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4 ようこそ炎術士の家に

 翌朝になると家に前にはたくさんの荷物が来ていた。


「これは一体どれだけのお嬢様なんだあいつは・・・」


あまりの荷物の多さに絶句してしまう紅也。妹たちもあきれていた。そこに車がやってきた。


「おはようございます、篝さん」


仕事モードとなり低い声で挨拶する紅也。妹たちもいつも見ているようだが、なかなか鳴れないものである。2重人格には。


「おはよう紅也、楓、梓、輝。相談者を連れてきたぞ。よろしくしてやってくれ」

車から現れたのは真っ白なワンピースを着た茜だった。


「お~、きれいな人だね~。あんな人が兄ちゃんのクラスメート??いいな~」


「輝静かにしろ・・・」


仕事モードの紅也には世間話は通用しないのである。むしろ邪険にされるのがオチである。


「あっはっは、相変わらず仕事になるとそれにしか意識できないんだね~。紅也」


「からかってるんですか??篝さん」


「そんなことはない。むしろそんなことができるのはほとんどいないから私はむしろ評価するよ」


「それで??これから彼女にここでの暮らしを説明すればいいんですか??」


「そういうこと、じゃあ私はこれで。後はよろしく頼むよ」


「了解」


それを聞くと薬と笑いながら車で去っていった。茜は居候先が意外と大きかったことに驚いていた。


「やっほ~、こんにちは。私は五十嵐楓。楓って呼んでね」


「私は桐崎茜。よろしくね」


「茜姉ちゃん・・・アネキでいいか??」


「アネキ??くす。いいよ」


「よっしゃー、アネキができたぜー」


なんだか嬉しそうのはしゃぐ楓。それをほほえましく見ていると茜の傍に梓がやってきた。


「五十嵐梓です。梓と呼んでください。私はお姉ちゃんと呼びますので。よろしくお願いします」


「よろしくね。梓ちゃん」


にこりと笑い、梓は家の中に入っていった。


「おはよう、姉ちゃん。俺は五十嵐輝。よろしくな!!」


「よろしくね、輝くん」


「姉ちゃん、きっと兄ちゃんの子と気に入るよ」


「え??どういうこと??」


「いずれ分かるさ」


ニヤニヤしながら輝は家の中に入っていた。茜もそれにならって家に入る。荷物はすでに紅也がすべて中に入れていた。炎術士とした体も鍛えていたからお手の物だった。


「ありがとうね、五十嵐くん。これから色々迷惑かけるかもしれないけれどもよろしくね」


「ああ、こちらこそ妹たちが何かと世話になるかもしれないが、よろしく」


仕事モードの紅也に会うのは初めてだった。前は学校で挙動不振になった紅也しか見ていなかったのであまりの変貌に驚いている。


「気にしなくてもいい。俺2重人格だから」


「うん・・・」


こうして、茜の炎術士の家での逃亡生活が始まった。


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