第十六話 記者会見②
「…では、工藤さんに質問させて頂きます。」
「ええどうぞ?」
「今回の報奨についてです。報奨金が支払われる旨。これについては妥当だと思います。車についても別に政府が承認されるのであれば、問題ないかと思われます。ですが、女性のアテンドはどうでしょうか?報奨に女性を差し出せとは、女性差別では?」
「あなた名前は?」
「フリーの錦川匠と言います。」
「匠さんですね。あなたの質問には理性がある。ですので、しっかりと解答いたしましょう。女性差別という話でしたが、どうしてです?もし私がその女性を囲うと言うなら分かりますが、女性一人ではなく複数人の女性とディズニーデートするだけですよ?」
「ディズニーデート?」
「ええ。最後に行ったのは、大学の頃で久しぶりに行きたいのと折角報酬で行くなら、可愛い方きれいな方と行きたいと思うのは男性としてもおかしくはないでしょう?」
「…ええと、すみません。我々マスコミは、あなたが報奨として女性を囲うと聞いていたものですからこれほどのピリピリしていたのですが。…デート?」
「ええ。ですからね。別に皆さんとしては、私が勝手に敵を倒して。何なら、番組の一環でもいいですよ。アイドルの冠番組としてディズニーで一日遊ぶ。そのゲストとして、私を出演させて頂く。それでも構いませんよ。」
「そうですか…。でしたら、私からは以上です。」
俺のデートという言葉が以外だったみたいだ。政府は一体全体どんなこと言ったんだが。いいんだよ最初は番組でも、みんなと仲良くなれればそれでいい。
なんだかんだ、俺が芸能人を囲むことを追求しようとしていたのか、それ以降は特に質問持てることがなく終了した。
一体全体何だったのかこの無駄な時間は。