第69話 テントのトラップ
ジェーンがついにトラップ地帯までたどり着いた
「お、いたいた……しかも人数が増えてやがるラッキー……っていうか、あの野郎を追わずにあの場にいた複数から先に喰っておけばよかったか」
「…あの黒人が、とてつもない化け物の食人鬼ジェーンだ……絶対に慢心せず、確実に殺せ」
「なるほど、確かに凄い体の大きさと筋肉量だが、ただパワフルで体が丈夫でデカブツというだけでは、ここまでたどりつけまい、僕のトラップは集団で来られても大丈夫なように大量に仕掛けてるからね
小林は自信満々な表情である
「そうだ、リリーと一緒にハーブティーを飲みながら眺めていよう」
「リリー?」
「僕だけの奴隷さ、おいでリリー」
テントの中からティーカップを持った碧眼金髪ツインテールの桃色のドレスを来た少女が現れた
「さあリリー、あのデカい男が僕のトラップで悶え苦しむ様を一緒に笑おうじゃないか」
リリーは頷いた
「君にも最後の晩餐としてマカロンを分けてあげるよ」
小林は緑のマカロンを海堂に投げた
マカロンは地面に落ちた
「…あいにく今の俺は食欲が無くてね、悪いな」
小林は海堂の胸ぐらを掴んで殴った
「お前、この僕が施しを与えてやったのに無下にするのか!?」
「…多分お前も食べてる場合じゃなくなってくるはずだ……とにかくあのジェーンを警戒しろ……警戒するんだ……」