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精霊と王子様(仮)  作者: 桃色 執事
出会いと契約
4/8

002

桃子side










ーーーpipipipiダンッ



目覚ましを止めて二度寝、それが日課だった。








「ももこ〜!8時よ〜!」








ーーーガチャ




「ももこ!遅刻するわよ!」

この人は真由子というなの母。いつも二度寝の邪魔をする。



「ん〜あと10分したらおきるから〜」



「そうやって起きた事ないじゃない。ほら、起きなさい!」

そうやって布団をはがす。ついでに窓も開けられて

「さむっ」



母はあたしが起きたのを確認すると弟を起こしに行く



「かおる〜学校遅刻するわよ〜」





弟はあたし以上に朝が弱い。

遅刻しないほうが少ないという遅刻常習犯。


この前はトイレに行ったと思ったらあたしの部屋で二度寝をして遅刻をした。






あたしは1人準備された朝食を食べて会社に行く。



高校を卒業して結婚式場に就職した。

とくになりたいってのもなくてウエディングドレスが綺麗ってだけで決めてしまった職場。



自転車で15分。坂を上ったとこにある『ナフィタ・ウエディング』

歴史的建造物というべきその外観・インテリアは、細部に至るまで芸術そのもので、都心にありながら洋風の建物が非日常空間にいるように思わせてくれる。



職場で仕事をしている自分までもが夢のような気分になる。











今日は新入社員歓迎会。

あたしにも女子社員にとって嬉しい行事なのです。なぜなら社員全員がウエディングドレス、タキシードを着ることのできる日。




新作ドレスのお披露目も込めて盛大なパーティーになる。





「風早さんはやっぱりロングトレーンが似合うわね、可愛いわ〜お似合いよ…フフ」


「そうですか?ちょっと派手じゃ…」


「若いんだからそれぐらいがいいわよ?こんなおばさんになったら恥ずかしくて着られたもんじゃないわよ。」

そう言って笑う竹下さん。





去年は青いお色直し用のドレスを着たが今年は真っ白なウエディングドレスだった。

おまけにティアラ付きだ。



竹下さんは胸下をギュウギュウにしめる。

「うっ……きつぅ……」





髪も結いあげられ鏡の前に立つ。


「うわぁ〜今年のは派手だな…」




椅子に座り鏡に映った自分を見る。



いつもの自分とは違う姿に照れてしまう。







ここにレース付けたら可愛いかも


そんなことを考えてたら

ーーーゴーンゴーン



パーティー始まりの鐘がなる。







会場準備できたのかな?

そう立ち上がった瞬間

ーーーふわぁあ


白い光が桃子を囲み風が吹いた。




ーーーぶわぁぁあ



「え!?なに、なにこれ!?」

《tyh………………£#,…………kj…。》

「きゃあっ!!なに!?」







ーーーキーン






あたしは突如として現れた白い光に吸い込まれていったのだった。





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