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第53話 片桐と吉田の遭遇
「一応あいつらの様子を見に行くか」
片桐が隙を見てテントに戻ると、真木と西川と城之内は既にいなかったが、一人きりの状態で吉田がいた
「よう、久しぶりだな」
片桐が吉田の前に姿を見せた
「お前を追わせていた奴隷共はどうした?」
「どっかの外国人を追っていった、ターゲットは他にもいたんだな」
片桐は吉田に銃を向けた
「チェックメイトだ、王様野郎」
片桐が引き金を引く寸前、吉田は素早い動きで間合いに入り、片桐の銃をサーベルで弾き飛ばした
「なにっ!?」
「馬鹿め!王を簡単に消せると思うな!」
吉田はサーベルで片桐に切りかかった
「チィッ!」
片桐はサーベルを躱しつつ後ずさりして、テントから脱出したが、吉田は追ってくる
「王の処刑は絶対だ、奴隷共と違って取り逃がしはしない!」