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私は空を飛んだ。いや、飛ばされた。1
最初に言っておこう!
主人公は破棄する婚約を結んでません!
あくまで主人公はです!
私の幸せを全て壊し尽くしたあの女は私に抱きつき、お腹にカッターを突き付けながら
耳元でささやく。
「アンタなんか死んじゃえ。」
ドンッ
私の体が桜が舞う空を飛んだ。
ああ、走馬灯が見えてきた。
その走馬灯は、お母さんとおばあちゃんの間に座ってスイカを食べながら、庭から三人で花火を見た楽しかった頃の思い出だった。
地面に叩きつけられ、現実に引き戻される。
悔しい、悲しい苦しい
あの女がニクイ
私の友達も、家族も、
奪い、壊していったあの女が
ニクイ ニクイ ニクイ
死ぬってこんな嫌なものなのね。
こんなことになるなら、あの女からすぐにでも離れていればよかった。
お母さん、おばあちゃんごめんなさい。
二人の約束守れなくて
イキタカッタナ
そう思いながら私は死んだ。
本日は二話投稿でーす。
9時に投稿します。
こちらの都合で投稿は不定期になります。