次元の狭間 次元渡航者
「ラグレアさーん」
次元の狭間に漂っているラグレアに声を掛ける少女が居た。
『おぅ真凛、もう狩場は良いのか?』
「はいっ時間待ちですっ それとネコさん優先で殺って貰います」
『あはは』
「何か進展はありましたかぁ?」
『いや、なんも代り映えはせんなっ・・・』
真凛はラグレアに寄り添い静かに目を閉じ、瞑想に浸る。
『なぁ真凛、お互いに全然位置が変わらんけど、身体を押したらどうなるんやろな?』
「飛んで行く? わからんねw」
『まぁ飛んで行ったところで、ゲートでまた戻れるからなぁ』
「一回やってみます?w」
真凛は笑いながらラグレアの腕を強く押した。
「えいっw」
『おっおいおいっ!』
身体を押した反動で、一気に2人の距離は離れていった。
『これは・・・どちらが流されているんだろうかな?・・・』
しかしもう真凛にはラグレアの言葉は届いていなかった。
「あっと言う間にラグレアさんが見えなくなっちゃった・・・」
『もう真凛の姿も形も見えないな・・・』
ほんの数秒もないくらいの時間で、2人の距離はとんでもない速さで離れていった。
(ヒュン)
「あっ・・・」
(ヒュン)
『んっ?これは?・・・』
2人ほぼ同時くらいに新しい何かを覚えたようだ。
「次元放浪者ってw 色々と技能を覚えるのはなんか楽しいなっ♪」
ほんの二日ほど前の真凛ならこの時点で激しいパニックに陥っていただろう。
だが今の真凛は、この様な異質な出来事にも対処しうる耐性と精神が培われていた。
「あれっ?あれはなんだろぅ?・・・」
かなり遠くに星の瞬き程の光の道がチラッと見えた。
ような気がする。
(ん~見間違いかな?でも見えたと思う…)
「あっ?今また新しい枝が増えた・・・」
真凛は[次元放浪者]の称号が付与された。
真凛は[次元項]と言うスキルを覚えた。
[次元項]の枝で[次元渡航]と言うスキルをおぼえ、今新しく[次元道探知]と言うスキルも覚えた。
華咲真凛(21)
Lv22
種族 【新人類】 選択
職業 【格闘士】 選択
恩恵 【魔力増強】
称号 【魔法を纏う格闘者】【次元放浪者】
状態 【眷属化-坂東瑛伖】【断絶】
基本能力一覧
GMR/USU
HP 4870/2718<+1087>(+1065)
MP 3002/794<+437>(+1065){+715}
STR 925/621(+304)
DEF 1060/560<+196>(+304)
AGI 1130/590<+236>(+304)
DEX 619/315(+304)
INT+ 1299/407+122(+304){+466}
SP/610
PT/35
基本技能一覧
異空間住居▽ 眷属契約▼
超跳躍 駿動 遠目 測量 格闘術
火魔法-[熾火]-[火球]-[火壁]-[火纏]-[火乗]
水魔法-[蛇口]-[水球]-[水投槍]-[水纏]
治癒魔法-[ヒール]
魔法闘技-[格闘魂]-[火殴]-[水拳]
┗[火脚]-[水切蹴]
次元項-[次元渡航]-[次元道探知]
耐性一覧
恐怖耐性 根暗耐性 火炎耐性 火魔法無効 水魔法無効
物理耐性 次元干渉耐性
10885/12167
(やっぱりさっきのは次元の道なんだ…)
( [次元道探知]かぁ… 行ってみよっw)
ラグレアは[次元を彷徨いし者]と言う称号を授かった。
ラグレアは[次元道]と言うスキルを覚えた。
[次元道]の枝で[次元浮遊]と言うスキルを覚えた。
ラグレア・ソウ・バクシャス(32)
Lv33
種族 【皇龍鬼】 選択
職業 【爆砕士】【龍使い】 選択
恩恵 【成長率上昇】
称号 【破壊王】【水龍を操る者】【次元を彷徨いし者】
状態 【深成長】【覚醒】【眷属化―レイン・リー】【漂流】
基本能力一覧
GMR/MPL+G+
HP 37153/30171(+1951)[+5031]
MP 46051/33392(+2259)[+5391]<+5009>
STR 11428/5283(+1027)[+1797]<+1321>〔+2000〕
DEF 7675/4111(+1027)[+1797]<+740>
AGI 7121/2939(+1027)[+1797]〔+1358〕
DEX 7521/4697(+1027)[+1797]
INT 12746/6454(+1027)[+1797]<+968>〔+2500〕
SP/0
PT/305
基本技能一覧
言語看破 水龍 水神龍 眷属契約▼
異空間住居▽ 魔力増幅 身体超強化
練魔 深成長 空間倉庫 鑑定 念話
気配探知 索敵 剛腕 剣術 体術
爆砕魔法-[破壊拳]-[爆破]-[振動破]
水魔法-[超水流]-[水没]-[大津波]-[水纏]
巻風魔法-[竜巻]-[螺旋風]-[タイフーン]-[渦纏]
次元道-[次元浮遊]-[次元穴探知]
耐性一覧
威圧耐性 物理耐性 水系魔法無効 精神支配耐性
33369/35374
(ほぉ~浮遊を覚えた事で、自在に動けるようになったのぉ)
2人とも次元に関わるスキルを覚えたため、今までは薄暗い白一色だった世界に、薄っすらと輪郭があるのが見え始めた。
その世界は想像とは全く違う、とても大きく、定形を持たない円筒の様でもあり、立方体の様でもあり、一時としてその大きさや形を保つことは無い世界だった。
一体どこまで続いているのか想像もつかない位のこの世界。
「どうしよう?このまま流されて行くか・・・」
真凛はこの世界の境界が見える様になった事で、逆に出口が見つかるのじゃないかと思い始めた。
そのためには、このとんでもなく広い世界をくまなく探索したいと思いだした。
「ん~ラグレアさんと連絡取りたいけど・・・」
「確かラグレアさんは念話のスキルを持ってるって言ってたなぁ・・・」
「私も念話を覚えたらなぁ・・・ 念話って距離は関係ないのかな?」
真凛は目を瞑り念話を覚えようと必死にラグレアに呼びかけた。
(あかんなぁ~ 連絡取れなんだら一回ゲートで戻るか・・・)
(もぅ一回・・・)
(ヒュン)
「あっ? うふっ やったねっw」
暫く頑張っていたら、真凛のスキル欄に新しく念話と言うスキルが増えた。
{ラグレアさんラグレアさん、聞こえますかぁ?}
{おぉ~~~?真凛かぁ~???}
{今ねっ遥か向こうの方だけど小さな光の道を見つけたの}
{おう、俺もなっ、なんかよくわからん穴を見つけたんや}
{んでね、このまま近づいてみようと思うの}
{俺も近くまで行って見るが、おまえは無理すんなよ}
{うんっわかったぁ~}
『・・・』
{しかし、真凛よっ!おまえは本当に変わったなw}
{えぇぇ~~~?なんも変わって無いよぉ~}
{狩場での事とか、行動力が前とは雲泥の差だなっw
念話を使えるようになったのも、その一旦だろうてw}
2人はお互いに連絡が取れた事で少し気持ちも落ち着いたようだ。




