第68話 隙あり
ジェーンを追いかけて走る7人だったが、
その最中に城之内がニヤリと笑みを浮かべながら、
天野誠の方を一瞬だけ振り向き、銃で撃った
「がはっ!?」
放たれた銃弾は天野誠の首に命中し、地面に倒れこんだ
「誠!?」
嶺橙華は走る事を止めて天野誠に駆け寄った
「悲しい事にこれは殺し合いなのよ!隙があれば協力関係の最中でも弱そうな奴は殺されるんだよ!」
「城之内もやるなぁーーー!フゥーーーーー!」
「何やってんだこの馬鹿野郎!」
片桐は城之内を殴った
「何するんすか!?」
嶺橙華は天野誠を回復させて見守る為にその場を動かなくなってしまった
「誠は絶対に死なせない、誠に近づく者は全員殺す、私が絶対に誠を守る」
「あいつは嶺橙華の連れだ、攻撃するなら嶺橙華があいつの近くにいないタイミングでやれ、見ろ、せっかくの戦力があいつの治療の為にこっちについてこなくなった、これが何を意味するか分かるか?」
「戦力が足りなくなった・・・」
「この落とし前はどうつけるんだ?あぁん?」
「そ、それは・・・」
「小指を詰めろ」
片桐はナイフを取り出して、小指を叩く動作を見せた
「おっとそれは困るな片桐、コイツは今は王である俺の奴隷だ、戦力に僅かでも影響が出たらどうする?どうしても指を詰めたければ、王であるこの俺から取り返してからにしろ」
「チッ・・・わーったよ、城之内の処分は一旦保留にしといてやる・・・・・・城之内、お前を取り戻した後、必ずケジメをつけさせてやるからな!」
「ヒューーーー!残忍かつ仲間想いの片桐さんマジカッコイイッスーーー!」
「おい西川・・・・・・あんまり片桐さんを賛美しすぎるな・・・」