第41話 綺麗な物
天野誠は目を覚ますとテントの中にいた
身体を見ると傷が無くなり全快していた
「…助かったのか?」
「ようやく起きた」
先ほどのヤンキー男によって死ぬ運命は回避された
銀髪の中華少女の回復系ユニークスキルによって救われたらしい
「ありがとう、君は命の恩人だ」
「助けてあげたんだから何か欲しい」
「何か?……何かと言われても……」
天野誠はポケットを探り、中に入っていた輝くアクセサリーを渡してみた
(なんだこれ…?僕はなんでこんな物を持ってるんだろう……まあいいか)
天野誠は記憶喪失の為、異世界転生前の記憶は無い
銀髪の少女は渡されたアクセサリーをじっと見つめた
「綺麗、気に入った」
「それは良かったよ」
「私は嶺橙華、良い物をくれたお礼に、あなたを守ってあげる」
「僕は天野誠、・・・でも良いの?これをあげただけで僕を守ってくれるって?」
「私はこの世界に来る前から汚い世界で生きてきた、その中で綺麗な物だけを追い求めていた、この世界に来てからはあまり綺麗な物は見つからない、その中で綺麗な物をくれたアナタを気に入った、理由はそれだけあれば十分」
嶺橙華
異名【癒し屋】
主な所持スキル【森凛の華】
主な所持武器【短刀】
生存回数【10】
キル数【10】
累計持ちポイント【1100】