悪魔軍 宴の終焉/乳談議
トオルの個別空間の中はそれほど大きくも無く、ベッドと机と冷蔵庫が入っているため、藤浜が椅子に座り美凪と五十惟とリーがベッドに腰かけ、トオルは机にもたれ掛け、Ericaは立ったまま壁にもたれている。
『みんなに集まって貰ったのは他でもない、こいつの処遇を決めたいんだ』
「処遇ですか?こいつに何の待遇を?」
「乳がデカいしか取り柄が無さそうですが?」
「ま、まさか本当に性便器に?」
「せ、性便器・・・ 肉便器より聞こえは良いけど・・・」
「キングは巨乳好きでしたか… 自分は小さめが好きです」
『はぁ~・・・ アホどもよ・・・』
「でもキング、こいつは殺人者ですよ?それも複数殺してる様な悪党ですよ?」
Erica・fon・kozant(20)
Lv21
種族 【新人類】 選択
職業 【壊術士】 選択
称号 【同族殺し】【殺人鬼】
状態 【緊張】
基本能力一覧
GMR/USU
HP 2815/1993(+822)
MP 7321/6552<+2162>(+769)
STR 521/256(+265)
DEF 766/501(+265)
AGI 493/228(+265)
DEX 412/147(+265)
INT 1731/1102<+364>(+265)
SP/546
基本技能一覧
平手打 隠密 飛行 跳躍
破壊魔法-[破壊波]-[爆破]-[破砕砲]
破壊術-[壊拳]-[壊掌]
火魔法-[浮火]-[火球]
水魔法-[蛇口]
耐性一覧
10648/10039
「リーよ、それは俺らが言えない事だぞw」
「あ、悪党は言い過ぎました…」
『まぁ良いだろうw ここまで殺人称号が進んでるなら、虐殺までいきたいしな』
「それで自分らだけを集めて一体どんな処遇にしようとしてるんですか?」
『あぁ、今のところ、リーは隠密部隊、美凪は戦闘部隊、藤浜は建築部隊、そして五十惟は運営部隊。
それに付け加えて新しい部隊を作ろうと思っている』
「いったいどのような部隊を?」
『暗殺部隊だ』
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・ 誰を暗殺するための部隊なんですか?」
『今は特に考えてはいないけど、そんな事案が出てから部隊を作るのは後手じゃないか?
今から色んな事態を想定して、それに携われる部隊を作っておくのが良手だと思うが?』
「たしかに・・・」
「お前様は先を先をと考えとるんじゃなぁ~ 今を楽しめば良いのにのぉ」
『ティア、俺は十分今を楽しんでるぞ? 次々に面白い仲間も増えて来るしなw
だが、これだけ仲間が増えて来ると、外敵からこいつらを守る必要性も高まってくる。
そしていかなる相手からも蹂躙されたり支配されたりしないような組織を作る必要がある。
その為にも、色んな事が起こる事は想定して足場を固めていかないとな』
「さすがはキングです。敬服します」
「あのぉ~暗殺なんて私に出来るんでしょうか?まだ性玩具なら自信はありますが」
「おまえみたいな乳お化けがキングの玩具になるなんざ、私が断固阻止する!」
『美凪wいいかげんにしとけw
おまえらは戦闘職だから胸が大きくならないのは仕方ない事だよ。
巨乳の戦闘士なんて、童貞おたくターゲットの漫画や小説の中だけの話だ。
STRが高まると体脂肪率も下がるんだから、胸はBかCくらいに収まるんだよ。
腹筋割れて巨乳なんて、99%作り物だよ。
巨乳のアスリートとか見たこと無いだろうw
EricaはINT特化でSTRが極端に低いから巨乳のままなんだろうよ。
それに俺は童貞でも無いし重度のマザコンでも無いから、巨乳好きでも無いぞ』
「男って、みんな巨乳が好きなんじゃないんですか?」
『巨乳巨乳って騒いでるのは一部の童貞の少数意見だよwマイノリティほど声が大きいからそんな風に聞こえてしまうのは仕方が無い事だが、ほとんどの男性は胸の大きさで女性の価値を決めないぞ?』
「でも、ほとんどの男は私の胸をジロジロと見てきますよ?」
『男だけじゃないだろ?女の人も結構巨乳の子の胸をジロジロと見てるぞ?
銭湯や温泉で大きなイチモツを持った男が居たら、やっぱりジロジロ見てしまうしな』
「でも~グラビアとか見ても、みんな胸の大きな子ばっかりですよ?」
「あははっ でもその大きな胸のグラビアの子で有名な子って誰が居る?」
「えなこちゃんとか?」
「えなこは乳で有名な訳じゃないだろ?あの子はコスプレで有名人なんだよ」
『まぁ巨乳は注目を集めるけど、そんなに言うほど需要は少ないんだよ』
「今まで付き合った男は全員パイズリを求められたよ?」
『毎回か? と言うか、2度目のお願いしてきた男は何人居た?』
「えっ? そう言えば何回も要求してきた人は居ないね・・・」
「パイズリなんて、一生に一回してもらったら十分だよw気持ちえ~もんじゃないし」
『あれは、巨乳を扱ったAVやドエロ漫画のシチュエーションってだけで、雰囲気は気持ちよさそうだけど、実はまったく気持ち良いもんじゃないからなぁw』
「コンニャクで自慰行為する奴は居るだろうけど、マシュマロで自慰行為する奴は居ないって事やでw」
「胸じゃ柔らかすぎるって事ですか?」
『そうかな』
「でも、なんかなぁ・・・」
『乳で天下が獲れるなら、叶姉妹は今頃総理大臣になっとるよ(笑)』
「筧美和子ちゃんや篠崎愛ちゃんとか、おっぱいを強調しなくなって仕事が増えたやん」
「どゆこと?」
「レイクのCMとかサテライトオフィスのCMとか胸の協調まったく無いやろ?」
「な~んか納得出来へんけど・・・」
「泉里香ちゃんとか、インディードのCMでワンピースのナミのコスしてたけど、そりゃ~破壊力あったよ。
でも、それほどファンが増えた訳でも無いし、話題になったのも一瞬だけやったよね。
今はもう胸を強調したCM流して無いやろ?」
『男のハゲと同じだよ、男が気にするほど女性はハゲを気にしてないだろ』
「はぁ~まぁ~ 第一印象では見てしまうけど、異性としては然程気にはなりませんね」
『でも男性は、もてないのはハゲてるからだとか思うし、ハゲを異常に気にする人が多いんだよ。
女性の胸の大きさと似てるとは思わない?
女性は胸の大きさをかなり気にするけど、男からは然程も気にならないって事。
逆に、掌にすっぽり収まる小さめが好きとか普通が良いって男子の方が圧倒的に多いんだけどねw』
「巨乳!巨乳!言ってる男と、ハゲは無いわ~って言ってる女と同じような数なんだろうw」
『思いっきり話が横道に入ってしまったが、Ericaを暗殺部隊にする事はもう俺の中では決定事項だ』
「はいっ」
「・・・」
『まずは俺の直属の5人目の眷属になって貰う。
業務はしばらく指令しないから、ダンジョンに潜って取り敢えずLv30を目指してくれ。
早けりゃ1日か2日で届くだろうw』
「5日も掛けてまだレベル20なのに・・・」
『まぁダンジョンなら敵の数も安定しとるし問題ないと思うぞ。
そして、ステの底上げと武力増加の為におまえの眷属を作る事。』
「ここの避難所で眷属を見つけろって事ですか?」
『ステータスの高さで見込みのありそうな奴らはほぼうちに所属してるから、他の避難所を見てみた方が良いかもな。
あぁそうだ、レベルが上がって落ち着いてからで良いが、小学校の方の避難所に少しおかしな連中をまとめた部屋があるんやけど、そこに潜入して暗殺に特化しそうな奴を見つけてくれ』
「あの301号室ですねw」
『だなw』
「キング、女性会館の残った人間とかゴブリンとかでも良いんじゃないですか?」
藤浜武人は別の思惑で女性会館に寄りたかった。
Ericaの眷属探しと言う名目の下、女性会館の人や魔物を自分達で管理したいと思っている。
だがトオルは、女性会館はリーの案件なので、リーに意見を求めた。
「会館にはまだ数体のノーマル高レベルゴブリンと女性が20~30人位残ってます。
自分の眷属の経験値にしようかと放置してきましたが、あの程度ならダンジョンの方が上なので、あいつらくらいは特に執着は無いですね」
「なぁ、リーよ、残された人員はどうするつもりだ?」
「安全確保した後は、好きに生きろと突き放してきたので特に何をするつもりも無いよ」
「うちのジャックがハーレムの王の座に就きたいと言ってるので、明日Ericaと一緒に女性会館に向かってもよろしいですか?」
藤浜がトオルにお伺いを立てた。
『そうそう、明日は10番街の北側に出現した不思議の森の調査に全員で出かける予定だぞ』
「自分が一応リーダー任命されているので、詳細は明日の朝にでもみんなに伝えます」
「何時ごろから何時ごろまで調査をやるんですか?」
事務の業務がある五十惟は時間が気になるようだ。
特にセイラと瑛伖を連れて明日はダンジョンにも潜りたかった。
『朝は俺も会議があるから、11時くらいにここを出て少し調査をしてから、7番街の南のグラウンドで昼飯にしようと思っている。
美凪は、うちとマグナの所の連中とで、一緒に食えるくらいの食事は用意できるか?』
「はいっ、1万人分くらいの食料は持ってますw」
厄災5日目の夜が、静かに更けてゆく
インディード:https://jp.indeed.com/
泉里香:https://www.instagram.com/rika_izumi_/




