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【プロットタイプ】お前は一体なんなんだろうな

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

しんどい時に、人が酒に溺れる様に、鏡花も私も珈琲に溺れるんです。

酩酊感が全てを忘れさせてくれるから、そうして眠らせてくれるから。

何か鬱々とした事があると、純喫茶のブランの珈琲に頼る。前までは週に一度、自分への労いとして嗜んでいたが、最近は少し落ち着いている。というのも、焦がれた時に飲んだ時程、染みるものは無いと思っているから。

けれども今日は、その珈琲に頼ろうと思う。欲に溺れる様に。沼に沈む様に。

今では随分と慣れてしまったが、ブランの珈琲の魅力は押し付けがましくない味にある。舌が痺れる様な渋さも、眉を顰める様な苦さもない。どれだけ舌に馴染ませても、水の様に軽やかで、身体に染み渡る。

喉を下る度に理性が蕩けていく。酩酊感が嗜好を奪う。其れで良い。其れで良いんだ。私に酔いを齎してくれるのは、酒ではなく、珈琲なのだから。

そうしてフワフワとした夢心地のままに家に着いた。短期間で興奮に熱を注いだ為か、今は眠くて仕方がない。

「るいたん………」

私はソファで本を読む猫に向かって声を掛けた。返事はない。何時もの事だ。だから隣りに座って、腕と膝の間に頭を捩じ込ませた。無理矢理、膝枕をさせるとそのまま眠気に全てを委ねる。


同居人が帰ってくるなり、勝手に俺の膝を使い、昼寝を始めた。どうやら純喫茶『ブラン』の珈琲を嗜んで来たようだ。此奴はブランの珈琲を『酒』に例えているから、睡眠導入剤として使用する。眠れない昼寝の友として使用する。

先週の鏡花の精神状態は決して良い物ではなかった。何時もの駒の統率が録に出来ておらず、突然叫び出したり、泣き出したり、有り体に言えば『らしくなかった』。

だから全てを初期化する為に縋ったのだろう。あの悦に。

「お前は一体なんなんだろうな」

思っていた事が、そのまま口に出た。独り言は疎か、対話でさえも不要と思わなければ口に出すことはしない俺にとって、かなり珍しい事だった。全くらしくない。

だが、互いに長らく一緒に居て、信頼を築き、思った事を何でも口に出す様になっても、分からない事というのは存在する。

お前は一体、何に喜び、何に怒り、何に悲しむのだろうな。そうして何を求め、何を与えれば満足するんだろうな。 でもそれは、本人でさえ分からない事なのだろう。分からないから、俺も知らない。

ふと溜め息が出る。寝るなら俺の膝を使うなよ。

皆さんにとっての酒が、私にとっての珈琲なんです。

良い気分になるし、体が熱くなるし、数時間後にはぽっくり眠くなる。

でも飲み続けると全部麻痺しちゃう。効かなくなる。

だから今は控える様になりました。値段も上がったしね。


鏡花って分かりやすいキャラではあるんです。

ただ本人でさえ分からない部分が大半なので、その部分が分からない。

ふとした途端に顔を出す。襲い掛かる。

海に似てるんです。表面は研究が進んでるけど、深海は全くの未知の領域。


だから瑠衣にとっての同居人であり、観察対象でもあります。犬は犬でも珍獣。犬に似た珍獣。

だから最後の言葉『お前は何なんだろうな』。


最後の瑠衣の言葉は作者的にかなりのデレ。

瑠衣って、嫌がらない程度の暴力で抵抗します。

引き離す、頭に拳骨、頬っぺた抓る、体を座布団扱い当たり前。

其れを潜めて嫌味言う程度で許してる。

瑠衣にとって皮肉や嫌味は瑠衣の戯れなので、裏側、本来の意味を『全肯定200%』で読み取る必要があります。


だから本来の意味的には、

『身動き取れないじゃん。全くもー!!』からの『毛布用意出来ないから風邪引くぞ』です。

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