第6話 キングオブザデッド
3人は雑談をしながら歩みを進める、この人数なら少しは安全だろうし、
格闘能力のある佐竹もいるので、初心者1人が相手なら3人がかりで倒せる可能性は高い
もし佐竹よりも強い奴が現れた場合の事は、逃げればいいとしか考えてはいないが
「よう、この俺様と遊ぼうぜえええええええええええええええええええ」
【キングオブザデッド】織蛇斬凌兵
生存回数【86回】所持ポイント【360】キル数【112】
スキル【ライトスピード・ヘヴィーメタル】
鋼の様に硬く重くなった身体に光速のスピードを加えるユニークスキル
その拳を打ち込まれた相手の肉体には風穴が空き、一瞬で死亡した者も少なくない。
坂谷【DEADEND】
残り23人
3人の目の前で、見知らぬ参加者が悲鳴を挙げる間も無く一瞬で死んだ
「あいつはまさか」
「知ってるのか?」
「ああ、ボクシングをやっている俺からしたら、絶対に戦いたくない相手、相手選手の棄権で不戦敗も少なくない、まさか異世界転生していたのか」
「何者なのさ」
「あいつはボクシングの元世界チャンピオンだったけど試合中に殺人を犯してしまい、表舞台から追放された後は、裏闘技場のチャンピオンとして何度も倒したチャレンジャーを殺しているという噂だ」
織蛇斬凌兵は喋りながらこちらに近づいてくる
「ああそうだ、裏闘技場でこの俺様を実力で殺せる奴を求めていたのによ、俺様を恐れた次のチャレンジャーが試合前に差し入れを持ってきて、その差し入れに毒が混入していて、毒殺という形の不正で殺されて生涯を終えちまった、ところが運良く俺様は異世界転生を果たし、次の舞台であるこのサバイバルゲームに参加する事が出来た俺様は、今度こそ実力でこの俺様を殺せる奴が出てくるまで大量にチャレンジャーを殺し続けるのさぁ!!」
「こいつは明らかに俺でも勝てない大物だ、さっさと逃げるぞ!」
天野誠、佐竹、夏川は逃げ出した
「逃がすかよ!三下共がァ!」
織蛇斬凌兵は猛スピードで3人に迫り、夏川の腕を掴んだ
「つーーかまーーえたーー」
「ヒッ!?」