表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/14

私は空を飛んだ。いや、飛ばされた。5

この話から本当に不定期更新になります。

女の人がでていった後、私は布団から出て、

女の人が置いていったものを見た。


お椀に白いホカホカと湯気を立ているおかゆっぽいもの

その横の小鉢に入れられた缶詰の桃みたいなものがあった。


グウ


思わずお腹が鳴る。


ちょっと食べてみようかなと思ったけれど、

死んだ世界のものを食べたら生き返れなくなるとよく言われているのを気にして食べなかった。

そのまま布団に戻ろうとしたら、

パサリッ

そんな音がして背中が急に重たくなった。

背中に何かいる?

そう思って怖くて背中を見ることができなかった。

パサリッ、パサリッ

私が怖いと思うたびに何かが音を立てる。

パサリッ

意を決して背中を見る。


そこには

真っ白な大きな翼が一対

私の背中から生えていた。


「きゃああ、何なのコレェー!」

私は叫んだ。

私の叫び声を聞いたのか、バタバタと襖の向こうで誰かが走ってこっちにきた。

バン

「どうしたの!そんな大声で叫んで!」

声からしてさっきの女の人だとわかってホッとした。

女の人ならこれが何かわかるかもしれない。

私は背中に生えた翼っぽいものから、女の人がいる方を見た。


そこには、私より大きな虎がいた。


「大丈夫?」

その虎は私に向かって女の人の声で言った。


「と、虎がしゃべってる。」

そこで私はまた気絶した。





私は空を飛んだ。いや、飛ばされた。・終

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ