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異世界おっぱい『おっぱいに誠実で何が悪い!〜異世界転生したら悪役令嬢の味方になってた件〜』  作者: 《本能寺から始める信長との天下統一》の、常陸之介寛浩


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第98話『“乳の記憶”──各ヒロインとの最終対話』

「選べないなら、あなたを選ぶ」──


リリアーヌの言葉が胸に残るまま、

拓真はひとつの決断をする。


それは、“彼女たち”と改めて向き合うこと。

ただの恋ではなく、

ただの共浴や揺れではない、

「愛」という名の記憶を確かめる旅だった。


これは、正妃を選ぶためではない。

感情に振り回されながらも、

自分の心と彼女たちの真実に向き合う、

“最後の対話”──


■scene1:ソフィア(神官巫女)

月灯りの教会で、静かに膝をつく拓真とソフィア。


ソフィア「祈りだけでは届かないことがある。だから私は、神ではなく、あなたに祈りたかった」


拓真「……君の手の温かさに、救われたことが何度もある」


彼女が胸に手を当てると、僅かに衣が揺れる。


ソフィア「神では与えられない温もり……それが、恋だったのかもしれません」


 


■scene2:クラリス(騎士団長)

訓練場。

互いに木剣を構えたまま、沈黙が流れる。


クラリス「お前に選ばれたいと思ったのは、王都を守る“誇り”としてじゃない。……女として、だった」


拓真「最初に触れたのは、君の“盾”だった。でも、気づけば“胸”に惹かれてた」


クラリス「……バカ、そういうのはもっと静かに言え」


でもその表情は、少しだけ赤い。

そして、微笑む。


クラリス「また、守らせてくれ。今度は命だけじゃなく、お前の未来も」


 


■scene3:エミリア(宰相の娘)

政務室。

書類を閉じた彼女が、拓真をまっすぐ見つめる。


エミリア「私の想いは、政策でも政略でもない。あなたを“選びたい”という、それだけ」


拓真「選ばれることが“当たり前”の君が、初めて迷ってた時……俺は、守りたいと思った」


エミリア「……あのとき、私、泣いてたでしょう?」


拓真「見てたよ。あれが、“恋”の始まりだったんだと思う」


彼女の胸元で、紅茶の香りがかすかに揺れる。


 


■scene4:マリア(乳学者)

乳房記念館の裏庭。

揺れる展示パネルの前で、マリアが語る。


マリア「揺れるということは、不安定の象徴。でも、私は“揺れ”の中にこそ真実があると学んだの」


拓真「俺が最初に“乳”に意味を見出したのは、君の研究のおかげだった」


マリア「……感情も理性も乳も、全部が揺れる。けどね、だからこそ人間は愛し合えるのよ」


彼女の言葉に、拓真は深く頷く。


拓真「俺の中にある“恋”の定義を、変えてくれたのは君だったよ」


 


■scene5:リリアーヌ(筆頭ヒロイン)

静かな水辺、過去ふたりで出会った泉のほとり。


リリアーヌ「この水面、覚えてる? あのとき……あなた、転んで私の胸に顔から突っ込んだのよ」


拓真「忘れるわけない……あの衝撃で“世界は変わる”と悟った」


ふたりは笑い、そして目を見つめ合う。


リリアーヌ「あなたは、全部に誠実だった。それが……ずるいのよ」


拓真「でも、君がいてくれたから……俺は、この王国で迷い続けられた」


風が吹き、水面とリリアーヌの髪が揺れる。


 


■ラストシーン:拓真の独白

夜、ひとり書斎で日記を綴る拓真。


「ありがとう。

みんながくれた“揺れ”の記憶は、

きっと俺の心の支えになる。

……でも、もう迷っていられない。

だから──

明日、“選ぶ”」


 


ナレーション:

「恋でもなく、友情でもない。

でも確かに胸は揺れていた──それだけで、十分だ。

だが今、この揺れに、“名”を与える時が来た」

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