第34話 ヘンリーvs6人組vs氷弾使い
ヘンリーと、吉田という何者かを崇拝する謎の6人組は、歩き出した
ヘンリーは仲間になるという形で今は安全だが、本当は仲間たちとは既に2人とも別れている
はぐれた事にしているが、チャンスがあれば隙をついて逃げねばならない
いつの間にか日が暮れていた
「ずいぶん遠くまで歩いたが、隠れ家が遠すぎるな」
「だ、大丈夫、あともう少しでござるよ!」
「実は他の二人はとっくにやられてたりしてな」
「そ、そんなわけないでござるよ‼2人は必ず生き残ってるでござる‼」
「ははは、必死だな」
「まあ、あと3時間ぐらいで仲間と合流出来なければお前は死ぬがな」
「そ、そんなぁ…」
「ケケケ、せっかく仲間になれたのに即お別れなんて寂しいよなぁ!」
少しも安全ではなかった、あと3時間以内にジェーンと出くわす事が出来なければ、死亡する事は確定の状況である
ユニークスキル【アイスマシンガン】
複数の氷の弾丸が飛んできた
「チイッ!氷弾使いの海堂か!」
6人組の集団は氷の弾丸を軽く躱していく、ヘンリーも腰を抜かす勢いで地面に伏せる
「奴の弾丸は空中の水分を固めて作られているから数に制限が無いと思われる」
「だが、我らのスピードなら避けられる」
「いつも通りのフォーメーションで戦おう」
6人はナイフを構えて、森の中の地形から、それぞれ違う位置にばらけ始めた。