第四話「俺が次の魔王!?chapter2」
今回ついに新キャラ登場ですっ。
第四話 「俺が次の魔王!?chapter2」
次に真斗が目覚めた時、彼は別の場所に移動していた。
先程とは打って変わって、明るく清潔感のある場所で真斗は目覚めた。
***
「・・・ここは・・・?」
どうやらさっきとは違う場所にいるらしい。先程の部屋?より圧倒的に明るく、不思議と清潔感が漂う部屋になっている。
俺は体を起こし辺りを伺う。記憶が正ければ、俺が気絶したのは何者かに手刀を決められたからだ。だとすれば周囲を警戒・・・する・・・のは当然・・・
「あら?お目覚めになられましたか?」
俺は目を見張った。
何か金髪美人秘書が座ってるよ!?優雅にお茶しながら!!
「・・・誰だ」
俺は目を奪われながらも、平静を装い、何とか美人秘書に問いかける。
秘書?は妖艶な笑みを顔に浮かべながら、ひどく美しい声を発した。
「申し遅れました。私、魔王軍第一秘書を努めさせて頂いております、ジャンヌと申します。以後、御見知り置きを」
そこまで言ってジャンヌとか言う秘書?は優雅に一礼をした。
俺はジャンヌの一連の動作についつい見惚れてしまった。世の中まだまだ捨てたもんじゃないな。うん。
若干気押されながらも気を取り直して、俺も自己紹介する。人として自己紹介は基本です。
「ど、どうも。小鳥遊真斗です」
一応名前だけを伝えた後、俺は気になって仕方がない疑問を間髪入れず、ジャンヌにぶつける。
「えっと、ジャンヌさん?いくつか質問いいかな?」
ジャンヌは微笑みながら軽く頷いてくれた。うん、いいな美人秘書。
っと気を取り直してっと。
「じゃあまず、ここはどこなの?」
とりあえず聞いておかねばならない質問を投げ掛ける。ジャンヌはしばし逡巡した後、ゆっくりと答えてくれた。
「ここはシュネー大陸の最北に位置する、魔王領ニブルヘイム。そして私達がいるこの場所は魔王城の医務室になります」
・・・・・・・・・・何?この電波な人。美人だけど残念な子なのかい?
俺は、今一度気を取り直して再度質問する。
「えっとごめん。今いちジャンヌさんの言ってることが分からない。魔王領?ニブルヘイム?どれも初めて聞く地名なんだけど・・・」
俺がそう言うとジャンヌは儚げに首を振った。肩ぐらいまである金髪がそれに釣られて揺れ、微かに甘い香りが部屋の中を漂った。
「知らないのも無理もありません。というか当然です。そもそもあなたはこの世界の人間ではありませんから」
「what?」
この人は俺をからかっているのだろうか。そんな思いが頭を過ぎる。
ジャンヌさんは俺の考えを察したのか、少し悲しげな表情でまた説明を始めた。
「心中御察しします。私の言っている事、あなたにとって信じ難い事であるのは私も重々承知しております」
そこでジャンヌさんは言葉を切った。俺は静かに彼女の次の言葉を待つ。
「信じる、信じないはあなた次第です。しかし、これから私が語る事、それは紛れもない現実なのです。そこはご了承下さい」
ジャンヌさんはそこで深々と頭を下げる。
俺はその姿を見つめながら頷いた。
***何時間か後***
説明が始まってから分かった事は大まかに分けて、四つ。
一、ここは元居た日本という場所ではないということ。
二、俺は新しい魔王としてここに召喚されたこと。
三、現時点で元居た世界に帰る方法はないこと。
四、俺を召喚した魔王は行方不明になっているということ。
纏めると、厄介事に巻き込まれた、の一言に尽きる。
「俺が次の魔王・・・勇者じゃなくて・・・テンプレ通りだったら勇者なのにまさかの魔王、・・・前代未聞だろ。しかも拒否権無し・・・」
俺はジャンヌさんから一通り説明を聞き終わった後、医務室で頭を抱えていた。
何せ状況が無茶苦茶すぎる。いきなり未知の場所に連れて来られて君は新しい魔王なんだよ、とか言われても困ります!!
「はぁ~・・・やるっきゃないのかなぁ」
俺はこれから進むことになりそうな茨の道に想いを馳せ、溜息をついた。
第四話となりました。
新キャラ美人秘書ですねw
しかし、作者が秘書好きってわけでは決してありません。
それでは今回も最後までお付き合い下さって、ありがとうございました。
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