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現代ダンジョンライフの続きは異世界オープンワールドで!【コミカライズ5巻 2025年2月25日発売】  作者: しば犬部隊
サイドクエスト【路地裏のトカゲを追って】

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22話 スラム街を出よう

 



「ーーナルヒト!! よかった、無事か!!」




「あ、おにいさん! おにいさん! 怪我、してるの?」




 全てを終えて、ラザールと打ち合わせしていた場所へと遠山が戻る。




 ラザールの潜伏場所、廃屋の中庭だ。




「おう、ラザール、流石の手際、だったな。それとただいま、大丈夫だ、ニコ、かすり傷だ」




 正直、弩で撃たれた腕がズタボロに痛むのだが遠山はそれを誤魔化す。



「ラザール、2人は?」



「帽子の子は薬を飲ませて眠らせている…… だが、その、刈り上げの子は、出血がひどい。止血は施したが、正直期待はしない方がいい」




「リダ………」




 ニコが放心した顔で座り込んでいた。





 廃材の板、ベット代わりの粗末な寝床に転がるルカとリダ。




 ルカは穏やかな顔で眠っている、しかし、リダは違う。苦悶の表情、青ざめた顔に脂汗。






「……マジか」




 一目見て、状態が良くないことがわかる。遠山は呆然と呟いた。






「……そ、その声、にいさん、か?」




 遠山の言葉に反応したのだろう。リダが目を開き起きあがろうとする、しかし痛みですぐにまた横たわる。




「リダ! お、起きたらダメよ!」



「す、すまねえ、あ、アンタに迷惑かけちまった……」




 驚いたことに、リダが口にしたのは間に合わなかった遠山への恨言ではなかった。





「いい。全部終わらしてきた。気にすんな」




 静かに遠山がリダのそばにしゃがみ込む。



 小さな額に浮かぶ脂汗を指で掬い取った。その肌は冷たく。




「お、終わらし…… へへ、アンタ、やっぱ、すげえなあ……」



 苦しそうな顔、しかし笑うリダが痛々しい。





「リダ、血が……?!」



「いかん、きみ、今はしゃべるな。傷が開く」



 じわり。リダの腹、巻かれた包帯が赤くなり始めた。ラザールが慌ててリダを制する。




「へ、へ。自分の身体だ。よく、わかる…… もう、無理だ。ニコ、悪いが、みんなを、頼む」



「ちょっと、いや、私嫌よ! そんなの! お兄さんとトカゲさんが助けてくれたのにそんなこと言わないでよ」





 もうニコは泣き出す寸前だ。大きな目に涙が溜まっている。




「……ああ、そこさ、俺が1番情けねえのはそこだ。……俺たちを、たいとうに扱ってくれた人に、面倒を…… げほ!げほ」



 咳に、血が混じっている。傷ついてるのは臓器だ。即死しない、しかしいずれ必ず死ぬだろう傷付け方。




 アイツがやりそうな事だ。遠山は始末したゴミをもう少し苦しめれば良かったと後悔した。






「いい、休め。治ったら、またーー」




 気休めだ。治らないのはもうわかっていた。





「へへ、アンタなら分かるだろ? もう、無理だ。俺は、ここで終わりだ…… ああ、くそ、ようやく、もく、ひょう、できたのに」



「ラザール……」



 遠山がそばにいるラザールの名前を呼ぶ。



 頼りになるトカゲ男はしかし、首をゆっくりと横に。





「すまない…… 俺に、これ以上のことはできない」




「アンタ、みたいに、なりたかった…… てめえの足で歩いてる…… てめえの基準で、選ぶことができる、そんな強さが、ほし、かった」




 うわごとだ。リダの目、虹彩がどんどん暗く、光を失っていく。



「はじめて、ああ、敬意ってのを覚えた、よ。ゆめ、ゆめができたんだ…… もくひょう、アンタ、みたいに」



 命の終わりが近いのだ。



 遠山にはよくわかった。




「もういい、リダ。……お前は十分にすごい奴なんだよ」




 その小さな手を握る。弱い力だ。




「すまねえ、すまねえ、ちくしょう、死にたくねえ、しにたく、ねえよう」




 ボロボロと溢れるリダの涙。遠山にもラザールにもそれを止める術はなく。




 二コも理解したのだろう。もう、涙を止めることは出来なかったようだ。





「リダ……」



 遠山は、自分の無力を呪う。



 欲望の結果を知れた。あの時、幼かった自分と今の自分で何が変わったのか。




 弱者を踏み躙る強者を殺すことは出来た。



 だけど、それだけだ。弱者を救うことは出来なかった。



「あの時と、同じか……」




 タロウ。別れた友。喪った友。なんのことはない。あの時と同じなのだ。遠山は誰も救えない。





「ああ……いやだ、まだ、俺は……」




 震えるリダ。



 忍び寄る死が彼の中ではっきりと存在を増していく。





 遠山鳴人は、ふと、彼の手を握り、静かにつぶやいた。



「……目、瞑れ。ここにいるから」




「……にい、さん」




 リダが一瞬安心したように身体の力を抜く。



 遠山の口からふと漏れたのは、とある本で読んだ死を想う太古の詩。





「あすしらぬ我身ど思えど 暮れぬまの、けふは人こそ悲しかりけれ」



 去りゆく人と、それを見送るしかない人。



 人の無力さと死の絶対さ、それはどのような世でも変わらない。




「え……」



「俺も。いつか必ず死ぬ。お前と同じ場所に行く時が必ず来る」




 死。遠山はそれを知っている。重く、冷たく、果てしなく広い感覚。





 無力さ。



 死を前に、出来ることがあまりにもない。ただ、死にゆく子どもにやってやれることがこれしかなかった。




 遠山はリダから目を逸らさない。静かに語りかける。




「ーー冷たい水がきっと、そこにはある。リダ、お前は朝、目が覚めるとまずそこにいくんだ」



 それは光景。せめて今からゆく場所が怖くないのだと伝えたかった。




「……うん」




 リダの口調、幼いこどものように。



「そこはお前だけの場所だ。もう誰もお前を傷つけるものはいない。お前は好きなだけその冷たい水を飲み、浴びていい、誰もお前を責めやしない」




 そうでなければいけない。生きることはこんなにも辛いのだ。ならば、せめて死くらい、その終わりの場所くらいはーー



「うん…… い、いの?」




「ああ、いいとも。そこはお前とお前を愛してくれるやつしかいない場所だ。そこでお前はずっと静かに暮らす。水を浴びたら、草花の上で眠るんだ。風がお前の身体を優しく撫でる、空を見上げればそこには高く、高く雲が一つ浮かんでる」





 ーーせめて優しい場所でありますように。それは遠山の祈りに過ぎない。





 遠山の言葉が重なるたびに、リダの呼吸が弱々しく。しかし、穏やかに変わっていく。




「何も怖がる必要はない。何も恐れる必要はない。お前はみんなより先にそこにいくだけ。心配するな、後からみんなやってくる」




「……る、かも?」




 リダの口からつうっと、血が垂れる。



「ああ」



 遠山が頷く。



「に、こも? ペロも、シロも?」




「間違いなく」



 頷く。



「アンタ、も……」




「……ああ、努力するよ」



 その優しい場所に自分が行けるとは限らない。だが今は嘘をついた。




「そ、うか…… に、いさん、そりゃいい、な」




「ああ、だろ」




 リダの声色にもう恐怖はなく。




「この、街、出て…… 俺は、はじめたかった、あんた、みたいに、なりたくて……」




「ああ、出れるさ、リダ。スラム街を出よう。もう誰もお前を傷付けることはない」





「そっ、か…… ありが、と……」



「おやすみ、リーー」



 遠山が力の抜けていくリダの手を強く握りしめ、光の消えていく瞳をじっと見つめていた。






















「その子、助けようか……?」




 足の裏から背筋にかけて、サブイボが一気に粟立つ。



 背後からかかってきた声。驚くべきことに、遠山はおろか隠形に長けているはずのラザールですらその声の主の接近に気づかず。



「?!」



「っ何者だ?!」



 完全な後手。



 現れた人物と、遠山やラザールの力関係がはっきりと現れる。




 遠山はその、女を見て目を見開いた。



 ああ、またこれかよ。



 見ただけで分かる。




「わお、すごい、殺気。しょぼん」




 超越者だ、間違いなく。モノが違う。ドラ子や、ベリナルの筋肉ジジイと同じ、遥か高みの化け物。




 外見は幼い、下手したらリダやニコと同じくらいにも見える。



 身長は低く、140センチほどしかないだろう。金髪のシュートボブ、泉のように澄んだ青い目が遠山とラザールを交互にみつめていた。




「ッ、お前、どこかで…… まて、ラザール」




「知り合いか? ナルヒト」




「確か、ドラ子の家…… 大使館にいた奴」




 白い修道服で思い出した。フードを外しているがあのマフラーみたいな装飾は印象に残っている。




「おお、覚えていてくれたんだ、竜の人。やっほ、天使教会主席聖女のスヴィです」



 やーやーと呑気な表情を少女が浮かべる。



 遠山とラザールは気が気ではない。彼女が動作するたびに身体がびりびりとその威圧に反応するのだから。





「聖女?!! 天使教会の兵器が、なぜここに?」



「しょぼーん。ひどい、そんな言い方。……まあいいや、それよりそこの子、もうすぐ死ぬね。いいの?」



 首を傾げる少女。人のはずなのに、人ではない。その異質さが空気を澱ませていくようだ。




「……よくねえよ、お前に何がーー いや、待て、お前ドラ子に黒焦げにされたやつを治療してたな」




 言っていて遠山が思い出す、そうだ、こいつ確かドラゴ子に黒焦げにされていたやつを治していたような。




「ああ、クランのバカ。ふん、即死したら良かったのに、生きてたから。主教様に言われて仕方なく、はい、治してました」



 心底どうでもいいような表情、泉のような青い目が遠い場所を見つめる。不思議なペースに飲み込まれないように遠山が呼吸を整える。




「治せる、のか?」



 だったら、リダも。





「よゆー」




 遠山の予感に少女がピースサインで答える。



「……条件は? わざわざこんなタイミングで出てきたんだ。善意で出てきたんじゃねえだろ?」






「んー、主教サマからはあなたの監視をしろってゆわれた。上手いことしろって言われたからー。んー、なんだろ、上手いことって」




 子どものように顎の下に人差し指をあてながら、んーと少女が唸る。



 見た目だけは天使のように愛らしいが相対すると恐ろしくて仕方ない。



 遠山からすれば怪物種が人間の形をしているようなものだ。




「おにいさん、この子……」




 ニコはよくわかっていないらしい。自分と同い年くらいの少女に遠山とラザールが怯えているのを不思議そうに首を傾げた。



「動くな、ニコ、ゆっくり、ラザールのそばに」



「う、うん」




 だが賢い子だ。遠山の声色にただごとではないとすぐに悟ったらしい。ラザールのそばに、とててっと向かう。



「……そんな警戒しなくていいのに。しょぼん、私、あなたに何かしたっけ?」




「ネズミが蛇を見たらびびるのは当たり前だろーがよ、蛇の自覚がないならせめて近寄らねえでもらえるか?」




「おお、難しい言葉。主教サマみたい、ふふふふのふ」




 軽口を返すのすら気を使う。おそらく殺意を向けた瞬間、全部終わる。そんな気すらしていた。




「ごほ……」



「リダ……!」



「あら、そろそろ危ないね。……どうする? 竜殺しさん、その子助ける?」




「……ナルヒト、あ、怪しすぎないか、そもそもほんとに治せるのか?」




「ふふふ」



 いや、治せるのだ。



 遠山はそれを知っている。ドラ子にお手本のような黒焦げにされたあの騎士とやら、あれすら目の前の女は生かしていたはず。




 時間は、ない。



 女の狙い、理由、それを問い詰め、確認する時間もない。そしてさっき始末したクソ野郎と違い、この女を拷問にかけるのは不可能だ。




 その気になれば、ラザールも遠山も一瞬で殺されてもおかしくない。見ただけで分かる絶望的な実力差。




 選択肢が、あまりになく。




「……じ、にたく…… な」



 ーーリダの血の混じる呟き




「おれ、いき、たい……」



 それは紛うことなき、生への欲望。




 タロウは死んだ。けむくじゃらの友は救う機会すら得られるず、選択の余地なくお別れになった。



 じゃあ、こいつらは?



 あの時、もしも、自分に力があって、友を救う機会があったのならば俺はどうした?



「……ばか、やることなんて決まってるだろうが」



 目を瞑ると耳の真裏に甦るけむくじゃらの友の声。




 わかってるよ、タロウ。



 遠山は、決断を終える。




「で、どうする?」




「助けてくれ」



 遠山が女のもとにひざまずく。頭を地面に擦り付け言い切った。



 土下座ーー




「ナルヒト、おまえ」



「お、にいさん……」




「アンタが怪我を治せるのは知ってる。俺が死ぬこと以外なら条件を全て飲む、だから、リダを助けてくれ、生かしてくれ、頼む」




「……お顔、あげて?」



「…………」




 茶色の瞳、泉のような薄い青い目。それが互いを映した。




「あは、綺麗な目。主教サマと同じ、ニンゲンの目だ…… 竜殺しさん、あなたの言葉とても綺麗だった、だから、うん、いいよ、助けてあげる」




 主教サマも遠くから監視して、それとなく恩をうまいこと売れとかなんとか言ってたからいいよね?




 着崩したシスター服の少女はふと何か思い出すように呟き、すぐにまた視線を遠山に落とす。




「っ……」



 そして、上位存在、聖女であるはずの彼女は一瞬言葉を失った。




「だが、そのかわり必ず助けろよ。しくじったら、お前を許さない」




「……へえ、ふふ、蒐集竜サマを殺したのもなっとく」




 遠山の目に聖女が釘付けとなる。



 自らを見上げてくるその茶色のひとみのなかに彼女が何を見たのか。



 聖女が身体をわずかに悦びに震わせて微笑んだ。なるほど、あの竜が欲しがるわけだ、と。





「じゃあ、条件ね。うーん…… 主教サマならこうするか。今年の冬、静雪の月までに白金貨50枚用意すること、いいかな?」


 少女が綺麗な指をピンっと立ててニコリ、笑った。




「な?! 冬までに、白金貨50枚だと!? む、無茶だ!! い、家が建つ金額じゃないか?!」




 ラザールが目を向いて悲鳴のようにさけぶ。




「しろ、きんか? トカゲさん、お金って銅貨以外にもあるの?」



 ニコが首を傾げてラザールを見上げていた。




「おともだちはそう言ってるけど、あなたはーー」




 少女が遠山に問うて、



「払う、耳揃えて、払う。だから、頼む」



 遠山がノータイムでそれに答えた。




「ーーへえ」




 少女がにいっと口を吊り上げた。




 ぱちり、指を鳴らす。




 どこに納めていたのかも見当がつかないが、いつのまにか、何かの巻き物、羊皮紙のようなものを手に携えて。



「それは?」




「"教会誓約書(プリジ・スクロール)"、天使教会の保有する"副葬品"の1つだよ? これに誓った内容は必ず履行されるの」



 掲げるように開かれた羊皮紙の巻き物。何やら筆記体のような文字や赤いインクでつけられた模様が羊皮紙の中を動き回っている。




 わお、ファンタジー。



 遠山が明らかなファンタジーグッズに目を奪われていると。



「プリジ・スクロールだと?! 第3紀の大戦で焼失したはずだ!」



 知ってるのか、ラザール。と言いたくなるが遠山は口を挟まない。



「おお、詳しいねトカゲさん。詳しくは、主教サマに口止めされてるけど、副葬品は消えないよ、隠れちゃうだけだから」




「く、ナルヒト、ダメだ! プリジスクロールに誓った内容を守れなかった場合、誓約者は廃人にされる!! その誓約内容を遵守するだけの存在にされてしまうぞ!」




 過去の仕事柄、"副葬品"の持つ恐るべき効果を熟知しているラザールが友に警告をーー




「サイン、ここでいいのか? 認め印と実印ないんだけど拇印でいい?」



「あ、うん、拇印だけでいいよ。ナイフいる?」




「ああ、どうも」




 遠山は親指の腹をナイフの刃に当てて、ぷつりと湧き出た血をインクに羊皮紙へと拇印を押し付けた。



「ナルヒト?!!」




 ラザールが牙を剥き出し、尻尾をピンと立てながら叫んだ。ほぼ悲鳴だ。





「ラザール、悪いな。ビビったり後悔するのは後にする。今はリダを救うのが先だ」




 遠山が申し訳なさそうに頭をかく。



「ナルヒト…… く、待て! プリジ・スクロールは連名も可能だったな!」




 ラザールがしかし、口を結んで、頭を抑えてばっと顔を上げる。




「うん、大丈夫だよ」



 少女が愉快げにラザールへと返事をして。



「ラザール、やめろ、お前までリスクを」



「やかましい!! 友にだけリンドローへの片道馬車券を買わせるなんて真似ができるか!! 祖先に、我が"歯"にかけて断じてそんなことは許さん! 聖女、これでいいか!?」




 ズカズカと歩いてきたラザールが、少女から羊皮紙とナイフを受け取る。



 遠山と同じようにその血を副葬品へ誓いの形として残した。



「くすくす、めーずらしいな。リザドニアンが他種族のためにそんな本気になるなんて」




 心底愉快、そう言わんばかりの態度だ。少女が羊皮紙を眺めて目を細めた。





「馬鹿が、ラザール」



「お前ほどバカじゃないさ、ナルヒト」




 短い言葉。似たもの同士が悪態をつく。




「確かに、竜殺しさんと王国の"影の牙"、プリジスクロールに存在を連ねたこと、教会主席聖女、スヴィ・ダクマーシャルの名の下に認めます、誓約は天使のお力のもとに絶対のものになりました」




 羊皮紙を懐にしまい、少女が礼をする。見惚れるような動作、しかし遠山にはそんな余裕はない。




「満足かよ、早く、リダを」



「もう治してます」




 治せ、という前に少女がニコリと微笑んだ。



「は?」




「"秘蹟(サクラメント)" 聖別」



「治癒の手」



 ぱちり。綺麗な指がしなやかに心地よい音を鳴らす。



 たった、それだけーー




「え?」



 むくり。地面に横たわり死人の顔色に限りなく近かったリダが起き上がった。




「リダァ!! 良かった! よか、う、うわーん!!」




「ぐわ! ニコ! く、くるしい…… うそだろ、傷が、塞がってる……」




「キミ、身体に異常はないか? めまいや吐き気は?」



 ラザールがぐわりとリダに近づく。



「うお、り、リザドニアン?! い、いや、ない、です。さっきまで、俺、死にかけて……」




「むふふ、君、運がよかったね。そこの竜殺しさんにありがとーって言っておきなよ」



 少女が起き上がったリダに言葉を向ける。



 リダが目をパチクリしながらそれでも頷いた。



「に、にいさん、俺は何がなんだか」



「ふ、リダ。お前、はあ、良かった。本当に」




 遠山もリダのもとにしゃがみこみ、その額や手を握る。体温が戻っていた。



「竜殺しさん。いいもの、みせてくれたお礼だよ。サービスでそこの帽子の子の怪我と、あなたの腕の怪我も治しといたから。……そこの帽子の子、面白い子だね。ふふ、じゃあ、竜殺しさんと牙さん、条件のことはお忘れなく」




 ニコニコ笑う少女。殺せる気がしない。



「マジかよ、傷が…… ああ、約束は守る、アンタみたいな人間との約束は必ずな」



 遠山が荒々しい選択肢をひとつ潰して少女へ返事をした。



 遠山の傷すら、いつ治ったのかもわからない。




「ふふ、ふふふふ。綺麗な言葉、綺麗な景色をありがとね。死にゆく人にあんなふうな言葉を渡すことが出来るあなた、教会に興味はない?」




「悪いが仏教徒でな。ま、クリスマスは祝うし、肉は食いまくるし、神社に初詣はいくけど」




「ブッキョウ? ふーん、よくわかんないけど。キミは心にきちんと景色があるもんね。ふふ、それじゃ、冬までに。いつでも気軽に天使教会総本山に遊びにきてねー」




 現れた時と同じく少女が消えた。



 寒気がしてくる。目の前で視界に捉えていてなお、少女が何をしたのかすら分からない。




 戦闘になっていれば同じように何が起きたかわからないうちに殺されていただろう。




「いった、か?」




「……少なくとも俺が分かる気配はもう、ない。あれだけ近づかれて気付けなかったから意味ないかも知らないがね」



 遠山がラザールに確認する。自信なさげにラザールが辺りを見回していた。





「っどへえ!! 疲れた! な、なんだあのバケモン……」



 その場に崩れるように座り込む遠山。




「俺も初めて見たよ、あれが教会最高戦力、主席聖女…… 生きた心地がしなかったな」




 ラザールも憔悴している。しゃがみ込み大きく息を吐いていた。



「ドラ子やジジイみたいなバケモンがまだいんのかよ。勘弁してくれ」




「竜を一度とはいえ殺したアンタも大概だよ、ナルヒト。嵐のようなひと時だったな、ん?」



 ラザールが目を大きく開いた。



「おい、リダ、ニコ、なんしてんだ?」



 遠山もその視線に吊られる。そしてその先には地べたに座り込み頭を下げているリダとニコ。





「アニキ!!!」



「アニキさん!」




「「ありがとうございました!!」」



 同時に響く声。



 いきなりの呼び方や勢いに遠山がおののく。



「あ、う、うん。え?」




「アニキ、アニキと呼ばせてくれ! 俺やルカ、ニコにみんなを助けてくれた恩を俺は一生忘れねえ!」




「アニキさん、ほんと、本当にありがとう、ほんとはわたし、あの時、すごく怖くて、うえええええええん!!」




「まて、まてまて、土下座はやめろ、お前ら。ニコ泣くな、リダ、アニキはよせ、ガラじゃない」




「いいや、呼ばせてもらう。これが敬意だ、俺なりの敬意の形だ! この命はアンタのために使わせてもらう、俺はそう決めた!」



 遠山が止めてもリダは土下座をやめない。本当に傷、いや失った体力や活力さえも戻っているように見える。




「ええ、なんか、ノリが重いな…… ラザール?」




「ふ、それはアンタの行った行動の結果だ。俺はついていっただけだよ、ナルヒト」




 ラザールに助けを求めるが、フッといい声で笑うだけでたすけてくれる気はなさそうだ。




「はあ…… まあ、人事の仕事か、これも。……リダ、お前らを雇いたい」




 口実、しかし今となっては割と悪くないプランを遠山が口にする。





「……っ?! ほ、ほんとか?! ま、任せてくれ! タダでもいい! 金はいらねえ! アンタのためならドブさらいでもなんでも!」



 リダが喜色満面、笑顔で遠山に答えた。




「アホ、金の発生しない仕事はほにゃららと、俺の尊敬すべき偉大なるハゲが言ってるんだよ。そうだな、待遇は正社員、業務内容は今のところ雑務全般、後々とある業務に従事してもらう。完全週休2日制、給与締めは月末締めの当月払い、賞与は年2回ってとこか」




「セイシャイン? キュウヨ? な、なんのことだ?」




「お前らの仕事だ。まあ、詳しい話は場所変えてしよう。で、どうする? 興味あるか?」




「ある!! あるに決まってる!! スラムのことなら任してくれ!」



「あ? いまいちうまく伝わってねえな。ルカが起きたら出発するぞ。ペロとシロを探してみんなでここを出る」




「へ、す、スラム街から、出れる、の?」




 ニコがキョトンとつぶやく。顔から表情が抜け落ちていた。




「当たり前だろ。お前らには悪いが俺はここで働く気はねえ。お前らにはこれから真っ当に汗水垂らして金と生活の為に働いてもらう。しばらくは俺とラザールと衣食住仲良く一緒だ、嫌がられてもな」





 流石にまずいか?



 住み慣れた場所を捨てろといってるようなものだ。しかも労働条件で肝心の給与額はまだ伝えてすらいない。




 遠山が事を性急に進めすぎたかと危ぶみ








「ーーう、うわあああああん! わあああああああん!」




「に、にこ、よせ、ズび、な、泣くんじゃねえ…… ああ、天使よ、これは夢か? 夢なら頼む、醒さないでくれ…… う、うわああああああ」



 2人が何故か泣き始めた。わんわんと、崩れるニコ、それを諌めるリダも鼻を啜り上げている。



「え、えええ…… ラザール、なに、これ」




「号泣、だな。ふむ、ナルヒト、子どもたちを泣かせるのが趣味とは、いい趣味をお持ちで」




 壁によりかかったラザールが、喉を鳴らしながらくくくと笑う。




「てめえ結構いい性格してるな」





「ちがう、ちがうのおお、アニキさんは何も、悪くなくて、アタシたち、う、嬉しくて…… あ、諦めてたのに、アタシたち、スラムで死んでいくって、諦めてたのに」




「アニキ、アンタには本当に、ぐ、なんて言えばいいか……」




「え、これ、そんなテンションになる言葉なのか?」



「……彼らスラムで生まれた子どもたちにとって、スラム以外は全て外の世界だ。常識も生き方もまるでちがう。彼らは彼らだけではスラムでしか生きることはできないのさ。……物好きな誰かの庇護に入れば話は別だろうが」



 ラザールが目を細めて爬虫類ヅラを遠山に向ける。



 コイツ、悪役似合う顔してんなと遠山がぼんやり考えて。




「はー? 庇護? ばか、お前。今からこいつらにきちんと働いてもらうんだぞ? のんべんだらりと出来ると思うなよ」




「ふ、それを庇護というんだ、友よ。仕事を与え、共に過ごすという事自体、この街に生まれた彼らにとっては奇跡のようなものなのさ」




「アニキ、あにき、ほんとに、いいのか? 俺らはスラムの生まれだ。ほんとに一緒に行っていいのか?」




「あ、ああ。まさか泣かれるほどとはな。だが、勘違いするなよ。ラザールにも言った通り、きちんと働いてーー」





「なんでもする!! アンタのためなら殺しだってやるさ! だから、頼む、俺たちを連れていってくれ!」




 ものすごい勢いでリダが叫ぶ。



 意気込みは十分らしい、しかし遠山が首を横に振る。



「ばか、殺しなんざお前らにさせるか。ああ、こき使うからな、覚悟しておけ」




 普通に適材適所的に考えて、必要な殺しは自分の仕事になるだろう。遠山は彼らの活用法をいくつか思いついていた。





「殺しでもねえ、盗みでも、ねえ。真っ当な、仕事…… なんなんだ、今日は…… アニキ、この命、アンタに預ける。姓はねえ、ただのリダ、アンタに全て預けさせてくれ」




「いやいい、そこまでのあれはいらん。業務内容を守り、言うこと聞くだけでいいから。……ルカが起きたらペロシロ探しに行く。それまで休んどけ」




「ああ! 了解だ、アニキ! なあ、ニコ、きいたかよ! 俺が、俺たちに仕事だとよ!」




「うん! うん! ルカが起きたら驚くわ!」



「う、うーん、うるさい…… あれ、リダ、ニコ、俺……」




「ルカァ! おきたのね! あのね、聞いて聞いてすごいのよ! アニキさんがね!」



「ルカ! すげえぞ! 俺たち、俺たちーー」




「あれ、リダ、傷は?! カラス、アイツらは?!」




「ルカ! 全部終わったんだ! アニキとトカゲの旦那が助けてくれたんだよ!」




「そうよ、ルカ、わたし達を雇ってくれるって! う、よかった、リダもルカも生きてて、よかったああ、うわあああん!」




 子どもたちの大騒ぎをラザールと共に見守る遠山。




 ふとその光景が、重なった。




 あの、高架下の語らいと。




 ーーでね、タロウ、僕とお前でぼうけんに出るじゃん、そこでさ、色々人助けとかもしようと思うんだ!



 ーーわうん?



 ーーなんでそんなことするかって? ふふん、タロウ、それはねーー








「そっちのほうが、たのしいから、か」





 タロウ、俺とお前が始めたかった冒険、始まらなかった冒険がここにあるよ。



 お前はもういないけど、でも俺は始めるよ。もう何もできないお前の代わりにおれは頑張るから。見ていてくれ。




 遠山が空を見上げる。夕空と、青空の混じる高い空。



 ぼんやり渡る雲を見上げて、そこにいるかもしれない亡き友を想う。




「さあ、ルカも起きたことだし、いくか」



 遠山がラザールへ声をかける。



「ああ、君たちもだ。ついてきてくれ」



 頷いたラザールが子どもたちへ声を向ける。



「いくって、どこに?」




 ルカがハンチング帽をまぶかに被り直し、首を傾げた。



「ルカ、もう! 決まってるじゃない! 私たちはジューギョーイン、セイシャインなのよ!」



「ジューギョーイン、セイシャインって、なに?」



「……そういえばなんだろ」



「アニキ、まずは何から始めるんだ? なんでもやるぞ!」






「ペロシロ拾ってから宿探し。金足りるかな、まあいいや、リダ、ルカ、ニコ、ついてこい」




 遠山が振り返る。



 そのクエストの報酬、勝ち取り、遠山が選んだ救いとった小さな彼らを眺めた。






「スラム街を出よう」




 遠山の言葉。子どもたちは目を大きく見開き、顔を見合わせ、一斉に大きく頷いた。




 遠山は知らない。




 彼らの顔が、あの時、毛むくじゃらの友と冒険のたびに出ようと決めたあの日の自分とそっくりだったことなど。




【サイドクエスト 路地裏のトカゲを追って】



【孤児ルートクリア】



【☆報酬 ラザールが仲間になりました。孤児たちを雇用することが可能になりました。 技能"カラス殺し"を獲得しました。"キリヤイバ"の新たな使用法が追加されました。技能"上位生物フェロモン(偽)"を獲得しました】








 ぶるり。



 胸の中に収めたその霧の兵器が何故か、揺れた。




「……なんだ?」




 遠山は知らない、気付かない。



 己のその武器、己の最強の探索者道具、その真の力ーー






【隠しクエスト "Fog dream"】が発生するようになりました。経験を積んだ後、宿屋や自分のベッドで眠ることにより、"キリヤイバ"への理解を深めることが出来ます。





 ………

 ……

 …





 〜遠山たちが歩き始めた時と、ほぼ同時期〜



 〜"カラス"ワイズマン・ボラーのセーフハウス〜




「はアッ!!? はあ! はあ! はあ! ……は、ははは、はははははははハハハハハハは!! やった、成功、成功だ!!  "スキル・アナザー"!! 俺は成功したんだ!」




 椅子にだらりと座り込んでいた男が、くわりと急に目を見開いた。




 まるで今この瞬間に電源の入った扇風機のように忙しなく叫び始める。




「"三子たちのチャンス(トリプレッツチャンス)"!! ギャーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!! やっぱさあ! 俺さあ! 天才だったんだ!」





 スキル・アナザー。



 限られたものだけが備える特殊な力。スキル、更にその持ち主の中で素質のあるものにだけ発現するその発展型、スキル・アナザー。




 ワイズマンは、遠山という圧倒的な外敵との出会いを経て成長を果たしていた。




 1日2人までしか用意出来ない分身、それを土壇場、3人目の発現に成功。しかも遠隔地を経ての意識の移動にも。




 高揚していた。自分は更に強くなれる。この才能を活かしてカラスを上り詰めることが出来る、と。





 ぶるり。高揚しつつ、身体は震えていた。高揚ではない、恐怖にだ。



「……殺す、顔と名前を覚えたぞ、トオヤマナルヒト…… 絶対に、殺す」



 そしてその恐怖を握りしめる。屈辱と恐怖は必ず返す。



 ワイズマンには悪の才能がある。計画を練り直し、確実に進める。今度こそ、今度こそ、殺す。





「お前だけじゃない、ガキもひきずりだして、ぶち殺す、目の前で全部殺してやる、ひ、ひ、ひ、だから大丈夫、俺は、まだ、やれる」




 震える手を握りしめ、セーフハウスの水差しに口をつけ生ぬるい水を嚥下した。




 びたびたと、床に水が溢れるのも気にしない。





「まずはミルダに、全部報告して、上手いこと誤魔化しながら言えばあの馬鹿女なら簡単にーー」





 三羽。あの連中の力が必要だ。あの男はカラスの総力を挙げて殺す。




 本物の鳥類、カラスが執念深いのと同じで彼らもまた、そのドス黒い執着深さは変わらない。



 受けた屈辱を返す、その瞬間を思い浮かべて、ワイズマンがニヤリと笑みを浮かべた。









「ーーえ?」




 そして、異変に気付く。


 笑みはあっけなく消えた。



 もう、全てが手遅れだ。



 そのチャンスを得たワイズマンがするべきだったのは、一刻も早くその部屋からでて、逃げることだったのに。



 全てをふいにしたのだ。










 部屋の四隅から、部屋のカドから、それは始まった。



 キリ。濃いキリが満ちる。




 狭いセーフハウス、その室内のあらゆる角という角から突如、溢れるのはキリ。




 それが何を意味するのか、その優男はもう知っていて。



「ひ?! き、霧?! あ、あの時と同じ……な、なんで、なんでこの場所が?! で、出てこい、トオヤマナルヒト!! 姿を現せ!」




 その声に反応する人間はいない。ワイズマンは知らない、ここにそのキリの主はいない。




 いるのは、その薄汚い血の匂いを覚えたキリだけ。主すら把握していないその恐るべき力は、獲物の匂いを決して忘れない。




 主にあだなすもの、そのぼうけんの邪魔をするもの、全てがキリにとって、その爪と牙のもと狩り殺すべき敵だった。






「あ、ああ、い、いやだ、もう、予備はない、おれ、これで最後なのに、やだヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダアアアアアアアアアアアアア」




 男の悲鳴は届かない。四隅から満ちるキリに包まれ、悲鳴がかき消える。




「ーーーアア、テンシさま」




 ワイズマンは最期の、瞬間、キリの中に何かが蠢いているのをみた。




 しかしそれが何かを理解する前に、身体が三枚おろしになったので結局、何もわからなかった。




 ワイズマンの死をカラスが認識したのはこれより3日ほど経ってから。




 あまりに凄惨なその現場は、悪人揃いのカラスの構成員をもってしてこう言わしめた。





 人間のすることではない、と。









TIPS€ そしてお前の力を見つめろ







NAME 遠山鳴人


RACE 人間 ホモ・サピエンス


AGE 27歳



STR(筋力) 6 (ベンチプレス100キロギリ行ける)



INT(知性) 7(小学生の国語の教科書の内容を覚えている、モチモチの木を暗唱できる)



POW(精神) 5(挫けない、ブレない、カリスマに支配されない)




レベ#€¥1¥1 バージョン不適合により設定不可能



"探索者深度 Ⅱ"



保有技能 一部公開



【探索者適性】


探索者としてバベルの大穴内で酔いに飲まれずに活動出来る。脳の一部が長い時間酔いにさらされたことにより変異している。会話の選択肢を選ぶとき、倫理的に非道なことを容易に選ぶことが出来る。また状態異常"恐怖"に陥った時、高い確率でそれを無効化し、精神状態を"怒り"に変更することができる。



【鈍器取り扱い】


刃のついていない武器の取り扱いがうまい。メイス、槌、棍棒などの武器を使用した時、戦闘にプラスの補正が発生する。遠山鳴人は接触許可制怪物種、ソウゲンオオジグモの単独討伐の際に、キリヤイバと打撃武器の相性の良さを発見した。



【犬だいすきにんげん】


犬を殺した人間は殺す。例えそいつがどんな奴だろうとしても。

犬との共闘時、戦闘に絶大な補正が発生する。



【頭ハッピーセット】


酔いが脳を変異させ、さらに何度も無茶な記憶洗浄を受けた弊害により生まれた技能。善悪を認識することは出来るが、善悪の基準による行動のブレーキがなくなる。善い事も悪い事も全て等しく、愉快な頭は全てをハッピーに解釈する。


特定行動時、精神値に多大なる補正を発生させる。他者からの精神汚染の影響を非常に受けづらい、また狂人とのある程度の意思疎通を可能にする。



【オタク】


雑多な知識を媒体問わず吸収している。あらゆる状況下においてその知識を活用する術を身につけている。

アイデアロール時にプラス補正を得る、また会話時に特殊な選択肢を選ぶことができる。

興奮すると早口になったり、作品の解釈違いで争いを起こしたりするので他者とのコミュニケーションにマイナスの補正を受けることもある。




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― 新着の感想 ―
安心の耳TIPS、これ歯って言ってるのは多分『歯』なんだろうなあ つーことは、向こうでもしおみみと合流したら部位戦争勃発パターンありか それともラザールが部位所持者になるのかもしらんけど
よかった…まだあの敵が生きてたらと怖かったですがキリヤイバ…よくやってくれたね…本当偉いよ。いい子だよ… 敵からしたらあまりにもホラーだけれど見ている分には感動ものですね。
[一言] 確実にリダが安らかに眠ると思ってワイも感情移入し過ぎて瞼が閉じそうだったのに…あの女助けてくれねぇんだ…って思ってリダ、安らかにって思ったのに…(´°̥̥̥ω°̥̥̥`) 助けるんかーい!…
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