16 歩こう光り輝くこの道を
あの事件からもう数年がたった。俺は今茜とともに庭付きの大きな家を購入した。俺は今五十嵐ではなく桐崎紅也として今まで通りの相談屋を営んでいる。子供もできた。男の子と女の子。茜樹と紅香と名づけた。
茜のお父さん・・・重喜代さんから許可を貰うのに相当通ったのを覚えている。しかし最後は俺に根負けして認めてくれたのだ。結婚式には見つけ出した両親も招待した。その時泣きながら謝罪してくれた。でも父親は一発殴っておいた。まだ二人で借金生活しているらしいが足を洗って今は返済に努めているらしい。
「「おとうさーん」」
「どうした??」
「どうしたじゃないよ??」
「今日は遊園地つれてってくれるって約束でしょ??」
「あ~そうだったな、ごめんごめん忘れてたよ~」
「「ぶ~お父さんのバカ~」」
「分かった今から連れて行くから支度しなさい」
「「は~い」」
素直に支度しに行くとすれ違いで妻が入ってきた・・・茜だ。
「まったく紅也は最近仕事だからって子供たちをほったからしだよ」
「それに関してはなにも言えない」
「しかもそれの埋め合わせの約束も忘れちゃうなんて」
「だからごめんって」
俺は土下座をして謝る。今ではすっかり立場が逆になってるかな??
「「おとうさ~ん」」
「それじゃあ行くか・・・」
俺は立ち上がり茜に手を差し出す。
「ええ・・・行きましょう」
その手をしっかりとつかむ。俺は絶対にこの手を離さない・・・。そう・・・あの時誓ったみたく命に代えてでも・・・。
「歩こう光り輝くこの道を」
俺達は歩いていくこの道を・・・いつまでも一緒に・・・。
完
如何でしたでしょうか??
最後にコメントをいただければ今後の執筆にいかせると思いますのでよろしくお願いします。
評価もいただけると幸いです。
今後も泉海斗をよろしくお願いします!!
では、また明日!!