第16話 対象確保
雪柱「頼む、俺らを助けてくれ。」
そういって、三人は僕らに助けを求めてきた。
急いで三人ともを治療していた。
鹿島「あの、笠原っていうやつにやられたのか?」
雪柱「あぁ、横浜中を逃げ回ってここにたどり着いた。」
氷川「なるほど、彼らも近いということだな・・・。」
雪野「すまない。私たちのせいでご迷惑を・・・。」
洲崎「いいのよ。この子が?」
雪野「えぇ、この子が【青龍】の幻獣異能者よ。」
???「青島龍胡です。」
僕「よろしくね。」
雪柱「もしかして、この二人って・・・。」
真清田「あぁ、白虎と朱雀だ。」
雪柱「よかったな。龍胡。仲間だ。」
青島「うん。よかった。」
鹿島「ところでどうして県警に追われてる?」
雪野「この子は席外させてもらうわ。」
雪柱「茨城県は異能者にとても厳しい県だった。異能者だとばれると容赦なく懲罰対象だった。そして、龍胡の親も異能者だった。優しい異能者で子供たちに遊具などを作ってあげるやつだった。しかし、県警に見つかり無実の罪に問われた。そして、自分の子供の目の前で拷問され死んだ。それで、龍胡の心の【陰】が目覚めた。そこで、拷問していた警官などを殺していった。こいつの親と仲が良かった俺らはこいつを守ることにした。懲罰されない県に逃げようと歩いて利根川や、アクアラインを超えてここに来た。県警には見つかっちまったがな。」
氷川「なるほどね。でもよかった。ここに来れば安全だと思っていい。」
雪柱「助かるよ。」
そう思っていた矢先に、会社のドアが吹き飛んでしまった。
笠原「だめだよ。雪柱、雪野、そして青龍にMAYSさんたち・・・。」
鹿島「笠原、お前・・・。」
笠原「そういう約束だったでしょう?約束は守らないと・・・。」
氷川「俺らは依頼者に忠実だ。優先順位もこちらで勝手に決めさせてもらいますよ。だって俺らは、会社員だからね。」
笠原「まぁ、好きにしてもらっていいよ・・・。力づくでやるからな!」
「待ちなさい!」
そこには、横浜市長が立っていた。
大木「ここはあくまで横浜市よ。私のところで町を破壊しないでもらえるかしら?茨城県警さん?」
笠原「はぁ、どいつもこいつも、俺の邪魔ばっかしやがるな。」
大木「暴れるならいい場所があるわ。そこでだったら十分に暴れて頂戴・・・。」
笠原「あぁ。どこだ?」
大木「取り壊し予定のビルがあるからそこでやってくれるかしら?」
笠原「あぁ、いいだろう。明日の18時にここの会社のメンバー全員と戦いをしよう。勝った方がその三人を自由にさせようじゃんか。」
鹿島「あぁ、いいだろう。その代わり人数制限はなしでいいな?」
笠原「あぁ、いいさ。いくら多く来たって勝てるわけないんだからよ。」
といって、笠原たち茨城県警たちは出ていった。