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ぷろろぅぐ

最初に。

まずから●りサーカスを読みます。

ある●かんの構造や、どこから糸を吊ってるのかが気になって夜も眠れない方には、残念ながら合いません。

また内政系がお好きで、主人公に高度な化学知識を求める方も、残念ながら合いません。

主人公はどちらかと言えば機械屋です。回路もソフトも組めませんが、それが関係しなければ初見の機械を分解し、構造を把握し、組み立てなおすことが出来ます。これをご都合だと考える方も、本当に残念ですが合いません。


以上、よろしくお願いします。

 さてさて、何から書いたもンかね?

 てめぇの人生を物語にして遺そうなんざ、昔の王様じゃああるめぇし、適当に筆を遊ばせるだけでいいか。

 あぁでも目も当てられねぇ乱文じゃあ、あっという間に捨てられちまうな。

 この時代に残しておきゃあ何かの間違いで教科書に乗れるかも知れねぇんだやっぱり手を抜くわけにはいかねえ。


 さて、これを読んでるお前さん。


 転生ってもんを知ってるかい?


 仏教の教えで……まぁいいや。

 リッチだのの、いあいあナンタラカンタラの邪法の方じゃねえことだけわかっててくれりゃいい。


 とにかく俺は転生者で、しかもこの世界とは違う世界から何かの手違いで生まれてきた。

 あの世のことは覚えてねえが、前世のことは覚えてる。


 俺の一族は先祖代々人形にたずさわる者だった。

 はじまりは平安時代の傀儡子(くぐつし)の一座で全国津々浦々まで、娯楽を届ける旅芸座。嘘か真か帝の前で芸をしたこともあるとかなんとか。

 俺が(じか)に知ってンのはひい婆さんからで、そのひい婆さんは人間国宝のからくり師だった。目も見えねえのに指先だけで何でも見えた人だった。

 爺さんは浄瑠璃なんかで人形動かす黒子、影の薄い人だったが、まぁあの人は人形が本体といって過言じゃなかったからな。風邪ひとつ引かない健康な爺さんだったが、長い付き合いがあった文楽人形が壊れたその日にぽっくり心臓麻痺で逝った……やっぱ本体は人形だったんだな。

 お袋は腹話術師だった。ガキの頃はお袋のパペ郎とドル美は俺の兄ちゃんと姉ちゃんだと信じてた……今でも想ってる。お袋もパペ郎も日本語しか話せなかったが、ドル美はグローバルな人形で、6か国語が話せた。

 懐かしいぜ。


 で、俺だ。

 俺は手品師になった。世界中移動してショーをした。

 特に得意だったのは人形劇さ。

 ロボッ……あー、アレだ、ゴーレム。うん、そういうのの発展著しい時代に木の人形を糸だけで人間めいて動かす。

 ステージ全体どころか観客席にまで糸を張り巡らして、手品も客の相手もみんな人形にやらせて……本当に懐かしい。


 まぁテロリストに撃たれて死んじまったんだがな。


 三人は何とかできたんだが最後のひとりとは相討ちになっちまった。

 あ?どうやったかって?

 言っただろ?『ステージ全体に糸を張り巡らして』って。



 で、俺は何の因果か転生しちまったわけだ。

 あの妖怪忍者の里、『鬼ヶ島』へ。


あらすじ、もうちょっと考えよう!

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