15 ファイナルバトル~聖夜はあなたとともに~
最終バトル・・・。
そして大広間・・・。
「「はぁ・・・はぁ・・・」」
2人は肩で息をしていた。そしてついに神が残りマグマハートのみとなった・・・。
「ふはははっは。これが私の力だ!!何が炎罰だ!!貴様に力はないのだ!!それを身をもった感じただろう!!」
完膚なきまでに叩きのめされた紅也・・・。
(強すぎる・・・俺は・・・勝てないのか??また負けるのか??負ければ茜はまた連れ戻される・・・。嫌だ嫌だ嫌だ・・・)
「たて焔!!」
そこには篝がいた。
「「たて紅也!!」」
影と姫がいた。
「「たって戦え紅也!!」」
氷河と空がいた。
「みんな・・・」
紅也はみんなが約束を守ってくれたことを嬉しく思っていた。
「まさか・・・3忠臣が敗れるなんて・・・天使が負けるはずが!!」
「その天使が人間に負けたんだ・・・」
篝が言う。
「紅也・・・私たちは約束を守った。後はお前だけだ・・・。あそこで辛いのを我慢してお前のことを待っている子だっているのだぞ??妹たちだって今頃は起きているかも知らないぞ??お前は守るといったんだろ??だったら戦え!!私の弟子なら戦え!!守りたいものがいるなら戦え!!紅也!!」
「うおおおおぉぉぉぉぉぉ!!マグマハートおおおぉぉぉぉぉ!!」
「ぐおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
紅也の咆哮に呼応してマグマハートもそれに続く。
「くらえ!!これが神の力!!」
マグマハートが口を開ける・・・。
「ヴォルケーノ・インフィアマート!!」
赤い閃光が天使と炎竜王を切断した。
「ぎいいいぃぃぃぃぃ」
「うおおおぉぉぉぉぉ」
天使は粒子となり、炎竜王は炎となって消えた・・・。
「まさか・・・私が負けるはずが・・・」
「俺とお前には決定的な違いがある・・・」
「なんだと・・・??」
ゆっくりと近づきながら紅也は言う。
「俺には守りたいという存在がある・・・。心からそう思える存在があるんだ!!」
紅也は再び腕に炎をまとわせる。そして・・・。
「お前はその大切な存在に汚い手で触れたんだ!!代償はきっちりと払わせてもらうぜぇぇぇぇ!!」
「ぎゃあああぁぁぁっぁあぁ」
炎で巨大化した紅也の腕が迫る。重喜代にはもう防ぐ術がなかった・・・。
「炎罰だ~!!バーニング・ゴッド・ストライク!!」
どがああぁっぁぁぁあ!!
顔面にジャストミートし吹っ飛ぶ。そしてそのまま気絶してしまった。
「勝った・・・??」
弛緩していくのが分かる。後ろから茜が走ってくる。
「紅也!!大丈夫??」
「ああ、少し疲れたがな・・・」
よかったと微笑む茜。そのとき中に数人の炎術師が入ってきて重喜代を捕らえていた。
「パパはどうなるんですか??」
心配そうに聞く茜。
「心配することはないさ。術式で炎竜王をはがして、ぽいさ」
どっと笑い声が上がる。そして・・・。
「まだクリスマスの夜だな・・・」
紅也は茜の手をとって外に出る。そこにはフェニックスが残っていた。
「大きいね」
「そうだろ??乗ってみろ。熱くはないから」
恐る恐る茜はフェニックスに乗る。フェニックスも神なのに女性を乗せるのは初めてなのか慌てている。
「残り5分間、恋人同士の楽しいクリスマスを過ごしますか」
「うん」
その日1番の笑顔を暮れた茜。2人は5分間クリスマスの空をフェニックスで飛行した。サンタがいないか探しながらと茜はまるで子供だった。その後かがりが用意した店で手当てをした妹たちとパーティーをした。その時ホワイトスノーが降りそそいだ。
「紅也・・・」
「んあ??」
赤い顔をして紅也を見つめる茜。そして。
「メリークリスマス!!助けてくれてありがとう!!外の世界をくれたサンタさん」
笑顔の茜。それに対して紅也も笑顔を作り言う。
「どういたしまして茜・・・。メリークリスマス」
そして2人はキスをした・・・。大きなプレゼントをくれたサンタと貰った子供が・・・。
次回最終回です。
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