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九十九異能者物語  作者: 白木飛鳥
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第1話 幻獣異能者・白虎

目が覚めると僕は、暗い部屋の中にいた。

ドアも鍵が閉められ、監禁されているようだった。


しばらくすると長身の男が歩いてきた。


???「目が覚めたかい?」

  僕「ここはどこなんですか?どうしてぼくはここに・・・。」

???「まぁ、そんなに重い気持ちにならないでくれ。殺したりはしない。」

  僕「・・・。」

???「そうだな。強いて言うならここは君を守る場所だよ。」

  僕「僕を守る場所?」

???「君は警察。正確には公安警察に狙われてる。」

  僕「僕が?なんで?」

???「君が【異能者】だからだよ。」

  僕「いのうしゃ?なんですかそれ?」

???「そうだな、世間で言えば人間と怪物を混ぜたもののように扱われているものかな。実際は違うが・・・。」

  僕「あなたの言っていることがわかりません。僕は普通の人間です。警察から逃げる必要も、あなたに守られている必要もないです。」

???「じゃあ、これを見てもそういえるかい?」


男は、自分のスマホを取り出して一つの映像を僕に見せた。

そこには、僕らしき人間と母親くらい離れた女性が歩いている。

そして、向かいからは黒い服を着た男が歩いていた。

その男に女性が刃物で刺され白い服があっという間に血に染まった。

それを見た僕らしき人間が虎のような雄叫びとともに

白い虎のように身体が変化し、その犯人を一撃していた。

周りを壊し、周りの人間たちも襲っていた。


  僕「嘘だ。そんな記憶も何もない!でまかせだ・・・。」

???「最初はそうだろう。まぁ、だけど君は悪くないんだ。君のお母さんはマフィア取締探偵をしていた。しかし、君のお母さんは敵を作り出してしまった。お母さんを襲ったのは、マフィアと繋がっていた政治家の下僕みたいなものだ。」

  僕「この女性は、亡くなられたんですか?」

???「あぁ、残念ながらね。近くに息子がいながらも殺すことを命じたほどその政治家は焦っていたらしい。」

  僕「でも、なんで僕はこんな姿になってるんですか?」

???「そうだね、人間にはもともと【陰】と【陽】があると言われている。性格の問題ではない。元々出てる【陽】は、人間が社会で生きられるように制御している状態で、【陰】を出さないようにもしている。しかし、嫌なことや苦しいことなどマイナスになるようなことがあると【陰】が出てきてしまう。そこで具現化してしまったのが異能。君の白虎なんだ。」

  僕「よくわかりません。」

???「そうだろう、僕もそうだったさ。」

  僕「あなたも、異能者なんですか?」

???「そうさ、僕は氷川武蔵ひかわ むさし。」

  僕「でも、なんで、氷川さんは僕を守ってくれるんですか?」

 氷川「まぁ、僕が所属する【内務省異能者係】は政府からも嫌われてるから自由にできてる部分が多くてね。君を政府に渡したらキャリアアップだがそれはそれで嫌だからね。まぁ、気まぐれに等しいかな。」

  僕「気まぐれですか。」

 氷川「そろそろ落ち着いたかい?歩きながら話をしよう。」


と言われ、うす暗い部屋を出て廊下をあるきはじめた。

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