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厄災の始まりは 神戸 から  作者: Ryu-zu
第四章 東灘区 六甲アイランド 天使と悪魔
155/216

悪魔軍 ドラフト終わりの宴1

(リー)時に、イチよちょっとこっちにおいで」


リーに呼ばれてイチと藤子がそばに寄ってくる。


(リー)イチは通称で、名前は無いんだな」


(イチ)はいっ誰ともなく豹人の一番目だからイチと呼ばれるようになりました」


(リー)んじゃ~リャンは中国語の2って意味のリャンなのか?」


(イチ)そうですねwホントに安直な名前ですが、呼ばれているとそれが本当の自分の名のように思ってしまいます」


(リー)私がお前の名前を付けても良いか?それが聞きたかった」


(イチ)な、名前ですか?主はそんな力もあったのか?」


(リー)ふっ眷属契約の付帯だがなwそれでは名付けるぞ?」


(イチ)は、はいっ、よ、よろしくおねがいしますっ」


ちゃんとイチに了承を得ずに勝手に名づけを始めるリーであった。




(リー)レイン・リーの名に措いて命ずる 汝の名は"市之丞(いちのじょう)"!」


イチの身体が一瞬輝いたように見えた。




(リー)その名なら、今までの名で呼ばれても問題ないだろう」


(市之丞)あ、ありがとうご、ございます・・・」


余程嬉しかったのだろう、市之丞の顔から大粒の涙がこぼれ落ちた。



(藤子)良かったねぇ♪ でもそんなに嬉しいもんなんだね」


(市之丞)いや、藤子よ、お前たちは産まれた時から名前があるだろう? 

我々は名など持たずに産まれて来て、そして氏名(うじな)を持たずに死んでいく。

それがどういう事かは、名を持つ者には多分理解出来ないであろう」


(藤子)ごめん・・・

(イチ)いや、謝る事ではないよ」



そして、市之丞は自信の身体に(みなぎ)る力を感じて、なんとなくステータスを見てみた。




市之丞(34)

Lv29

種族 【豹人】 選択

職業 【隠遁剣士】 選択

恩恵 【成長率上昇】

称号 【黒き剣士】

状態 【眷属化―レイン・リー】


基本能力一覧

GMR/USU+

HP 10485/6715<+1679>(+2091)

MP 6476/4621<+809>(+1046)

STR 2374/1242<+435>(+697)

DEF 1446/749(+697)

AGI 2497/1304<+496>(+697)

DEX 1878/1181(+697)

INT 1477/503<+277>(+697)

SP/1232


基本技能一覧

      隠密 暗行 気配探知 飛空 剣技

耐性一覧

      物理耐性(刀剣) 物理耐性       

24300/24184




(市之丞)あっ!あ、主よっ!ステータスが軒並み上昇しているし、恩恵の補正が・・・」


(リー)名前が付いた事による恩恵と私からの恩恵だよ」


(市之丞)す、すごい・・・」



横で藤子も自分のステータスを見て驚いている。



華小島藤子(29)

Lv17

種族 【新人類】 選択

職業 【浮遊撃士】 選択

恩恵 【成長率上昇】

称号 【-】

状態 【眷属化―レイン・リー】


基本能力一覧

GMR/USU+

HP 2106/1613(+493)

MP 2939/1834<+514>(+591)

STR 570/316<+57>(+197)

DEF 754/384<+173>(+197)

AGI 478/282(+197)

DEX 547/350(+197)

INT 816/418<+201>(+197)

SP/340


基本技能一覧

      徒手空拳 速動 気配探知

      浮遊術-[フワフワ]-[浮遊撃]-[ドキドキ]

      治癒魔法-[ヒール]-[ハイヒール]-[オーバーヒール]

      

耐性一覧

      

            

5249/5033





(藤子)わ、わたしも補正が凄い!」




(市之丞)まだ何もしてないのに、眷属にしてもらい名前を頂いただけでこんなに強くなれt」


藤子の泣き虫がうつった訳でも無いだろうが、市之丞は再び大粒の涙を流した。



(リー)眷属になって一番のメリットはその恩恵だね、自分たちの配下を持ってもまた別の恩恵が付くようになるから、積極的に眷属化を進めると良い」


(藤子)イチさん達には遠く及ばないものの、さっきまでの自分より倍近い強い数字に驚きしかありません・・・」


(リー)ふふふっ、もうすぐ3人共レベルが上がるだろう、その時に私の成長率補正の恩恵の効果で、もっともっと強くなるよw楽しみだなw」


(市之丞)まだ強くなれるんですか・・・」

(藤子)もう二度と仲間が目の前で傷つくのを見たくないです・・・強くならなくっちゃ」




イチと藤子の後ろで、アンダルも自分のステータス画面を見て驚いている。


心の底から湧きだす感嘆の感情を押し殺し、涙が出そうになっているのを堪えて薄ら笑いを浮かべている。




(リー)さて、それでは眷属契約をみんなに伝授しようかな?こっちに集まってw」







--藤浜武人--


(藤浜)ポイ、そしてリャン、良く来てくれた、歓迎するぞ」


(リャン)で、出来れば女だらけの所が良かった・・・」

(ポイ)おまえわぁ~ ここまで来てもまだ言ってるって事は本気なんだな?、もう死んどけっ!」


ボゴッ


リャンのお尻に、ポイの蹴りが炸裂した。



(ヒロミ)おやぁ~二人もまた仲が良いんだなぁw」



(ポイ)こいつは、女性会館でハーレムの王を見てからと言うモノ、その後釜に収まりたくて仕方が無いド変人なんです」


(藤浜)女性会館~?」

(ヒロミ)ハーレムの王~?」


(ポイ)はいっ・・・」


ポイは女性会館に至るまでの話から、その後の今に至るまでの話を詳細に語った。


(藤浜)そっか~粗筋(あらすじ)は聞いてたけど、そんな事があったんやな」

(ヒロミ)ん~色々と思う事は有るけど、生きててくれてありがとね」


﨡井戸(にいど)大海(ひろみ)のその優しい言葉を聞いて、二人の獣人はこの藤浜組に(はい)れて良かったと深く深く想った。



(藤浜)まぁそれは明日にでも見に行くとして、まずはリャン、お前の名付けが急務な話だな」


(リャン)いやぁ~名前なんてなんでも良いですよぉ~」

(ポイ)こんな奴、エロ親父とかド変態とかでいいんですよw」


(藤浜)じゃぁ俺が勝手に付けても良いのか?」

(ヒロミ)もう決められているんですか?」


(藤浜)あぁ。前にキングに言われた時に、自分に付けようかと思ってたのがいくつかな」


(リャン)そ、そんな大事なお名前をよろしいのですか?」


(藤浜)おまえを眷属に出来たら付けたいなと思ってたのがあるんだよ」


(リャン)えっ?俺の為に?えっ?えっ?」


(藤浜)あははっ、俺は元々ポイとお前が欲しかったんや、大海がイースも欲しがってたから、出来れば3人共受け入れたかったんやがな」


(ヒロミ)うん、イースはちょっと残念だけど、こんなに可愛いポイちゃんと道化門には絶対欲しかったリャンが来てくれたから満足ですよw」


(リャン)お、俺なんか・・・」


(藤浜)アホよw 何を感情高ぶらせとんや(笑)」



今まで他人から必要だとされた事が無かったリャンは、どうしても自分が欲しかったと言われた事がとても嬉しくて感極まった。

そして、この主人にとことん付いて行こうと言う思いを心に刻んだ瞬間だった。



(藤浜)んじゃ~行くぞ

藤浜武人の名に措いて命ずる、汝の名は"Jack(ジャック)"!



リャンの身体がほんのりと輝いたように見えた。



ジャック(22)

Lv28

種族 【豹人】 選択

職業 【刀剣士】 選択

恩恵 【道化門】

称号 【闇に潜む者】

状態 【眷属化―藤浜武人】


基本能力一覧

GMR/USU

HP 10087/8206(+1881)

MP 2072/1257(+815)


STR 2477/1563<+287>(+627)

DEF 1894/1267(+627)

AGI 2741/1636<+478>(+627)

DEX 1820/1193(+627)

INT 933/306(+627)

SP/1232


基本技能一覧

      剣術 闘牙 無手闘技 隠密 索敵 咆哮

      飛翔 速動 跳躍 気配隠蔽 気配探知

      道化術-[道化服]-[黒ィ外套(がいとう)]

耐性一覧

      物理耐性 魔法軽減 

            

24389/23237



(ジャック)おっ?おおっ?おおおっ?おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


名などどうでも良いと言っていたリャン(ジャック)だが、名が付いた事で上昇したステータスがとても嬉しいようだ。


(ジャック)道化服!」


新しいスキルの【道化服】を使ってみた。

全身を、中世の貴族が着る様な派手でキンキラキンな衣装を纏う。

防御や素早さのステータスが上昇し、物理防御が上昇する。


(ジャック)黒ィ外套!」


新しいスキルの【黒ィ外套】を唱えた。


黒っぽい外套を羽織っただけだった・・・

隠密効果があり、魔法耐性と物理耐性が上がるようだ。


どちらも変身装備程の上昇率は無いけれど、それなりにステアップするようだ。


(ジャック)な~んか楽しくなって来たなぁ、後は王冠でもあればハーレムの王らしくなるw」

(ポイ)もうなんも言わん!」




(藤浜)ポイよ、ハグしても良いか?」


(ポイ)ほへぇぇぇぇぇぇ?」

(ヒロミ)武人さん、それはセクハラですよw」


(ジャック)女性を落とすには、まずこんな感じから入るのが良いのか」


(ポイ)あ、あのぉ~(あるじ)様、そのぉ~ う、うちは男性経験がありません・・・」


そう言ってポイは目を瞑り下を向いた。


(ジャック)おっ?おまえは処女なのか?処女やったんかぁ~?」


ボグッ


ジャックの顔面にポイの拳がめり込んだ。


(藤浜)いやいやwポイよ、おまえを性玩具にしようなんて思って無いぞw」

(ヒロミ)じゃぁ武人さん?ポイちゃんを抱きたいと言う理由は?」


(藤浜)おいおい大海(ひろみ)~言い方っw 俺はハグしても良いかって聞いただけだぞw」



そう言って、聞かれてもいないのに藤浜が自分語りを始めた。



(藤浜)俺は小さい頃に見たアニメの妖狐が好きで好きでしゃ~(しかた)なかったんや。

その影響で、トラって魔物が出て来る漫画の九尾の狐も好きやった。

四月一日(わたぬき)って奴が主人公の漫画の(くだ)キツネなんて、今でも欲しいくらいだ。


そんな俺がポイに一目惚れするんは至極当然な話やろ?」



あぁそうなん ってくらいにしか聞いてない3人が忖度(そんたく)してウンウンと適当に頷く。





(藤浜)ポイ、おいで」


藤浜に近寄って来たポイの腕を引っ張り、力強く抱きしめた。


(ジャック)時には甘言で惑わし、時には強引に抱きしめる、ふむふむこれは良い教科書になるなぁ」




(藤浜)うっしゃ~癒されるのぉ~ ポイ度が満タンじゃw」


(ポイ&ヒロミ)ポイ度ってなんやねんw」


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