第十一話 準備
あの後、結局講義は中断され、臨時の国際会議が開かれた。理由は、中国が不用意に敵に攻撃を仕掛け、逆に首都を壊滅させれるという大打撃を受けたためであった。その後、中国の他都市も攻撃を受け、国際連合は、中国より救援要請を受けた。
国際社会に対する条件として、東南アジア諸国への干渉を即座に取りやめること。尖閣諸島からの完全撤退。これまでの領土侵犯に対する謝罪。
ここに俺に対する条件として、先ほどの態度に対する公式な国家主席による謝罪。報酬として、5億元の支払い(税金を取り立てないこと)、それを収める口座の開設、俺の送迎のために日本海軍の着港を認めること、帰国までの間の接客役としてこちらが指定した者をアテンドすること。YangWang社の新型U9と専用の車庫を用意すること。
これらを飲むことを条件とした。俺の最後の条件は、相手の人権を完全に無視したものだったが、完全に国家の危機となっていた中国はすべての条件を飲んだ。
準備のため、7日後の入国を依頼してきた。正直俺はいつでもいい。俺がアテンドを依頼した二人は、中国コスプレイヤーとして日本でも有名で、一度会ってみたかった。
その上、俺はここ数日で日本円で200億稼いだ。加えて、最新式の高級スポーツカーであるYangWang社の新型U9を
無償で手に入れられる。
中国国内で見ても、優良物件なのでは?
7日間何もせずに待っているのも勿体ないので、俺は他の国に対しても攻撃に対する対応策の打診をした。内容は簡単なものだ。こちらが要求するものを用意できるのであれば、敵船を撃滅するというものだ。要望事項は、中国と同様だが、受けるかどうかは各国に任せた。
条件
①ロールスロイス・ファントム EWBと車庫の用意
②報酬として口座開設と日本円で100億を支払い
③こちらが指定した女優、アイドル、モデルのアテンド
④国内の都市の最高級ホテルの一室を俺専用として提供
⑤首都に俺専用の屋敷を用意すること
※日本は、④、⑤は不要とする。
例えば10の国が受けたとしても、俺に1000億の金が入る。
これでもう就活しなくてすむ。のんびり魔法でも教えながら暮らしていける。日本の特例は既にミラコスタの部屋をもらってることと、実家あるから。
結果として、日本、アメリカ、ロシア、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランド、サウジアラビア、トルコ、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、ベルギー、スイス、オーストリア、スペイン、ポルトガル、ブラジル、アルゼンチン、カナダ。
即座に返答した国は、21カ国であった。中国へ行った後で、各国を転々と回っていくこととなった。スケジュールとしては、敵の撃滅はすぐ終わるが、アテンドした子達と遊ぶため高級ホテルに泊まり、その足で次の国へ向かう。アテンドした相手は、公表しないことを条件に連絡先を交換し、相手をすることを確約させた。
フフフ…。これで公式な許可を得て、有名女優や推しとあんなことやこんなことができるってわけだ。




