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九十九異能者物語  作者: 白木飛鳥
22/33

第22話 黒の少女

京都に行くまであと5日ほどになった。

仕事はいつも通りあるのでこなしていた。


  僕「あの~、氷川さん。」

 氷川「どうしたんだい?」

  僕「幻獣異能者って四人ですよね?」

 氷川「あぁ、そー言われてるんだよね。それがどうしたの?」

  僕「いえ、なんとなく、四人なわけないかなって思って。」

 氷川「もっといるはずと言いたいのかい?」

  僕「自分なりに調べてみたんですけど、二通り説があると思いまして。」

 氷川「ほぉ~。聞かせてくれるかい?」


  僕「四神が守るはずの四瑞の麒麟、鳳凰、霊亀、応竜、九尾の5人がいて幻獣異能者は合計で九人いるっていう説が一つ。」

 氷川「なるほど、幻獣9種ってことか・・・。」

  僕「そして、二つ目は陰陽十二天将であるほかの騰蛇、六合、勾陳、貴人、天后、太陰、太裳、天空の8体いると思うんです。」

 氷川「それのどっちかが幻獣異能者としてあるかと思ってるわけか?」

  僕「はい、どうでしょうか?」

 氷川「たしかにあり得ない話ではないかな。俺の説も行っていいかな?」

  僕「氷川さんも持ってるんですね・・・。」


 氷川「ずばり、十二支説だ。白虎が【寅】、朱雀が【酉】、青龍が【辰】、玄武が【巳】をつかさどり、そのほかで言えば【子】は窮鼠、【丑】は牛鬼、【卯】は玉兎、【午】は麒麟、【未】は土縷、【申】は鵺、【戌】は狼、【亥】は猪笹王って感じかな。」

  僕「それもありそうですね・・・。四神だけで構成されてるとは恐らく国も思ってないでしょうね。」

 氷川「そうかな?国は馬鹿だからそういうの気にしてないかも。」

  僕「それ言っちゃいますか・・・?」


そんな感じで氷川さんとの会話は終わった。

帰り道、スーパーに立ち寄った。

紅音ちゃんの好きな鳥の竜田揚げ、龍胡ちゃんの好きなクジラの竜田揚げを買っていった。その際、黒い服をまとった僕と同じくらいの女の子に話しかけられた。


???「駅はどっちですか?」

  僕「あ、駅はその先の道を左に曲がれば着きますよ。」

???「左ですね。ありがとうございます。」

  僕「いえ、お気をつけて・・・。」


その人と別れて家に戻った。

 紅音「おかえりなさい。なんか、女の匂いがするわ・・・。」

  僕「え?あぁ、さっきスーパーで話しかけられたからね・・・。」

 龍胡「ねぇ、駅が大変なことになってるよ?」

  僕「そうそう、駅の方向聞かれてね・・・。って、、、え?」


ニュースでは、黒い霧のようなものに包まれた横浜駅があって、

そこで、人々が苦しんでる様子が映しだされていた。


その時僕は、とても嫌な予感がしたのであった。


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