表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

痛覚耐性の罠

 痛覚耐性とは。その名の通り、痛覚に対する耐性である。これを鍛える事で、痛みへの恐怖心を克服する事ができるのだ。

 臆病者だった僕はこのスキルを必死になって取得し、鍛えた。

 そしてついに・・・

「いよいよ、痛覚耐性が最大になるんだなぁ・・・」

 そう、レベル9だった痛覚耐性がいよいよMAXになる寸前なのだ。

 レベル9ともなれば完全に痛覚を消す事ができる。いや、痛みが走ったという事は分かるのだが、それを痛いと感じないのだ。

 ・・・じゃあ、レベルMAXだとどうなるんだろう?9で痛覚は無効にできるんだし・・・

「まあ良いか。そろそろ・・・!?」

 それは唐突だった。今までは唯、体に走るだけだった感覚が唐突に快感へと変化したのだ。

「・・・も、もしかして」

 急いでステータスを確認。そこにあったのは『痛覚耐性LV.MAX』の文字。

「せ、説明は・・・痛覚に対する耐性。LVを上げると耐性が上がり、LV.9で無効、LV.MAXで魔力とスタミナを回復・・・ええっと」

 ・・・いやいや、そんな、まさかね。

 そりゃ確かに、火耐性とか水耐性とかの属性耐性もMAXまで上げれば吸収して魔力とか体力を回復させるって聞いた事あるよ。

 けど、痛覚ってどうなの?痛覚で魔力回復って、どうなの?

「・・・えい」

 壁に頭突きをする。快感が体を巡る。それと同時に、何かが満たされるのを感じる。

『ベチン!』

 自分で自分にビンタする。気持ち良い!体の奥底から何かが燃えるように滾るのを感じる。

 ・・・鏡を見る。頬が赤くなっているのが分かる。それは快感からの興奮によるものか、それともビンタをした際に腫れたのか。

 両頬が赤くなっている所を見るに、恐らくは興奮によるものなのだろう。

「ハァハァ・・・な、何てこった・・・」

 これはもしかするともしかするのだろうか。

「・・・僕は、Mだったのか」

 嫌だ!認めたくない!心の中で叫ぼうとするが、しかし、それは更なる刺激を求めているようだった。

「こ、これは痛覚耐性のせいであって、僕の気質じゃないはずだ。うん、そうだ。そう思わないとやってられないよ・・・」

 何だろう、夢にまで見たLV.MAXなのに全然嬉しくない。寧ろ、LV.9に戻したい。

「・・・寝よう。これは悪い夢だ。あ、寝る前に怪我を治しとこう」

 治療魔法を発動。自分で自分に付けた傷が治っていく。

「よし、ベッドに行こう。多分夢だし」

 そう呟きながらゆらゆらと寝室へと向かう。

 途中、小指をタンスの角にぶつけて、思わず気持ち良いと叫んでしまった。

 ・・・嗚呼、もう駄目なのかもしれない。

 あまりにも執筆が進まないので、気分転換というか、衝動のままに書いてみました。ごめんなさい。

 ・・・早く才能の才能を執筆しなきゃ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ