されるがままに司祭を弁護していたため異端を実証できなかった。


 異端の気配や密告があればどこからともなく駆けつけてきて、時には村ごと皆殺しにする。過激派。


・執行者 ジャッジ Lv26 L-LAW

 裁きの銀槌執行者No4のおっさん。通称"教会の正義"。優しく、品行方正、不正を正し、貧者には施す。まさに正義の体現者である。その実力は執行者の中でも最上位に位置するが、神聖騎士の位は貰っていないのは彼のあげた功績が"非常に地味"だからである。


 ふつーのおっさんの恰好で各地の教会をめぐり、不正や異端が行われていないか抜き打ちチェックをするためである。過去に司祭を摘発したのはこの人だし、ヴぇネドラを邪教から救ったのもこの人。


 彼自身、教会の正義と光こそが正しく世界中の人々を笑顔にするものだと妄信している。正道を是とし、人殺しもよほどの事が無い限りは行わない。


・執行者 ヒンメルL-Chaos Lv20

 裁きの銀槌執行者No8の青年。教会の勇者と正義に憧れを抱く青二才。槍術に関しては類稀な天賦の才能を持ち、人一倍英雄願望が強い。理想主義者で曲がった事が嫌いなのでよく虐殺しまくるヴェンジェシカとは対立する事が多い。


 また、黒の聖典を信仰しているグラウヴェンゼン派閥の非人道的とも言える信仰に対し後先考えずにしょっちゅう難癖をつけてはトラブルを起こしている。そんなこともあってか、司祭から虐待を受けているシスターアンジェのことを気にかけている。


・教皇 Lv30


 神の声を直接聞くことが許された唯一の役職であり、イリスの加護によって守られている。教皇の言葉はイリス教信者において何よりも優先されなければならない。


 つまり、一言、国を指して"異端"と発するだけで全国に潜伏しているイリス教徒が蜂起し、一斉に攻撃を仕掛けてくるようになる。


・四大司教 Lv20~25

 時期教皇候補の司教。


・司教 Lv15

 "徳"を積み、高位の奇跡も使えるようになった高位の聖職者。各地で活動している司祭達をまとめる役割を担っている。各国に数人配置されている。


・司祭 Lv10

 教会に行けば一人はいる。教会の責任者。


・修道女・修道士 Lv5

 "奇跡"を使えるようになった者。


・執行者 Lv15~25

 裁きの銀槌を下す。異端狩りのエリートであり、教会の守り手。相手が"国"であろうと異端であれば容赦はしない。が、有志を募ってる関係上個人差がわりとある。


神殿騎士(アークナイツ) Lv20~23

 イリスに忠誠を誓い、加護を与えられた騎士。主にイリス神権国の警備や教皇の護衛している。裁きの銀槌が異端に対する攻撃を目的としているのに対し、こちらは守りのための部隊である。


 なお、実は中身がエンジェルであるパターンもある。


・エンジェル Lv20~25

 イリスによって作られた尖兵の量産型後継機。666体のアークエンジェルを追放したことを反省したのか、徹底的なまでに"感情"を排するように設計されており、イリスや教皇に忠実に従う殺戮機械(キリングマシーン)と化している。主に戦争で犠牲となった英雄の魂などを改造して作っているが、元の人格は微塵も残っていない。エンジェルの見た目も白い翼を背中にはやしている美少女、美青年に統一されている。



 なお、魂を傀儡にして操る魔法と言えば死霊術の【アニメート】があるが、殆どそれと大差ない。


・アークエンジェル Lv30

 イリスの初期の眷属。元は千体いたもの、666体がイリスに造反しているので残り333体しかいない。また、天使というイメージには程遠い容姿の者も多い。例えば、黒い翼を持つ者もいれば、トカゲのような顔をしている者もいるし、醜悪な触手生物のような者もいれば、両性具有な者もいれば、ハゲてる者もいる。



・セラフ Lv35

 イリスのお気に入りであり、イリスを直接補佐する権限を与えられている熾天使。


・ヨム Lv? N-Chaos

 正式名はAA-WH3型46号、つまり46番目に製造されたアークエンジェル。なお、本来の位階は本人の希望もあって地上の管理や指導を受け持つ権天使として活動していた。一応スペックは能天使として設計されていたのに不真面目な上に悪魔との戦闘にも消極的だったので徐々に降格していきアークエンジェルにまで堕ちている。

 功績をあげたシスターアンジェの守護天使に任命され、退屈な天上界から地上に降りた矢先シスターアンジェが悪魔(ゾンヲリさん)の恐喝によって契約したことによって御破談となり、野良天使になってしまった。通常なら天上界に速攻で逆戻り……だったのだが、その辺にいた適当な司祭の守護天使になったということにして地上に居座ることにした。


 性格は一言で言えば自堕落で皮肉屋。イリス側にも付かず、人間側にも付かないという我関せず主義のおかげで天界の大追放が行われた当時は一応天界残留組となっていたものの、勤務態度がすこぶる悪いため窓際部署に追いやられている。なお、数百年という時間ひたすら暇な時間を浪費し続けてきたのもあってか、感情の大半を覚えておらず表情筋も死んでいて笑ってるのに笑ってる顔に見えない。



 

「え~、ボクはこれでも見目麗しくて非力な女の子だよ? そんな可愛らしくも儚いボクに対してそんな太くておっきくて物騒な剣を向けちゃうの? ってうわっ危ないなぁ! もう!  初対面でヒトが喋ってる最中なのにいきなり問答無用で切りかかるだなんて君もヒドい奴だなぁ~。やれやれ、ボクは戦闘なんていう野蛮な行為は得意じゃない(※当社比)んだけどなぁ……」


 と、ダラダラ口上を述べながらゾンヲリさんの斬撃を避ける程度の余裕を見せる。


「人間って奴は面白いよねぇ、自分達を散々ムシケラの如く蹂躙してきた奴らを神として崇め祭って感謝までしてるんだからさぁ」


 と、時折皮肉を言う事が多い。なお、何だかんだあって和解した後


「ボクはいつだって君たちの傍にいて見守ってあげるよ。なんたってボクは優しいからね。え? 一緒に戦ってくれないのかって? やだなぁ~ボクはこう見えても一応イリス派閥の大天使なんだよ? そんなことしたら消されちゃうじゃないか。だから傍にいてこうして話をしてあげるだけだよ。はっはっはっ」


 と時折神出鬼没に現れたり現れなかったりする程度のことをする。そして、ゾンヲリさん達の動向を天界へ、天界や教会の動向はゾンヲリさん達に定期的に情報を押し売りしてくるというダブルスパイムーブをすることでめでたく地上に居座ることを許されたのであった。


「え、その方が面白いでしょ~?」


 余談


 真名はヨムヤエウレ(ヨゥムャェール)あるいはヨムエル。ゾンヲリさんが雑に付けた呼び名ではあるが、実は半分は当たっている。天使や力を意味する言葉である(エル、エウレ)を付けない場合実質真名ほぼドンピシャだったりだったりする上に、実質ヨムという名前は愛称になるので名前を呼ばれる度に内心実はキュンキュンくるくらい大喜びしていたりします。それもあってゾンヲリさんに対する好感度が実のところ滅茶苦茶高い。


 (ャェ)ってどう発音するんだよって思うのがぜいいんだと思うが、正確にはャとェの中間くらいの音です。別にャとェを発音しなくていいです。なので日本語的にヨムエルでもヨウムイェルでも発音揺れの範疇になります。


 元ネタは堕天使ヨムヤエル。人間とエッチしたいというだけの理由で堕天した200体の天使のうちの一体(元ネタがマジです)。と言いたいところですが、実のところヨムという名前からそれっぽい天使いねーかなと思って調べたら実際に居ただけなので、後付けでこれが元ネタがヨムヤエルということにしたらしい。


 彼女の使用する奇跡は下記の通り。


・ヘイレムドゥームズ


 日本語名に直すと聖絶の槍。裁きの光の槍を空から複数降らして対象を貫く。アンデッドは浄化されて召される。ついでに人間も召される。


「主の御名の元に、地を這う哀れな魂を捧げよう。下れ裁きの光槍よ、この者達に安息と眠りを与え給え……ヘイレムドゥームズ! なんてね。別にこんな口上要らないんだよね」


 までが詠唱文である。


・フェーズシフト


 亜空間に自身を位相転移することで彼女自身の存在自体を世界から隠ぺいする。


 なお、転移先の亜空間の座標と現実世界の座標は全く同じ位置であり、亜空間内で移動した分は現実世界でも同じ分だけ移動する。基本的に亜空間から現実世界へ、現実世界から亜空間に対して相互に干渉することはできない。だが、現実世界の光と音だけは亜空間内にも届くので、同一座標の現実世界を亜空間内から観測することはできる。


 また、亜空間内には"何も存在しない"。水も空気も地面も魔素も重力すらも"一切ない"完全な真空空間であるため、飛び続けていないと永久に落下し続けてとんでもない場所にいくことになるし、亜空間内では魔素を吸収できないので一度魔力を切らすと二度と現実世界へと戻ることが出来なくなる。


 仮に、亜空間内座標が現実世界座標でいうところの石の中にいる状態で現実世界に戻ろうとしたらヨムちゃんがはじけ飛ぶことになります。


 なので実はそこまで便利な奇跡ではなかったりする。


 余談だが、ヨムちゃんが長距離転移を行う際にはまずフェーズシフトで亜空間に移動し、滅茶苦茶おおざっぱにグロウを使って空間座標を転移させ、転移終了後に安全な座標に微調整してからフェーズシフトを再使用して現実世界空間に出現するという手順をとっている。


 こうしないと目視範囲外への転移なんて怖くてやれないよね!


 


・グロウ


 瞬間移動。英語で言うと近距離ワープ。転移可能範囲は目視範囲に限定されるが、事故は起こらない。目視範囲外に飛ぼうとすると埋まる。


 ***石の中にいる***


 とか、木々に串刺し刑とかもあり得るのでよほど切羽詰まらない限りは基本目視範囲に飛ぶ。なお、石の中に入った場合は肉体が破裂します。また、詠唱不要なので"ほぼ"ノータイムで瞬間移動します。


 これだけ見れば非常に強力なのだが、実は弱点もある。一つは転移を行うと視界が暗転します。つまり、認識に継続性がないことである。例えば、冷蔵庫を開けて目的の食べ物を探すとした時、在るか無いかを判別するまでの時間は一瞬だろうか? 


 FPSなどのシューティングゲームを想像してもらえば分かる話ではあるが、視点を素早く動かし、一瞬視界が切れて景色全体を認識するまでにはタイムラグが生じる。視覚情報というのは"注視"しなければ正しく認識する事が出来ない。つまり、闇雲に転移しても膨大な視覚情報を処理するまでにはそれなりに時間が必要なのだ。


 そして、もう一つ弱点がある。転移の姿勢は転移中に変えることが出来ない。北を向いて転移したら北を向いたままの姿勢でその場に転移するのだ。つまり、仮に敵の背後に転移したとしても、敵にケツを向けたままになっているというわけである。


 逆に言えば、剣を振りかぶりながら転移すれば奇襲性には優れそうなわけだが……、転移では慣性がリセットされます。つまり、攻撃の勢いも消えるので振り下ろし最大加速が乗った瞬間に相手に密着する距離まで転移したとしても、ペチっとなるだけでザシュッとはなりません。例えば、握りこぶしとパーを作って密着した状態で威力を出せるかと言えば、どうやっても出せません。威力を出すにはどうしても"距離"と"速度"が必要なのです。まぁ、押し付けるだけで切れる刃物なら十分殺傷能力はあるとも言えますが……。基本骨まで断つことはできないでしょう。


、そして、転移自体も"ほぼ"ノータイムであって厳密にはゼロ時間ではない。高位の戦士ならばこの一瞬を認識する事も可能だし、何ならその一瞬に対し攻撃を加えることもできる。いわば転移先という"読み"を通せば"転移狩り"だって出来なくはないのだ。例えば、某大乱〇のテレポート系上B復帰に対し技を置いて狩ったりする人いるでしょ? 理屈はアレと同じ。転移見てから"空後置き"余裕でしたとなるわけです。


 このことから、近接ガチ勢に転移で接近するなどという舐めプをやった場合、確かに接近自体は"ほぼ"ノータイムではあるが、反応速度や身体能力において大きな差があった場合どうなるかと言えば……。過信は厳禁である。


 実はもう一つ裏技があって、転移先を人体の置かれてる場所にしたらどうなるかと言えば……基本柔らかい方が弾け飛びます。ガチムチの戦士は鎧を着こんでたりするので、柔肌に金属がぶっ刺さっても大丈夫な方なら人体内部爆破狙いで転移するというのも悪くないかもしれません。


【龍の住処】


 龍の眷属であるリザードマン達が住む国。古き龍の神は既に滅ぼされ、龍神の加護を失ったことによって現存する多くの竜達は知性を失い暴れ始め、竜人(リザードマン)達もまた、古より持っていた強大な力を無くしつつある。


 とはいえ、龍属の持つ圧倒的な暴力は健在であり、リザードマンの戦士長が武器を一振りすれば竜巻が周囲を蹂躙すると言われている。竜巻旋風剣!


【シルバリオ王国】


 銀狼がトレードマークの軍事国家。標高の高い高原地帯であることから、雪が降る事も多い。また、人間が支配する国ではおよそ3番目くらいの軍事力を有している。元々魔導帝国とは領土や資源問題などで確執があったものの、ライオネスの外交で対魔族同盟を結んで一時的に協力関係になっている。


 銀をトレードマークにしているのもあって、稀少魔法金属ミスリルの算出量が最も多い。が、ハイランダーと呼ばれる屈強な戦士達は魔術をあんまり頼らないため、ミスリルの性能を最大限に生かしているのが仮想敵国の魔導帝国である。


・ウィルナ Lv13 L-Law

 女騎士部隊長。貧乳属性持ち。そろそろ行き遅れになりそうな年齢に差し掛かっており、その事に触れられると怒る。


・ルーカス Lv6 D-Chaos


 女騎士隊長の部下だった男。素行が悪く、サキュバス嬢をレイプしようとして逆にエナドレで搾り殺されてしまった男。実は、一度シィザちゃんを救出しているのだが、その際に合法的超健全強制猥褻行為を働こうとした所をウィルナ隊長に見つかってぶん殴られてる。


 なお、その時のルーカス曰く、「あのむかつく女隊長はいつかレ〇プして黙らせてやる」とのこと。


・ホリン Lv21


 シルバリオ王国王子。なお、メギドフレイムの被害を受けた事で負傷している。


【フリーランス(傭兵や冒険者)】

・悪運のバラック Lv8(全盛期はLv14) D-Chaos


 バンダナ付けたツンデレおじさん44歳。元はベテラン冒険者であり、仲間と共にそれなりに活躍し、華やかな栄光の階段を登り続けていた。しかし、そんなバラックに訪れた転落の人生の始まりが飛竜討伐任務である。


 天空を自在に飛び交い、地上一面を炎のブレスで焼き払う姿を目撃してもなお、戦意を保つことができる者というのはそう多くない。以降、自分以外の仲間は全滅し、半殺しになった状態のままなんとか生き延びたものの、治療に半年、利き腕が数年間まともに動かない生活をつづけていたのでそれまでの稼ぎもなくなってしまう。


 なんとか現役に復帰しようと足掻こうにも、数年間のスランプで衰えた身体と三十代後半という年齢のハードルは高く、バラックおじさんと組もうとする人間も少なくなっていた(冒険者は十代が多く、現役は二十代後半まで)。また、元ベテランであるという肩書とプライドも邪魔しており、今さら薬草集めみたいなみみっちい仕事をセコセコやっても周囲から後ろ指を指され続けることになる。


 故に、ヤケクソ気味に裏稼業に首を突っ込み続ける事になる。暗殺、恫喝、強盗、奴隷売買、ありとあらゆる闇の道を突き進み、それでも悪運で生き残り続け、報酬を得ては自堕落に過ごしているうちにすっかりとくたびれてしまった男である。


 最期は獣人少女ストネを守るためにグールに自爆を仕掛けて死亡。


・飛竜狩りのハルバ Lv23 N-Chaos


 一時期金儲けのために飛竜を乱獲していたことから飛竜狩りと呼ばれている嵐神の加護を持つ純戦士。赤飛竜の赤鱗で作ったスケイルメイルを身にまとい、牙で作った火属性大剣を使用する。本来、加護を持つ者は使命もあるはずなのだが、本人はそんな使命のことなど知らんぷりしながら自由気ままに生活している。


 時折、「俺こそが法だ」と言わんが如くの傍若無人ぶりを発揮し、男は殺せ、女は犯せのエンジョイ&エキサイティングスタイルになることもある。が、ハルバ君自体野郎に関心を持つことがないため、近寄らなければ男にとっては基本無害である。といっても、依頼などでバッティングしてしまうと問答無用でぶっ殺される。また、自分の奴隷(主にイサラ)に手を出すと問答無用で殺害モードになる。


 全美女ハーレム計画を画策しているのだが、何だかんだで不運が続いて奴隷二号にありつけないでいるらしい。


 なお、人妻や彼氏持ちはダメ、明らかにサイズが収まりきらない小5ロリもダメ、三十路過ぎた熟女もダメ、と至って健全な性癖の持ち主である。


・ハルバの奴隷イサラ Lv12 N-Law


 ハルバに買われた奴隷エルフ1号。なお、お値段は当時のハルバの全財産である聖白金貨を叩いて買われた。エッチを求められる以外は割といい暮らしをさせてもらってる上に、何だかんだでハルバはイサラに対して甘い。エッチ自体は嫌いだが、ハルバに求められる事自体は嬉しいと感じており、いずれ子供も欲しいと思っていたりする一方で、ハルバは行為の際には毎回きっちりと避妊している。


 なお、何だかんだで冒険者としてハルバ君と一緒に場数を踏んでるもあってか、身体能力や魔力は国家の部隊小隊長クラスには強かったりするので、イサラに危害を加えられるような人間は実の所割と限られる。


・平凡な冒険者 マジ Lv4 N-N

 いわゆる何もかもがふつーの奴。ただし、運だけはそこそこいい。女二人引き連れてるからな! ハルバ君よりハーレムしてるぞ。


・魔術師レイア・レッドフィールド Lv11 N-Law

 火神の加護である深紅眼を持って生まれたレッドフィールド家の嫡子だけど女。栗色のショートヘアなので場合によっては中世的な男に見える。貧乳。アカデミー時代はありあまる才能に任せて基本を疎かにして変なクセを付けてしまったせいで伸び悩むことになる。その後無茶をしたせいで自爆事故を起こして魔術がトラウマになる。


 が、土壇場でマジ君を助けようとしたことでトラウマを克服。魔力だけはLv17相当あり、その気になれば半径360m範囲をまとめて吹き飛ばす大爆発【グラウンドゼロ・エクスプロード】を数十秒のチャージタイムで使える。


 レオス先生が最後まで先生してたら今頃次期紅蓮候補になれる逸材だった人間。


・魔術師エウシリカ・ローズベル Lv3 N-Chaos

 高飛車お嬢でマウンティングしたがり。アカデミーにコネで入学したものの、落ちこぼれであり、"貴族の恥さらし"といった理由からいじめも受けていた。卒業して強制徴兵になるのが嫌で退学し、冒険者として活動する。あがり症でファイアーボール一発撃つのに40秒かかる。へっぽこ。


 マジ君のことがちょっと良いかなとか思ってるけど素直になれずマウントをとってしまう。


野薔薇(ワイルドローズ)団長 ローズ Lv8

・羅漢団団長 ラカン Lv7(オウガ化状態はLv23)


・戦士カイル Lv7 L-Chaos


 ゾンヲリさんの初死合相手であり、イケメン。実際性格もイケメンで実力もそこそこだったのだが、出会った相手と状況が悪かった。仲間をやられて冷静さを失った隙を突かれ、心臓をメイルブレイカーで突かれて死亡。なお、この時点のゾンヲリさんが使ってた肉体の素体レベルは本来は10前後あったものの、腐乱によって2程度のスペックにまで落ち込んでいた模様。


 他の一般貧弱腐乱ゾンビ連中の戦闘スペックもレベル1なのでガンガン薙ぎ倒される。


 


・神官シィザ Lv6 L-Law

 初期冒険者3人組で唯一生きのこった神官少女。村を襲われた時にカイルに助けられて以来、カイルの元に同行し、冒険者として活動を開始する。カイルに恋心を抱いている。


 なお、R18作品内で種付おじさん達に色々調教された後、魔族国内のオークションで売り払われる事になる。その後、めでたく処女姦通した後に輪姦された挙句魔族の子をめでたく妊娠して発狂、神を呪ったことで奇跡の力も剥奪される。


 銀狼騎士団の捕虜救出用馬車に乗せられていた所、とある御方に出会い、ある魔導書を手渡される。


「もう一度愛する者に会いたくはないかい?」


 と問われた時、シィザは迷わずその魔導書を手に取る。そして、カイル復活の為に求められた代償は、多くの"生贄"であった。少女シィザが濁りきった瞳で見据えた先にいたのは、先ほど自分を助けてくれた騎士や、自身と同じような目に遭わされた哀れな人間達。それらに対し。


「捧げます」


 と一言延べ、愛する男の為に"犠牲"にしたのだ。闇に堕ちた神官娘は、さらなる生贄を求め、自分達を救わなかった神を穢す旅を始めるのであった。


以下暗黒神官シィザちゃん Lv?の能力。


 生贄にしてきた死体の集合体【レギオン】を使役するが、シィザにはそれがカイルに見えている。儀式魔法【地獄門(ゲートオブザヘル)】により、周囲から死霊を呼びよせる。なお、これはネクリアさん十三歳が魂呼びの儀式で使っているモノとは異なり、呼び寄せるモノは無差別である。


【リインカーネーション】

 死霊術の極意によれば、既に霧散してしまった魂すらも復元し、転生させることもできるらしいが……? なお、ネクリアさん曰く「故人に使えばただのお人形遊び、自分に使えば自分ではない何かに成り果てるだけ。死者の蘇生や不老不死にそんな都合の良い方法なんてない」とのこと。



 闇堕ちシスターシリーズ第二段だが、構想としてはアンジェさんよりこっちの方が先である。


・魔術師サラダ Lv5 N-Chaos


 ゾンヲリさんに胴体引き裂かれてしまった女魔術師。実力は至って平均的な冒険者魔術師である。イケメンのカイル君に目を付けて同行を願い出た。なお、うぶなカイル君に迫ったりしていた所をシィザに阻止されたりしている。


 水面下では既に女たちの醜い争いは始まっていたのだ。


・魔術師レオス Lv23 N-Chaos


 元傭兵、生前ゾンヲリさんの相棒ポジである水の魔術師。一時期レイアの魔術教師をやっていたりする。ゾンヲリさんのゲテモノグルメに付き合わされながら色々と修羅場を潜り抜けてきたのもあって、人間の魔術師の中ではかなり高位の実力を有している。


 水の魔術師の宿命であるが、雨天の日と快晴時で実力にかなりムラがある。少々の水で威力を発揮できる"氷"術でカバーしている。また、高い魔力量を有しているものの使っている魔法は割と地味で搦め手ばかりである。


 なお、紅蓮クリム・スカーレットとは犬猿の仲である。以前、一度だけ戦場で共に戦った事があるが、その際、お互いに地相を自分有利にしようとやっきになり、最終的には水と火の最大魔法を使おうとした結果、意図しない大規模水蒸気爆発を発生させてしまい、大爆発に巻き込まれる形でお互い死にかけた模様。


「水と火の術者が一緒に組むのはやめとけ、えらい目に遭うぜ」というのは、そんな彼の教訓からくる言葉である。


以下使用魔法


【アイスバーン】


 床を凍らせて足を滑らせる氷床トラップを設置する。主に戦士系に肉薄された時に距離をとり、詠唱時間を稼ぐ為に用いる。これは初見殺しではあるが、知っているなら知っているで迂闊に近寄って転ぶことを"避けよう"としたり、警戒を誘発して時間を稼げるので優秀な魔法である。


【フロストスパイク】


 地面から氷柱を発生させて真上を串刺しにする。主にアイスバーンでスリップして転んだ者を対象に連鎖発動するトラップとして扱われる。


【フリーズランサー】

  

 生成した氷柱を射出する魔法。詠唱時間に応じてサイズや弾数が増加する。また、弾着した対象を凍結させる効果もある。なお、レオス先生曰く、「空を飛ぶ方法は一つだけじゃない」というように、高速射出した氷柱に乗って高速移動する(タオパイパイかな?)という力技をやることがある。


 なお、この案は生前のゾンヲリさんとの野試合中にフリーズランサーを空中の足場として逆に利用され肉薄されてしまったことから編み出したらしい。


【致命的な硝子(フェイタルミラー)


 不可視の氷鏡を生成し、光の反射と屈折現象を利用して攻撃対象を誤認させる。なお、うっかり氷鏡を物理攻撃などによって破壊してしまうと破片から小規模なフロストスパイクが連鎖発動し串刺しにされてしまう。


【ブリザードダスト】


 凍結効果のある粉雪を生成し、吹雪のようにまき散らす。威力自体は高くはないが、吹雪そのものを回避するのはほぼ不可能であり、同士討ち(フレンドリーファイアー)を考慮しないならば広域殲滅及び地相支配魔法として優秀。


【アイシクルレイン】


 地上を剣山する勢いで氷柱の雨を降らして広域を殲滅する。周囲に十分な冷気と水気に満ちている場合にのみ発動できるレオス先生の必殺技。 主にブリザードダストから派生する。


【フリーズロード】


 足元に氷の足場を生成する。 また、足場を生成し続けることによって空中を含めた三次元軌道も可能。


・生前ゾンヲリさん Lv27 D-Law


 故郷をギィルガワロスに滅ぼされたことで龍殺しを志した戦士。ひたすら底辺街道を進み戦いに明け暮れ、何人もLv25級の英雄をうち破った結果、神格の加護もなしにワロイス将軍閣下同様にLv25の壁を越えてしまった稀有な人材の一人。


 実の所、"神格の加護"補正でLv25になってるいわゆる"神格の使徒"タイプの英雄は戦闘経験が加護なし組と比べるとかなり少ないのでオウガに先祖返り出来ないという問題がある。何故25をキャップにしてるのかといえば、それ以上の水準は神格にとって脅威となりえてしまうから。故に、天使や悪魔といった神格に作られた眷属も成長することができない。


 奴隷剣闘士→傭兵・冒険者時代→色々あって小国に重用され陪臣として帝国軍本隊と戦う→懲罰部隊送り→魔族と最前線で戦う→ギィルガワロスと相打ち。


 全盛期はギィルガワロスが龍言語魔法によって召喚された隕石落下(メテオフォール)を足場に利用しながら切りかかりに行くというクレイジーな戦い方をしていた模様。



 ゾンヲリさんに搭載されているスキル一部を抜粋。スキルレベルの大小については0~3までの4段階とし、以下目安。


―Lv0 初級者(ビギナー)

 技能習得をし始めた段階。技能と言える程熟練しているわけではないが、基礎的な知識や初歩的なことなら熟練者に手伝ってもらえるならばできないこともないといった段階である。


―Lv1 熟練者(ベテラン)

 一人前に技術を扱えるようになった段階。Lv1の技能があれば各分野において一線級の実力の持ち主であるといえる。とはいえ、Lv2に到達するまでには凄まじい開きがあるために同じLv1でも実力はピンキリ。


―Lv2 極地(マスター)

 天賦の才、あるいは生涯を賭して極限の修練を行った上で辿り着ける達人域。剣を扱えば剣聖と呼ばれ、魔を扱えば天候や地形すらも変えてしまう。それはもはや、物語に出てくる"英雄"のように人間でありながらも人間とは思えぬ所業を成せる領域である。


―Lv3 天元(レジェンド)

 生ける伝説。歴史上でも両手で数えられる程度にしか見られない。その道の頂点となった者だけがこの領域に至る。つまるところ文字通りの比類する者なき天下無双の領域、人の理においてこれを超える事は"絶対"に出来ない。また、時代において必ずしも存在するわけではない。


―Lv4 神域(アウター)

 もはや理すらも超えた者、あるいは高次元から現れた超常的な存在の所業。即ち神と呼ばれし者を技能という枠組みで評価する基準を便宜上付けただけにすぎない。


・見切りLv3

 見切りLv以下の武器術を防ぐ技能。

 この技能を持つ者に対し、一度放った技は二度目以降は通用しないだろう。必殺技は文字通り"必殺"でなければならない。


 ある意味ゾンヲリさんの本体ともいえる。


・気配察知Lv2

 同レベルの隠密及び奇襲を看破する能力を持っている。ただし、なんらかの理由で油断している場合や、地形効果や魔法的な作用などによって看破できる隠密Lvは下がる。


・英雄補正

 疲労や痛みに耐える屈強な精神力……つまり"気合"でステータスや士気減少ペナルティを大幅に軽減する。Lv格上と相対しても士気(モラル)が減少しない。


・マゾヒズム

 痛みによって逆に士気が上昇する。


・狂戦士の高揚

 戦闘時間経過、および敵に被害を与えた際の士気上昇量が増加する。

 

・悪食

 大体なんでも食べる。モ〇ボルだって"変な味"くらいのノリでいける。


・大剣術Lv2

 ゾンヲリさんが一番得意とする武器は剣ではあるが、割とメインウエポンをその場のノリでぶん投げて体術や短刀にスイッチする事が多い。


・体術Lv2

 主に奴隷剣闘士時代では得意な武器を自由に使わせてもらえるケースが少なかったため、体術で戦わざるを得なかったため無手の戦いを会得している。


・短刀術Lv2

 大剣は攻防に優れた武器ではあるが、同格以上との対人戦においては武器の重量が災いして手数や技量で押し負けることがある。そんな時に躊躇せず大剣を切り捨てて脇差で対応するサムライスタイルをとることが稀に良くある。

 

 

・その他武器種技能Lv1

 弓や槍などもそれなりに扱う事は出来る。が、あくまでそれなりであって同Lvの専業と比べると流石に劣る。


【本編でゾンヲリさんによって使用された必殺技一覧】

・飛龍断

 一言で言えば某狩りゲーの真溜め切り。大剣を大地に叩きつける反動と回転の遠心力を利用して必殺の一撃を叩きつける。全盛期は絶天〇抜〇牙のようになっていた模様。


・地裂斬

 肉体の限界をも超えた渾身の一撃を振り下ろす。その一撃は大地すらも引き裂く。が、その分肉体や大剣の耐久力に大きな負荷をかける。


・ディフレクト

 敵の攻撃を大剣で斜めに受けて逸らす防御技。


・ダウンスイング

 敵の武器を目掛けて切り落として反撃するカウンター技。なお、大抵は切り落とされた武器は折れてしまう。が、折れなかったとしても地面に突き刺さって使い物にならなくなる。


・護身無想の構え

 攻撃を止めて攻撃を見切り防御とカウンターに専念する構え。ディフレクトやダウンスイング成功率を大幅に高める。


・地擦り残月

 地走りから派生し、残月のような弧を描く軌道の必殺の切り上げ。切り上げる瞬間まで大地と摩擦させ続けることでエネルギーを溜め、大地から放した瞬間にそのエネルギーを一気に爆発させることで驚異的な切り上げの加速を実現している。


 棒狩りゲー風に言うなら嵐の型で言う溜め切り上げ。


・旋刈り

 姿勢を低くした後に勢いよく水平跳躍し、正面下段を大剣でまとめて薙ぎ払う範囲攻撃。 場合によっては二刀で旋刈りを行うこともある。巻き込まれた者達は脛を切断されて立ち上がることができなくなる。いわゆる雑魚散らし。

 

・獄門落とし

 勢いよく垂直跳躍した後に、真上から重力加速を加えた振り下ろし、標的を一刀両断するグロイ攻撃。ゾンヲリさんに見つかった可哀そうな魔術師がよくこの技の餌食になっている。


 いわゆる地面に配置されたトラップや護衛の前衛を無視して標的のみを殺害するために使用する。


・閃投

 手に持っている武器を音速を超える速度で投げつける一度きりのアウトレンジ攻撃。なお、魔法や魔法剣が使える者は態々武器を投げつけたりなんかしません。


 また、投石が戦士の皆さんのメインアウトレンジ攻撃だったりすることが稀に良くあるし、下手なストーンバレッドよりも威力も速度も強いので性質が悪い。


・ディスペアードカーブ

 肉体の限界を超えて大剣を振り回し敵を粉微塵にするまで滅多切りにする技。が、実際は一太刀目が入ってる時点で既にオーバーキルなので目撃者を威圧するための見せしめ用の技にしかなってない。(ゲームならヒット数多くて強いんだろうけど……)


 稀によくいる再生力が有り余ってる奴を再生不能にする勢いで切り刻む攻撃。


【死霊戦技】


・ソウルドレイン

 魂縛のソウルイーターが付与されたおぞましき鉄杭で対象を貫き、魂そのものを吸収及び支配して自身の糧とする。


・ソウルデッドエンド

 魂滅のソウルイーターで対象を切り伏せ、魂そのものを滅殺する。


・プレイグスブリンガー

 疫病を含んだ血潮を周囲にばらまくはた迷惑な攻撃。なお、自身も同じ疫病に冒されるという自爆技な模様。


・肉の盾

 腐肉と骨格で敵の攻撃を受け止めながら急所を狙った致命の一撃で反撃する。いわゆる肉を切らせて骨を断つ技。ある意味一番ゾンビらしい攻撃と言える。


 なお、生前の本名は暫定でガル・ムスペイル。

 元ネタはガルムとムスペルヘイムとペイル(蒼ざめた色)を足して二で割った感じな模様。


 ガルムは冥界の番犬であるし、ムスペルヘイムは灼熱の国であまりにも過酷すぎてそこに住んでる奴しか住めないらしいな? というキャラコンセプトから命名している。


 ヴァージニアちゃんがゾンヲリさんをガル呼びしたのも一応接点があったりなかったりするらしいな?


【エルフの森】

・ブルメア Lv1~Lv8(Lv8は鉱山都市の聖女時点) N-Chaos


 ハーフであることを理由にエルフの森から追放されてしまった女エルフ。緑髪緑目ロングポニテの巨乳が特徴で基本的に不運属性持ち。年齢は17歳で若い。森を出て道に迷った所を鉱山都市方面に出てしまった事で人間に捉えられ、1年間市長の姓奴隷として過ごし、偶々ゾンヲリさんが現れたことを好機とみて、どさくさに紛れて同行し、他に行くとこもないので何かと理由を付けて居座ろうとしている。


 本来ハーフの殆どは両者の悪いところを引き継いでしまう劣勢遺伝になるのだが、ブルメアさんは珍しくオウガ因子とエルフの良いとこどりをしている良性遺伝である。ただし、()()()()()()()


 ゾンヲリさん曰く、「貴女の人生のおよそ十分の1以下の時間を鍛錬に費やせば、いずれ私のことなど超えてしまうだろうな」


 と言わしめる程度の才も持っている。高々2週間程度でいっぱしの冒険者クラスになってしまう成長速度は、エルフだけではなく人間から見ても異常の域と言っても過言ではないが、実際のところはゾンヲリさんが憑依時に肉体のリミッターを外して無茶苦茶な"格上狩り"を何度もやってしまってるのが原因である。


 レベル5相当のビースキルズパンサー相手にブルメアさん(レベル2)がタイマンで殴り勝ってしまうなど、本来なら生存不可の状況下で何度も生き延びており、そんな無茶を毎晩のごとくやらされてきているのだから強くなってしまうのは当然と言えば当然である。


 しかも、レベル8時点でレベル11相当の身体感覚をゾンヲリさんのおかげで体験できてしまっているので、本来は何百回という試行と失敗(トライ&エラー)を通して磨きあげていく過程を全部すっとばして"最適な動き"を学習してしまっている。


 そういった理由から、ブルメアさん本人はゾンヲリさん憑依による成功体験がクセになってきているのだが、色々とかなり無茶をしているので寿命を犠牲にしている。と言っても人間よりは普通に長生きできるので、エルフのチート長寿にオウガの成長速度が備わり最強になった稀有な例である。


恐らく、作中においてレベル30に最も近い女であり、徐々にゾンヲリさんの脳筋思想に蝕まれていくことになる。


・風精フリュネル Lv0→Lv3 N-Chaos


 定番のシルフっぽい緑髪幼女精霊。魔力切れで餓死しかけていた所をゾンヲリさんがロリコン拗らせて強引に精霊契約したことにより一命を取り留めた模様。なお、その際にゾンヲリさんが支払った代償は味覚であり、フリュネルは味覚を得た事によって魔力を豊富に含んでいるモノなら大体なんでも食べる。


 よって、ゾンヲリさんがぶっころがした魔獣の大半はフリュネルちゃんのお腹の中に納まっている。つまり人肉も【規制済み】。と割と畜生な面が見え隠れするのはネクリアさんの指摘通りである。


 精霊契約時にゾンヲリさんから得た魂によって肉体が再構成された結果、黒龍の翼と尾っぽいパーツが追加されているが、主にギィルガワロスの龍血の呪いが原因である。


 精霊とは魂の残滓や残骸である魔素が集まりであり、その性質は死霊と大差ない。違いがあるとすれば、死霊は魂を基礎とした単一の人格が主であるのに対し、精霊は不特定多数の人格の残滓が混じっている。といった感じである。


 フリュネル自体は偶々上空を通り過ぎた風の大精霊の欠片であり、言語能力などは主に大精霊から継承している。世界各地には稀に良く突然発生しては、その土地に適合しきれず人知れず霧散していく幼精は沢山いる。その中でも土地に適合し、それなりに長い時間をかけて成長出来た幼精は精霊となって高い知能を有するようになる。(タンポポかな?)

 

 なお、ブルメアさんの身体でゾンヲリさんが精霊契約を行ったことで、本来はあり得ない二人同時に契約するという珍現象が発生している。本来は精霊と契約者が"声"と呼ばれるテレパシーによっていつでも対話できるわけだが、ゾンヲリさん⇔精霊⇔ブルメアという三者テレパシー通信が可能になってしまっている。


 また、屋外ならばいかなる場所からでも契約者の"位置"は把握でき、風に溶け込むことで不可視の音速移動すらも可能とするので、地味ながらも非常に強力な能力の持ち主であると言える。これに戦闘能力と知能まで備わったら全部コイツ一人でいいんじゃね? となりかねないレベル。 故にアホの子である。親の大精霊自体も割とアホの子で自由きままなので無問題である。


 そのうち風属性付与とかやり始めるけどまだまだ先のお話。以下習得魔法(予定)。

―エアスクリーン(弱) Lv1

 ガスや胞子のような極小で軽い物質を跳ね除ける風の膜を張る

―エアライド Lv5

 物体を追い風に乗せる事で推力を得る。主に矢などの威力をあげる

―エアレジスタンス Lv8

物体に対し、風に対する強い抵抗力を与える。

 主に空気抵抗を削減し、矢の威力減衰を抑えたり、剣速を増加させる。


―エアスクリーン Lv9

矢や石といった飛翔体を弾ける程度に厚い風の膜を張る。なお、術者の熟達具合によっては二層の膜を張り、間に真空状態を作って強烈な圧力差を生じさせることで物体をねじ切ったりすることもあるし、某ク〇ャルダ〇ラ=サンのように近寄ることすら困難な暴風バリアになったりする。

(つまりこの魔法を張られた時点で投石頼りの獣人国はほぼ詰んでるといえる)


 別に風属性に限った話ではないが、この手の魔法結界は非常に強力である。


ここまでが可愛い幼女の壁。


―エル・ゲイ Lv13

 物体に風属性を付与する。なお、剣に付与すれば振う度に衝撃波を発生させる。矢に付与すれば着弾と同時に風刃が炸裂する。防具に付与すれば衝撃を受けると同時に反撃の衝撃波を発生させる。といった具合である。


―ソニックスラッシュ Lv14

 音速の風刃を飛ばし、対象を圧力差で無理矢理ねじり切る。


【魔獣など】

 世界に幅広く生息しているが、基本的に国家の付近に生息している魔獣は弱者(Lv10以下)ばかりである。というか、弱者でなければ獣人達とかが生き残れないので必然的にヒトが済んでるところは魔獣害の少ない住みやすい環境になっているといえる。


 文明を築いている場所では魔族国近辺とリザードマンの勢力圏内に生息している魔獣が強い。というか魔族やリザードマンクラスに強い種族でなければそこに住めないというのが正しいだろう。


 特に大陸の外をぐるりと囲っている"海"は天然の障壁となっており、魔境である。では"空"は安全かと言われると実の所そうではない。空域によっては飛竜のような輩がいるし、万が一事故って墜落すれば当然飛竜が恐れるような化け物の居る"地上"を彷徨うことになる。


 といった理由から、基本的にヒトは弱い魔獣達の生息圏内でしか生きることを許されていない。未開拓地に行けば当たり前のようにLv20オーバーの魔獣達が熾烈な生存競争の中で殺し合いをしているのだ。


 そんな土地に赴き、稀少資源を持ち帰るのが冒険者の仕事でもあるのだが……大抵は行方不明者の一人になるのがオチである。


・暗爪獣ダルガロウ Lv14(ゾンヲリさんイン状態でLv14、後脚欠損時はLv12)

・夜狼 Lv2(リーダーはLv5)

・ビースキルズパンサー Lv5

・ブロブ Lv7

・ケイヴローチ Lv2

・ただのゴキブリ Lv0 (ゾンヲリさんイン状態でもLv0)


・ゴリラ Lv14

 見た目はゴリラ。しかし、獣人国ビースキン近辺に生息している個体は全長4mオーバーとかなりデカイ。草食で温厚なので喧嘩さえ売らなければ比較的無害。なお、生前のゾンヲリさんが奴隷剣闘士時代をやってた時はこれと素手で殴り合ってたらしい、


・キャベツ Lv12

 どうみても普通のキャベツ。しかし、エルフの森に生息しているキャベツは空を飛ぶ。群生し、獲物が近寄ると一斉に飛翔し、四方八方から鉄板を貫通する種付大砲(秒速200m)を打ち込んでくる。獲物を殺害すると種をそのまま植え付け、その養分から新たなキャベツを繁殖していくのである。なお、空を飛ばないキャベツもいるので性質が悪い。といっても見分ける方法は割と簡単。周囲に死骸が見えたらそれは空を飛ぶ方のキャベツである。


 なんでキャベツが空を飛ぶの? と聞かれると魔法を使うのは"人間"だけの特権ではない。生きとし生ける者全ての者に使う権利があるのだ。ちなみに検知器官に視覚はないものの、光と温感、そして大気中の揮散性物質、即ち臭いや水蒸気といった物まで複合的に処理し、獲物の位置を割り出している。例えば、呼気に混じっている二酸化炭素濃度、蒸発した汗、人間ならば見落としてしまうような微細な変化を植物は感じ取っている。


 そして、エコーと呼ばれる特殊なホルモン(ファイトアレキシン)を含んだ揮散性物質を蒸散して空気中にばらまくことにより、植物同士での高度なコミュニケーションも行っている。これにより、外敵の位置情報をキャベツの群れ全体で一瞬で共有することを可能としている。


 視覚という感覚器官がなく、ただ食われるだけの存在という運命に抗い、苛烈な食物連鎖を生き延びる為に全力で進化し続けたことによって生まれた野菜。それがキャベツである。


・イワシ Lv8

 どう見ても普通のイワシ。魚に弱いと書いて鰯だ。しかし、水の魔素が濃い場所に生息しているイワシは口から高圧水流ビームを発射する。逃走形態に入るとスケイルミサイルと呼ばれるホーミング鱗をパージした後に高速射出してくる。スケイルミサイルは鱗がパージされることによって軽量化し、追ってくる敵に一斉制圧射撃を加える事によって逃走確率を上げるために使われるが、威力自体はそれ程大したことはない。といっても生身の人間からすれば直撃すればクロスボウで射貫かれる程度には痛いし、水中内では容赦なくホーミングしてくるので回避は困難なので普通に死ねる。


 敵を殺傷して捕食する際にはダイヤモンドすらも切断する高圧水流ビームを使用し、逃走形態に入るとスケイルミサイルを使用しながら逃げることによって今日までの食物連鎖から生き延びている。ちなみに群れも作り、場合によっては数百体近く群生しており、彼らが一斉にスケイルミサイルを発射する有様は中々壮観である。


 なお、彼らはあくまで逃げに特化している。海にはもっと恐ろしい魚介類達がいっぱいいるのだ。故にゾン天ワールド内では"海"の上を渡るという発想は中々出てこない。リアル戦艦大和が海上をのこのこ進めばいきなり胴体を真っ二つ裂かれてる、なんてことが普通にありえるからだ。


【アビス】

 夜に時折"赤い星"として表現されている死星。千年に一度訪れる【死食(フェイタルイクリプス)】の日に太陽は死星によって遮られることで地上に光が完全に失われる。そして、アビスゲートが完全に開かれる事によって異界の住人達による大侵略を開始され、地上のあらゆる生命体が大虐殺される。


 死後、魂はアビスゲートに吸い寄せられ、アビスの住人の供物となる定めを背負ってる。


・ナイアーラトテップ Lv? D-Law


 いつもの黒幕~な御方。変幻自在で見た目を自由に変える事が出来る。愉悦部。なお、本人はたんに"主"を楽しませるための道化を演じており、自身の生命維持に関しては全く無関心なので割と結構死んだりすることもある。が、死ぬと増えます。


 なお、地上に出現している幻影の推定Lvは10。彼自身が直接戦うことは殆どない。




・ディープワン Lv 15


 蒼ざめた法衣を身にまとい、死神のカマを手に持つ骨。深淵の住民の中では最も下級に属しており、ただの農家。数にすると数千万くらいいる。


 魂の収穫者と表現されるように、死神のカマに【ソウルイーター】と同じ魂縛の呪がかけられており、これに切り裂かれてしまうと肉体と魂の因果は切り離され、魂そのものが欠損し、奪われてしまう。ようするに、生きた人間がカスリ傷一つでも喰らえばたちまち生きた死人となり果て、生きながら腐り落ちる苦痛を味わうことになる。


 なお、物理法則を無視して空中浮遊もしている。


・不死隊 Lv 13(ゾンヲリさんイン状態はLv16)


 地下霊廟に投棄されていた竜人キメラのなれの果て。高い再生能力を持つヒュドラ種の細胞を人間に植え付けた結果、理性を失った化物と成り果てた。死してもなお、腐りながら再生し続ける姿は凄惨である。


 その性質に目を付けたディープワンは魂の効率的な鍛錬方法として、ひたすら互いに殺し合わせるという方法をとることにしたのであった。


・始祖吸血鬼グラーキス Lv25 D-Chaos

 エルフの森の近場にある湖畔の遺跡に突如出現した始祖吸血鬼の貴族。処女以外の生き血は吸わないという性癖の持ち主。"血装"と呼ばれる自身の血を媒介にした吸血鬼専用武装を使って"吸血支配"を行うことができ、グラーキスの血や血装に一滴でも触れた者は即座に劣等吸血鬼化し、グラーキスの支配下に置かれることになる。


以下、グラーキスの血装術を抜粋。


【血葬】

  血から槍を生成し、足元から心臓を串刺しにした後に犠牲者の周囲に生成した複数の槍で滅多刺しにする。いかに強靭な再生能力を誇る吸血鬼と言えど、原動力となる血を生み出す心臓を失った上で至る所を串刺しにされてしまえば動くことはできない。 


 ケッソウと呼び、槍と葬二つをかけているというダジャレ。


【血死】


 広範囲にばら撒いた血飛沫を無数の矢へと変え、犠牲者目掛けて一斉に射出する。回避は困難であるが、一矢でも触れてしまえばたちまち血の支配の影響下に置かれ、グラーキスへの服従を誓うことになる。


 ケッシと呼び、矢と死をシと呼ぶところにかけているというダジャレ。



・隷属吸血鬼ミラカ Lv24→Lv22 D-Chaos

 グラーキスの従者&愛人として連れられてきた元貴族女性吸血鬼。赤髪赤目白肌のレオタードアーマー。自堕落なグラーキスの代わりにエルフの拉致や眷属(ヴァンパイア)化を行い、儀式魔術の完成に必要な血を集めている。


 ミラカは血の支配によって隷属しているため、グラーキスの命令には絶対服従を強いられている。が、命令にない範疇では割と自由にやっている。なお、見た目麗しいイケメンエルフの血を吸いたい衝動に駆られているが、グラーキスに処女以外の生き血を吸うなと命令はされているので我慢を強いられている。


 しかし、実のところ彼女の本来の"格"はグラーキスより高いため、任意で従っているだけである。


 なぜこのような命令をされているのかと言えば、処女エルフの血を吸ったミラカからグラーキスが吸血するというプレイを行っているためである。上下関係を明確に分からせると同時に、ミラカの力を削ぎ落しつつ自分のモノにするための方法なのだ。これにより当初は24あったレベルが弱体化して22程度にまで下落している。


 一人称はミラカ呼び。


【追加設定(後付け)】


 ミラカの本当の故郷は吸血鬼の世界ではなく、現代の地球によく似た文明の世界のただの"一般女子高生"である。


 家族旅行に行くために深夜の高速道路でドライブしていたところ、突如目の前に現れた"魅惑の君"という吸血鬼を時速100㎞オーバーで轢いてしまい、怒った魅惑の君に腹いせに車ごと岩壁にぶつけられて家族諸共死亡する。(これなんてアセルス?とか言わない)


 後部座席に乗っていたため辛うじて原型を留めていたことと、容姿が美しいという理由一つで魅惑の君が自身の血を分け与えたことでハーフヴァンパイアとして蘇生、そのまま吸血鬼の世界に拉致された。


 魅惑の君から直接血を分け与えれたことで、魅惑の君の持つ異性や吸血鬼を"無条件で魅了する能力"を若干継承している。これにより、彼女よりも格の低い異性や吸血鬼は彼女に対し"好感"を抱くようになってしまっている。


 吸血鬼の世界では、魅惑の君の"後継者達"の侍従の一人として、厳しい吸血鬼社会を経験していくことになる。魅惑の君の血を受け継いだとはいえ、素体の能力がレベル0なのもあって吸血鬼としての強さは半人前以下であった。


 それもあり、唯一魅惑の君から直接血を分け与えられた存在であり、なおかつ魅惑の君に魅了されておらず反抗的なミラカに対する周囲の嫉妬や風当たりは強く、執拗ないじめ(人体切断などはまだマシなレベル)を受けて来た。


 そんな彼女を支え、吸血鬼として鍛えてくれたのが魅惑の君の"後継者の一人"であったが、同じく魅惑の君の後継者であったグラーキスとの"後継者戦争"に敗北したことで主は処刑され、ミラカはグラーキスへの隷属を強いられることになった。(実はこの時点で既にグラーキスは魅了の影響下にある)


 以後は吸血鬼の世界からの脱出を切望するようになり、野望を抱くグラーキスの口車に乗り二人で吸血鬼の世界からゲートを使って脱出した後が作中の話になる。


 といった背景があることから、グラーキスもミラカの血を取り込んだことで魅惑の君の5分の1くらいの魅了能力を継承していたりいなかったりする。


・ヴァンパイア Lv22

 アビスにも人は存在する。しかし、"アビスの人"には知性など存在せず、獣のように暴れ狂っているばかりである。常に自分以外の何かに対し暴力を振るい、戦いを求め続けていた。そうして、多くの敵を下し、浴びるように血を被った者のうちの一人が気付いたのだ。


 今、この瞬間だけは狂おしい程の暴力的衝動から解放されている。と。


 一口血を飲み下してみると、自分が"渇いていた"事に気が付いたのであった。今まで他者に戦いを求めていたのも、全ては"喉の渇きを血で潤すため"であったのだと。それがヴァンパイアの始まりだった。


・ノーブルヴァンパイア Lv24


 アビスという環境において、血を飲むことで理性を保てるようになった者達は、そのうち集団を作りはじめ、社会を維持するための階級制度を整備し始めた。


 しかし、元々戦い以外の事に無知であった彼らが定めた法とは、力が強い者に従うという摂理だけである。ヴァンパイアの力の源は血であり、力ある者ほど多くから血を吸ってきた。故に、最も血が濃いヴァンパイアは高貴な血を持つ者として貴族となったのだ。


 その後、"血の渇き"を克服するための技術が開発されていくことになる。


・レッサーヴァンパイア Lv 10(素体レベル0の場合)


 血に渇き理性を完全に失ったヴァンパイア、あるいは上位者の血に支配され傀儡と化したヴァンパイアである。


 ヴァンパイアに吸血され、体内に血を注入されてしまった者は新たなヴァンパイアとなる。その際、得られた血は少量であるため血に渇き理性を完全に失ってしまい、暴れ狂う事以外に何も考えられなくなってしまう。


 しかし、血に関する知識を得たヴァンパイアの上位者の用いる血の魔術(ブラッドマジック)により、理性なき哀れな劣等吸血鬼を強制的に支配できるようになっていた。



・リッチーゴースト Lv?


 死霊術を極めた者が"永遠の命"を求めた先に行きつく姿が死体(リッチ)である。一人の人間が一生を賭したとしても魔導を探求したとしても深淵を覗き見る事は叶わない。よって、狂気あるいは妄執から自身を"理性を保ったまま"アンデッド化させることによって死を克服しようとするのだ。


 その外見は肉が腐敗によって完全に削げ落ち、骨と皮だけで形を保っているという有様であり、実質的にその周囲に漂う膨大な魔力で構成されたアストラル体がリッチそのものである。よって、物理体である骨や皮を破壊しても意味はなく、リッチ―に対して物理的な攻撃は殆ど意味をなさない。


 一方でリッチーゴーストに触れられただけでソウルドレインされてしまい、弱者は一瞬で灰になり、ソウルドレインに耐えられる者ですら魂を欠損させられることによる恒久的な著し不調に見舞われるので、近接戦闘はむしろ厳禁である。


 また、邪精霊魔法と呼ばれるリッチーの保有するアストラル体に汚染された魔素から放たれる精霊魔法は通常の効果に加え、重度の魂汚染効果を持つ。例えばリッチーのブラッドファイアによって焼かれた者は生きたまま強制的にアンデッドへと変貌する。そして、アンデッドへとなった者は【アニメート】によってリッチーの下僕として操られてしまうことから、リッチ―ゴーストが一体誕生するだけで死者の王国が築かれてしまうだろう。


 そして、多くの生命を食いつぶして膨れ上がり続けるリッチーの魔力は魔神の領域に至ることもある。星や雷を落として文明を破壊しつくし、死炎の吹雪で生者の住めない環境にし、狂った大地は裂けて唸り、赤い灼熱の津波が全てを覆い尽くす。それらに巻き込まれた者もまた、例外なくリッチーの下僕のアンデッドとなるのだ。

 

 リッチーに勝利する方法は幾つか存在する。死霊術のようにアストラル体そのものに干渉する術を持つか、リッチ―と同様の性質を持つ魂の"汚染"によって対抗するか。あるいは、リッチ―以上の圧倒的な魔力の質量で汚染ごとすり潰すかだろう。つまるところ、どれも真っ当な方法ではない。


 本来、理性を保ったままアンデッド化するためにリッチーとなるのだが、霊体は基本的に自身で魔力を生成することができない。つまり、自身を維持するために他者の魂を喰らい続けなくてはならない。他者の魂には意志が残るため、喰らった魂とリッチー自身の魂は混じり合うことになる。


 リッチーと相対した者の大半が激情にも似た恐怖と死の苦痛に見舞われ魂を歪ませるだろう。そうしたおびただしい量の犠牲者達の狂った魂と混じり合って正気で居られるわけもなく、リッチ―と成り果てた者の大半は魂の歪みと孤独によって自我を消失し、生者を憎み殺し続けるだけの亡者と化すのである。


 故に、このような存在を生み出さないために死霊術は魔族国では禁忌とされている。過去に魔族国でもリッチーが一体誕生したが、その時は力をつけすぎる水際で"処分"されている。


 なお、リッチー化しても狂わない方法があるだとすれば、強靭な意思力を持つ他に、自身の許容量を超える勢いでソウルドレインを多用しすぎないことが重要であるし、ソウルドレインするにしても対象を選ばなくてはならない。言うならば、恐怖や憎悪といった激しい負の感情を持っている魂にソウルドレインしてはいけない。つまり、自発的にリッチーに魂を分け与えようとする者が必要なのである。また、効率は著しく悪くはなるが魂を意思すら残らないほどに"粉々"に砕いて吸収するという手もあるだろう。


 ついでに、ハラヘッタ、オマエ、マルカジリくらいしか考えてない魔獣なんかはヒトと違って負の感情を持っていないことも割とある。まぁ、親食ったり交尾した後食ったりする奴もいるし……ヒトのメンタルとはまた大きく違うのだ

 


【以下草案レベル】

 出すかどうかは不明


【エルフの逸話】

・鬼狩りのアルヴェイオ

 死食によって鬼の時代が到来したことでオウガ達が各地を侵略した際に、エルフの森も襲撃を受けることになる。外敵に対する攻撃手段は弓矢しか持たないエルフ達にとって、矢を射った傍から瞬く間に傷が癒える鬼達は最悪の敵であった。森は蹂躙され、男は喰われ、女は犯された後に食われるという暗黒の時代にすでに息絶えた母の胎の中から男のエルフが産まれた。


 そのエルフは瞬くまに成長し、エルフに似つかわしくない怪力を持ち、弓矢よりも身の丈程の大剣や素手による攻撃を好み、復讐に燃えるエルフの戦士達を引き連れながらオウガを一刀のもとに両断していった。


 一晩にして10のエルフを喰らい森を均す鬼、フラーデスとの戦いは特に熾烈を極めたとも言われている。フラーデスはオウガの中でも一際大きく、龍すらも喰らう程の凶悪な食人鬼であった。その証として喰らった者の一部を着飾るという悪趣味の過程で龍鱗で作られた鎧を身に着けていた。


 そして、その鬼は極めて狡猾で残虐であった。龍に引けをとらない体躯を誇り、身の丈以上の巨岩を片手で軽々と放り投げる程の怪力を持ちながら、音もなく暗闇に潜み、疾風よりも速く翔る俊敏さも併せ持っていたのだ。


 フラーデスはアルヴェイオの不在を狙って奇襲を仕掛け、アルヴェイオの部下は弄ばれた挙句皆殺しにされ、アルヴェイオの妻はアルヴェイオの目の前で犯し殺された。アルヴェイオは怒りに任せ剣を振るうも、鬼狩りの剣はへし折られてしまう。


 絶望的な状況下でアルヴェイオが最後に頼ったものは、己の腕力であった。死闘の末、フラーデスの右腕を腕力で無理矢理ねじり切り、フラーデスが死に絶えるまでの間顔面を殴打し続けるという壮絶な戦い方をしたのであった。


 オウガ達は彼を恐れ、彼が老いて果てるまでの1000年という時間の間、彼の庇護下にあった森だけは襲わなかったと言われている。



 なお、アルヴェイオはオウガとの間に産まれたハーフエルフであるが、この事実は伏せられている。また、童話上ではアルヴェイオは高潔な人物であり、犯され殺された妻のことを1000年間想い続けていたとされている。これが、エルフ達の貞操観念(一人の人物を愛したらとことん愛すべきという考え)に大きな影響を及ぼしている。


 実際アルヴェイオは最初の妻をそれくらい愛していたし、割と平凡かつプラトニックな関係をしていた。が、現実は割とドロドロしていた……。エルフの森の国防事情を重く見た里の重鎮(ハイエルフ)達はあることを考えた。アルヴェイオの子孫ならきっとこれからの里も守ってくれるに違いないと。


 そして、嫌がるアルヴェイオをハイエルフ達が10人がかりで毎晩逆種付レイプするという地獄が始まったのだ。アルヴェイオも最初はひゃっほーとなっていた。しかし、エルフという種族自体本来性欲はかなり強い(子供作るには年間毎日ヤリ続けて5%くらいだからな!)。一人辺り最低3回射精を求められ、合計30発を毎晩求められるというものであった。いくら一日辺り濃いのを8発余裕な精剛のアルヴェイオと言えどこれにはゲッソリ。


 そして、アルヴェイオはインポテンツである。激しい戦いによって後天的に生殖器が不能になったのか、ブルメアさんと同様先天的に子を成せない体質なのかはおいておいて、射精はできてもその精液では受精は出来なかったと言われている。


 なお、稀によくアルヴェイオの子を産んだと自称するハイエルフもいるが、全部間男との間に生まれたエルフである。


 そのため、もはやえっちするのは子を作るという使命感以外の感情もなく、何回えっちしてもいつまでも子が出来ず、里の期待に応えることもできなかった焦燥感は相当なものだった。それでも頑張ってかわるがわる犯され続けたアルヴェイオさんの晩年は裸のエルフを見るだけで萎えてしまい、仙人のように枯れ果てた状態だったとか……。そして、犯されなければアルヴェイオさんの寿命はあと500年は伸びていた。


 歴史の闇は暗い……あまりにも……。


 なお、ブルメアさんの好きな童話でもある。オウガ相手に素手で立ち向かったりインポな性格してるゾンヲリさんにアルヴェイオ味を感じていたりいなかったりするらしい。それとアルヴェイオってなんか誰かと似てね? とか言わない。女の子やぞ!


 元ネタはベイオウルフとグランデルより



【ハーピィ種族】

 足はかぎ爪、腕が手羽先となっていることが人間との違い。また、卵生である。空を縦横無尽に飛び回ることができるが、主に筋肉的な感じで飛んでるわけではなく、翡翠色の羽が風の魔素を集束して浮力を生み出している。


 腕がないという身体的都合上、自分で衣服を着る事ができず作る事もない。が、大事な局部はしっかりと羽毛で包まれているので多分倫理的にギリギリセーフ。


 雌しか生まれないため、男をさらって交わることで繁殖する。知能は高くはないが、さらった男とコミュニケーションをとるために言葉を学ぶ個体もいる。また、つがいに対しては非常に愛情深く、甲斐甲斐しく世話をしようとする。例えば食べた物を口移ししようとしたり、毛づくろいめいたスキンシップを積極的に取ろうとするし、性欲も強い。


 本来、群れは作らない習性だったものの、攫われた男達同士でより集まった結果群れが出来上がってしまった。そして、彼女達が使える武器を男達が作っていった。ハーピィ達の主な武装は弓であり、それ以外でも足のかぎづめで掴めるような物なら武器にする。


 ハーピィの群れにおいて、最も重要視されるのは優秀な男を攫うことのできる"強さ"である。よって、最も強いハーピィが基本的に集団から一目を置かれる事になる。一方で、悲しい話だがハーピィ達は"家族"以外に対してはそこまで優しくない。特に、つがいではない明らかに格下な男には興味も示さないならマシな方で、下手をすると遊び半分で殺そうとしたりもすることもある。一応ツガイのハーピィはそれを妨害しようとするので、ツガイのいる男には手を出さないという暗黙の了解が出来ている。が、何らかの理由でツガイのハーピィが死んでしまった場合は……彼女達の暴力を受け入れる他にないだろう。なお、一応優秀な男であればツガイを持たないハーピィがツガイにしようとすることもあるかもしれない。


・飛べないハーピィ

 ハーピィの群れにおいてヒエラルキーの底辺に属する。理由は単純で、ツガイを攫う事の出来ないハーピ社会の不適合者だからだ。よって、遊び半分で他のハーピィ達から集団リンチを受けたりするし、彼女達の衣服ともいえる羽をむしり取られた挙句男共のストレス解消に利用されていたりする。


 そういった理由から、男に対し強い恐怖や敵意を抱いたり、群れの外れにひっそりと巣を作って引き籠ったりする。また、狩りも満足に出来ないため、介護でもしない限り長生きはできない。


 飛べなくなった理由は様々で、戦闘中に羽を負傷するなどが主な理由であるが、戦闘によって羽を負傷する=死に直結するので、生きている個体の多くは群れで発生したトラブルが原因であることが多い。


 例えば、愛していたはずのツガイにある日急に逆襲された……といったケースも稀によくある。そして、バツイチになったハーピィは侮蔑の対象として群れの中で孤立していくことになる。ハーピィ達の行き過ぎた愛情表現は人によっては気持ち悪いと感じる、特に口移しなんか純粋に汚いと思うし、人間の衛生観念的にハーピィ達の羽毛はダニや寄生虫の類が付着していることも少なくはないし、水浴びは個体によっては1年に一回しかしないとかザラにあるので大分不潔な部類と言えなくもない。


 特に、毛づくろいで羽についてる寄生虫をモシャモシャ食べた口でキスを求めてくる様子をあなたは耐えられるだろうか? いかにハーピィの容姿は美人でも百年の恋が冷めないだろうか? そういうものである。


 が、何だかんだで不潔すぎる個体は男に嫌われることを学習してか、群れで過ごすハーピィ達の衛生観念も大分変わってきている。


 そんな飛べないハーピィちゃんをヒロインor現地妻候補にしようという計画があったりなかったりするらしい。


【ヴァンパイアの世界】


・ヴァンパイアの悲しき生態


 吸血鬼グラーキスの故郷。ヴァンパイアという種族によって支配されている世界である。太陽の光は一切無く、常に夜の闇に覆われているために、"植物が一切育つことはなく"、水は異常繁殖した細菌と微生物によって濁り腐っており劇毒と化している。


 劇毒と化した汚染水にも適応できた海産物か、岩石や鉱物といった無機物を捕食分解できる動物の2種が主にこの世界における最もヒエラルキーの低い被捕食者となるのだが、彼らの絶対数がまず少ない。


 多くの種類の生物達が彼らをこぞって捕食しようとするものの当然あっけなく絶滅し、食料資源の枯渇からくる飢えによって肉食を行っている生物達も連鎖的にあっけなく絶滅を繰り返すことになる。


 よって、生物は"生かさず殺さず"が暗黙の了解となっており、少ない食料資源を食べ尽くさないように"吸血"という捕食行為を行うようになっていった。そして、個体数が増えれば増える程加速度的に食料を浪費するため、ヒエラルキーの上位に位置する吸血種達は"繁殖"という行動そのものを行わなくなったのだ。


 という過酷な環境下に適応しようとした結果がヴァンパイアという存在を作り出した。吸血種が本能的に"水を恐れる"のは、水は触れただけで身体を腐らせる劇毒であるという"常識"が本能に刷り込まれてしまっているが故の悲しいサガと言える。


 光が無い世界であるために視覚の代わりに嗅覚が発達しているのが水嫌いに拍車をかけており、水は腐った微生物たちによって名状しがたい悍ましい臭いを発しているので吸血種達はそこを避けようとする。


 よって、吸血種達の渇きを潤せる最も安全な飲料水は他者の"血液しかない"のだ。


・ヴァンパイアの種類


 言語能力や社会性を持つヒトに近い容姿を持つヴァンパイアとそれ以外の下等なヴァンパイアに大別され、知性を持たずただひたすらに血のみを求める下等動物のヴァンパイアを総称して"邪妖"と呼び、ヒトから邪妖に堕ちた者を"廃棄物(ロスト)"と呼ぶ。


 廃棄物や邪妖は食料資源を無駄に浪費する下等動物であるのと同時に、食料資源としても転用できない個体はヴァンパイア達にとっても"優先処分対象"となる。


 ヒト型のヴァンパイアの階級は上から順に、ロード、ノーブル、エルダー、レッサーとなる。


 エルダーはヴァンパイアとしての権能を十全に満たせた者を指し、レッサーはヴァンパイアとしての能力に一部欠損が見られる者を指す。


 ヴァンパイアとして持っている権能は下記の通りである。


 ①眷属生成能力

  吸血、送血行為によって自身の血液を注入した対象を自身の眷属にする能力。


 ②再生能力

  心臓を潰されない限り、バラバラになろうが肉体は最終的に再生する能力。


 ③ブラッドマジック

  血液を操った魔術を使用する能力。


 これらの能力に一部でも欠損が見られる個体はレッサーと呼ばれ、欠損が無い個体がエルダーと呼ばれる。能力の劣るレッサー等級のヴァンパイア達の大半はロスト化するまで食料資源として利用される事になるのだ。


 ヒト型ヴァンパイアの中でも1000年以上の歳月を生きる強大な力を持った5体の君主(ロード)達がヴァンパイアの世界をそれぞれ分割して支配統治しており、君主に従うヴァンパイアの中でも選りすぐりの10~100体の個体が貴族(ノーブル)のとして要職に就けられている。


 全部で5体存在するヴァンパイアロードはそれぞれ下記のように呼ばれる。


①魅惑の君Lv30→Lv29

 これなんてオルロワージュ? と言わない。


 魅了の魔眼で目視しただけで虜にする能力を持ち、異性は魅惑の君には絶対に逆らうことはできないと言われている。彼の寵愛を受けた女達は寵姫と呼ばれ、その総数は100にも上る。(そして、この人が手当たり次第に女性ヴァンパイアを寵姫にするせいでロードのノーブルの総数を10~100なんて書き方をしないといけなくなったのだ)


 また、彼が「消えろ」と言葉を発するだけでノーブル程度の実力のヴァンパイアを存在ごと消滅させられると言われている。


 原初のヴァンパイアの一人であり、真祖そのもの。美貌、力、畏怖というヴァンパイアのプライドを体現した存在であり、グラーキス君がやろうとしていることは所詮彼の真似事である。


 しかし、実は単純な能力として見ると君主の中では最弱疑惑がある。また、長く生き過ぎた吸血鬼は"格を落とす"と言われており、時速100kmの車に轢かれた程度でダメージを負ってしまったおじいちゃんでもある。


 ミラカに血を分け与えたことでも若干弱体化してしまい、結果としてヴァンパイアロードの中ではレベル30を下回っているという有様である。


 本人はこれに思うところがあったのか、それまでコレクションしてきた寵姫達と子作りを開始、"後継者"を産ませることにしたらしい。


 よって、ヴァンパイアロードのくせに非童貞である。

 

 ここで作中で度々言われている"非処女や非童貞の血を吸えばロスト化する"というのは実のところ厳密には正しくない。


 真実は女性は"処女を奪われた相手以外の血"を吸血するとロスト化し、男性は"処女奪った相手以外の血"を吸血するとロスト化するのである。


 故に、非童貞ロストを使った処女姦通刑が吸血鬼に対する拷問として機能するのだ。(生涯吸血できなくなるため)


 といった事情があることから、魅惑の君は異世界から処女を攫ってセックスした後に吸血するというやり方で自身の渇きを満たしている。


 え、これ吸血鬼の女の子詰んでね? って誰しもが思うように、魅惑の君は寵姫達に血を分け与えませんので、次第に寵姫達は渇きに耐えられずロスト化が進行することになります。


 そこで、"後継者候補"を産んだ寵姫達を仮死状態にした挙句、特殊な棺桶に納棺する形で保管している。


 後継者達を互いに争わせ、最後に残った一人に自身と決闘する権利を与え、勝利できたのならば次代「魅惑の君」の襲名を許すという後継者戦争を行わせている。



 彼の性格は非常に面倒臭く、長く生き過ぎた上に魅了で臣下は人形同然となっていることから退屈を持て余している。(彼の子である後継者達も例外ではない)


 なので、彼の魅了を受けないミラカに対し、実のところ一定の期待を抱いている(本当の後継者をミラカにするのも悪くないと思っている)面があったりする。それもあり、ゲートによる異世界脱出の件もわざと泳がせていたりいなかったりする。


 が、彼自身魅了に従わない奴をおもしれー女認定するくせに、いざ自分の思い通りにならないとマジギレしだすという非常に面倒臭い性格をしている。


 もし彼を倒すとした場合、彼の本体は彼自身の戦闘能力ではなく、どちらかと言えばヴァンパイア社会最大規模の組織力にあることに尽きるだろう。


 1体ですら国家を滅ぼせるレベル25~26相当のノーブルヴァンパイアを100体以上侍らせているので、まずこれらを何とかしない限り戦う土俵に上がることすら困難である。


 そして、異世界から集めてきた寵姫達から吸血によって能力を吸収しているため、全ての寵姫の権能や力を彼は行使できるので搦め手が豊富(この中にはフシノクンやトキノクンに対する特攻もあるし、「消えろ」もその能力の一つ)である。


 なので実はそんなに弱くはない。フィジカルも耐久面も最弱なので死ぬ時はあっさり死ぬ。つまり、やられる前にヤレで殺せてしまう部類である。


 彼本来の権能である女性特攻の絶対魅了があるため、基本的に彼と戦う場合は男オンリーかつ吸血鬼を入れないというむさ苦しいパーティが推奨だ。さもなくば開幕仲間全員寝取られとかいう地獄のような戦闘が始まること間違いないだろう。


②時空の君 Lv32


 これなんてトキノクン? とか言わない。

 生まれはレッサーヴァンパイアでありながら、努力一つだけでロードと同等以上の力を持ち、畏怖されるに至った存在。


 自身の魔力によって凍結時空間という仮想世界そのものを作り出し、その世界の時間を止めて自身を封印している。彼の使用する特殊能力は時間凍結、時間加速、時間逆行、空間転移、重力支配、超広域空間創造、超広域空間破壊と一部を抜粋するだけで大体やりたい放題である。


 ただし、眷属生成能力とブラッドマジックが使えない"ぼっち"である。だからこそそれ以外の手段を会得したとも言える。


 1000年間以上ひたすら自身を鍛え続けた悲しい男だ。他の君主達からは"努力"を行うようなヴァンパイアとは誇りの欠片もない愚物と蔑まれているが、その力は"神の領域"にあると言えるだろう。


 彼に対し何らかの致死性の攻撃を加えたとしても、時間逆行によって無かった事にされてしまい、彼と敵対した瞬間時間凍結によって一切の行動を封じられてしまう。そして、空間破壊によってその周辺にある物質的存在を全て問答無用で抹消されてしまう。


 特に、時間凍結を食らえばまず空間破壊もセットで食らう事になるため、実質"全画面即死攻撃"である。時間凍結の範囲は空間全体、つまり、世界の時が止まるため、彼に認知されてしまった時点でほぼ詰みであるし、単純に空間破壊の最大攻撃範囲は半径36500㎞。つまり、日本列島くらいの範囲を丸ごと消し飛ばしますので回避はほぼ不可能である。


 凍結時空間の広さもおよそ半径3万kmであるため、彼の作り出した仮想空間に踏み込んだ時点でほぼ全域が攻撃範囲となっている。


 ……と、こんな奴どうやって倒すねんと思うのがぜいいんだと思うが、強力無比な時空間魔法は相応に消費が大きい。なので日本列島破壊クラスの空間破壊は連発できない。


 彼は1000年努力したとはいえ、やはりレッサーヴァンパイアでしかないため、実のところ魔力総量に関しては他の君主達より低い。また、身体能力自体は不死の君より低いものの、彼は努力している関係上"戦闘技能"自体は他の君主を圧倒しているので術オンリーだと思って相手をすると痛い目に遭う。


 空間破壊は物質を問答無用で消去するが、精神や魂を消去できないため、不死の君のようないわゆる"残機"を持っているタイプの相手との相性が悪い。


 ならMP切れまで魔法に耐えれば楽勝じゃん? 


 と思うのがぜいいんだと思うが、むしろMP切れになってから気合と根性で本気を出し始める(ステータス1.5倍化、さらに一度瀕死になるとステータス1.5倍化し両方合わせて合計2.25倍に増える。かつ見切りによって一度見た攻撃に対する回避率100%かつ即死ダメージを3回まで気合と根性でHP1の状態で耐えてくる上に、根性発動の度に不屈でさらに1.5倍ステータスを強化し、最大で7.5倍にステータスを強化してくる)という有様だ。


 その上で吸血鬼の瞬間回復能力まで持っているので体力満タンから3回0まで削りきらないといけないわけである。実際のところ、トキノクンを1度目の瀕死にまで追い込めた存在はおらず、フシノクンですらまだフルスペックの半分すら本気を出させていないというのが現状である。


 トキノクンとまともに戦って勝つとなると恐らくレベル50くらい必要になります。が、実は素体がレッサーヴァンパイアなので耐性が脆く、即死攻撃も割と通ります。"時間逆行"が使えなくなった後に根性貫通即死させる手段があればレベル30くらいでも十分勝機があったりなかったりします。


 ようするに、トキノクンが本気を出すような状況にしてはいけません。(クリアレベル30くらいになるように調整してるからね、仕方ないね……)


③不死の君 Lv35

 幾千幾万という犠牲者の命を自身の命にする能力を持ち、ノスフェラトゥと畏怖される存在。魅惑の君の魅了や時空の君の時間停止といった特殊な力も不死の君には通用せず。

 

 仮に傷つけることが出来たとしても一瞬で再生し、仮に殺したとしてもそれまでに犠牲にした命を一つ消費するだけで蘇ることから、時空の君が1000度空間破壊を不死の君に対して行ったとしても殺し切ることは出来ない。


 それどころか不死の君の犠牲者一人につき命残機が一つ増えるのでむしろ増えるという地獄のような耐久能力を持ち、"自身と全く同じ能力を持った"影を残機がある限り作り出せる(影を生んでいる間その分の残機が減る)ので、一人なのに万以上の質と数を兼ね揃えた暴力まで使いこなす。


 そして、単純なフィジカルや魔力に関しても君主の中では最も強く、不死の君の作り出した血の津波一つで万の犠牲者を生み、国を亡ぼすに至る。


 単純なフィジカルと魔力は君の中では最強なので、一体だけでも絶望的な脅威なのに……というメタルクウラのような存在である。


 これなんてアーカード? とか言わない。


 トキノクンとは何度も死闘し合ってる仲ではあるが、お互い千日手のまま決着がつかないというオチになる。MP切れになるとトキノクンは退散して凍結時空間に閉じこもるし、残機が心もとなくなるとフシノクンが退散するため。


 以前、迂闊に凍結時空間に踏み込んだ結果、凍結時空間に閉じ込められた挙句空間破壊を食らって"虚無空間"に放逐されてしまい、元の世界に帰って来るまでに200年くらいの歳月を費やす羽目になったとか。


 じゃあこんな奴どうやって倒すんだよ……と思うのがぜいいんだと思うが、彼の耐久力の本質はストックしている魂からなる"残機"である。つまるところ、魂そのものに直接干渉したり汚染するタイプの攻撃には滅法弱い。


 とはいえ、単純に基本スペックが魔神並に高すぎるため、たった1の残機を削る事自体が困難だろう。幻術、変化、魅了の魔眼、血の支配、といった搦め手も使えるものの、結局圧倒的筋肉という暴力で殴り飛ばした方が普通に強く、フシノクンと戦うようなレベルの奴らにちゃちな搦め手を使っても殆ど意味がないのでお遊び以外ではまず使わない。

 

 もしフシノクンを正攻法で倒す場合は42~45レベル相当(1万の影を正面から圧殺できる程度)の実力が必要になるだろう。


④未定

 正直トキノクンとフシノクンの2強的なところがあるので、強さの格としてはオルロワージュ並程度になりそう。



⑤現在空席

 

 通称トキノクンに喧嘩を吹っ掛けた結果、時間凍結からの空間断裂コンボで城や領地ごとまとめてなすすべもなく瞬殺粉みじんに破壊された悲しき君主が二名いるらしい。


 彼ら二名の尊い犠牲があったからこそ、トキノクンがそれだけ畏れられるようになったのである。というか、ぶっちゃけフシノクン以外はトキノクンに瞬殺されます。まず状況的にありえませんが、不死の君も残機影全放出とかした瞬間に空間破壊食らったら流石に死にます。


 時間停止対策くらいはしてこいという話ですね、はい。


 

なお、人物紹介とか言っておきながら抜けも結構あります。


ビースキンの番兵獣人とか果物売りの獣人おじさんとか孤児院の関係者達とか宿屋の女将とか飲んだくれ兵士とかオウガラカン=サンに握りつぶされた騎士見習いの人とか……、まぁ、名前もないモブなんですがね!

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