第39話 中華少女
絶体絶命の天野誠と、今にも殺しそうだった八重樫の前に、フードを被った銀髪の少女が現れた
「なんだてめえは……かわいいじゃねえか気に入った!殺った後で犯ってやんよ!」
八重樫はそのまま天野誠の背中をナイフで刺した
「うわああああああああああああぁぁぁ」
天野誠は悲痛な叫びをあげながら、ついに血を流し始めた
「おっと、お前の事も忘れちゃいけないな、トドメを刺すのはこの女を犯った後にしてやんよ、痛みに苦しみながら目に焼き付けとけよ……へへへ……」
八重樫のゲスさによって苦しみながらもトドメを刺されない状況の中、
銀髪の少女は天野誠に問いただす。
「そこの者、何故に助けを求める?」
「おい女ァ!状況分かってんのか!これは殺し合いでお前はすぐに俺に殺られる運命なんだぜぇ!こんなあの世に直行寸前の奴を心配してる場合かよぉ!!」
八重樫は天野誠からナイフを引き抜いて構えた。
「がはっ!?」
ナイフを引き抜かれた天野誠の傷から多くの血が流れ出した。
「し、死にたくないから…」
満身創痍の天野誠の捻りだした小さな声を聞いた銀髪の少女は裾から短刀を取り出し両手に構えた
「理解した。」