Episode.27:1匹と1人、初めてのお泊り 2日目
10.03、正午時点でジャンル別日間ランキング2位達成しました!
読んでいただいている皆様、本当にありがとうございます!
活動報告あげてみました!大したことは書いてないですが、ぜひご覧ください。
ルナ視点でスタートです!
2日目!
薄い暗がりの中、ボクは目を覚ました。
隣には主人が眠っている。
今はどのくらいの時間なんだろうか。
こういう時は主人の携帯を見てみるのだ。
主人の携帯は一日で画面の絵が変わる。
朝は霧の風景、だんだん霧が晴れて日が昇り、昼には太陽の照りつける草原の風景、そして夕焼け、夜は星空の風景になる。
携帯をつつくと、画面がついた。
画面には8:52の文字と、霧の風景が。
文字はどういうことなのかわからないが、朝だということがわかった。
ボクは主人を起こすべく、そっと近寄る。
寝ている主人を見ていると、いたずら心がうずいて、ついやってしまうのだ。
えい!!
「がはぁぁッッ!!!???」
おっと、またまたやりすぎてしまったかもしれない。
「る、ルナ...おはよう...」
「わん!」おはよう!
「また、やられた...。ルナが成長するにつれて一撃が重くなってるんだよなぁ...はあ。」
「くうん?」ダメ?
首をかしげ、主人を見つめる。
最近わかったことだが、こうすると主人は大体許してくれるのだ。
「か、可愛い...!なんでそんなに可愛いんだ、お前は...!この罪なオンナめ...!つい許してしまうじゃないか。次はもうちょっと弱めに特攻してくれよな。じゃないといつか死ぬから。」
ほら、許してくれた。
ただ、主人が死ぬのは嫌なので今度からは顔面ペロペロで起こそう。仕方ない。
★ ★ ★ ★
またルナにやられた。
あれは本当にびっくりするからやめてほしい。
だが、ルナの可愛さに俺はメロメロなのである。
今日もつい許してしまった。
起きると時間は9時前。
いい時間だ。今日も一日中ダンジョンだ。
朝ごはんを食べ、装備の準備をする。
「よし、準備完了。ルナにもゴーグル着けてっと。よし!行くか!」
「わおん!」
俺はテントを片付け、アイテムポーチに入れた。
荷物は食料、キャンプセット、予備の武器、予備の装備、メモ帳、携帯、発煙筒、ライターなど。
メモ帳には俺が今まで戦ったモンスターの名前と特徴が細かく記されている。
DCOの図鑑に匹敵する情報量だ。
俺たちは、早速4階層に降りて探索を開始した。
今日の最初の相手はオーク。
魔法を使いながら難なく倒した。
「わおん!」ボア!
「マッドボアか、何体だ?」
「わふ!」二体!
「了解!一体任せるぞ!」
「わん!」
ルナは一体に向かって行き、俺ももう一体と相対する。
牽制で《水刃》を放ち、怯んだところを剣で一閃。
<マッドボアを討伐しました。経験値を取得します。レベルが28に上がりました。>
このタイミングでレベルアップか。
ルナは大丈夫かな?
<眷属ルナがマッドボアを討伐しました。経験値を取得します。>
ルナも倒せたようだ。
少し待つとすぐにルナが駆け寄ってきた。
「ナイスルナ!よくやった。」
そう言ってわしゃわしゃやってやると、ルナは嬉しそうに尻尾を振っていた。
★ ★ ★ ★
よし!ボクのレベルが上がった!
これでレベルは8、進化はまだまだのようだ。
ボクと主人はさらに奥へ進んでいく。
そしてボクの鼻がまた新たな獲物の匂いをとらえた。
なんだろう?オーク?みたいな匂いだ。
でも少し違う。
「わふ?」オーク?
「オークか?なんだ?」
そして現れたのはただのオークより少し大きい、肌の色が黄色のオークだった。
主人がそいつをじっと見て、口を開く。
「あいつは...ハイオーク!多分オークの上位種だ!右手の棍棒に気を付けろ。普通のオークより強いぞ。」
ボク達は油断せず、ハイオークと戦った。
ハイオークは普通のオークよりも素早く、頑丈で、力も強かった。
主人は剣と魔法で攻撃をし、ボクは牙と魔法で攻撃をする。
オークより強いとは言っても、ボク達よりは強くなかった。
<ハイオークを討伐しました。経験値を取得します。>
よし、ハイオークを倒した。
レベルは上がらなかった。
しかし、なんとなくわかった。
新たな技を使えそうだ!
ボクは試しに使ってみた。
《アクセル》!!
ボクの体を風が後押しして、一気に加速する。
そして一瞬で主人から離れた。
「うお!なんだそれ!新しい魔法技か!?すげえ!」
ふふふ、主人もおどろいている。
もう一度使って主人の足元に戻った。
「すごいなあルナ。実は俺も新しいの使えるみたいなんだ。見ててくれるか?」
もちろんだ。
「わん!」わかった!
主人は何か呟いた。
すると主人の周りに水の棒が4本浮いた。
そして主人が手を前にかざすと、その4本の棒が前の木に向かって飛んで行き、木に穴を開けた。
「これは《ウォーターランス》っていう魔法技だ。すごいだろ?」
「わん!」すごいね!
ボク達が魔法の見せ合いをしているうちに近くにマッドエルクが近づいてきたようだ。
匂いが漂ってきた。
「わおん!」エルクだ!
「よし、魔法を試すいい機会だ。やるぞルナ!」
「わおーん!」
★ ★ ★ ★
ルナと俺は新たな魔法技を使えるようになった。
力試しに選ばれたマッドエルクはウォーターランスによる穴と、ルナの噛みつき、風刃、そして俺の剣による切り傷で何もできずやられた。
マッドエルクはもはや楽なモンスターとなってしまった。
マッドエルクを倒したところで、昼に近づいてきたので、一旦3階層に戻り、休憩した。
今日の昼飯はカップ麺である。
俺が好きなのは海鮮ヌードルで、お湯を沸かしてそれを食べた。
ルナは肉が良いと伝えてきたので、ルナのために買った、高級ステーキ肉を二切れあげた。
そして午後はまた4階層に降りて、探索を進めた。
オーク二体を倒し、ルナと歩いていると、ルナが警戒し始めた。
「なんだ?オークか?」
「わおん」オークだと思うけど
「また違う匂いなのか?」
「わふ」ちょっと違う
そして現れたのは、オークだったが、見た目が違っていた。
棍棒の代わりに杖を持ったそいつは、ハイオークと同じ肌の色をしたオークだったが、俺の鑑定眼には違う名前が出ていた。
[オークメイジ]
「オークメイジ!?魔法を使うのか?ルナ!油断するな!」
「わん!」
そしてそいつは魔法を放ってきた。
「うおっ!?火の玉!?あいつは火の魔法を使うのか!」
その魔法が合図となって、戦いが始まる。
俺とルナは魔法を避けつつこちらからも魔法を放ち、相手に攻撃をする。
そして俺は間合いを詰め、斬撃を加えようとした。
しかし近づいて剣を振ろうとした瞬間、感知スキルが発動した。
俺は急停止して、後ろに飛び退いた。
その瞬間、今まで俺の立っていたところから火の壁ができた。
あ、あぶない。もう少しで燃えるところだった。
その後俺とルナは魔法攻撃を主体にして、なんとか勝利した。
<オークメイジを討伐しました。経験値を取得します。レベルが29に上がりました。>
魔石を拾い、ポーチに突っ込んだ。
「ふう、疲れた。めんどくさい相手だけど魔法のレベル上げにはぴったりだな。」
その後、探索を進めて、ハイオークを3体倒し、レベルが30に上がったところで、今日は切り上げることにした。
3階層に戻って、穴の近くにテントを立てる。
そしてルナと一緒に魔法の練習をしたりして、2日目が終わった。
ルナを抱き枕にして寝袋に入り、目を閉じる。
隣にルナがいることに安心して、夢の世界へと旅立った。
2日目終了!
3日目はどんなモンスターと戦うんでしょうか。
【今日のステータス】
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【名前】ルナ
【種族】黒狼
【称号】夕凪陽人の眷属,先駆者,進化する者,風の支配者
【Level】11(11/20)
【経験値】18/50
【体力】64
【魔力】50
【攻撃力】53
【防御力】52
【素早さ】93
【運】90
【スキル】噛みつき(Level.Max),咆哮(Level.9),感知(Level.8),隠密(Level.9),身体強化[改](Level.2),威圧(Level.3)感覚強化(Level.9),俊足(Level.8),風魔法(Level.6)
【ユニークスキル】言語理解(Level.Max),伝心(Level.Max)
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【名前】夕凪陽人
【種族】人間
【称号】先駆者,水の支配者
【Level】31
【経験値】18/40
【体力】69
【魔力】52
【攻撃力】58
【防御力】62
【素早さ】61
【運】50
【スキル】体術[改](Level.7隠密(Level.9),剣術[改](Level.6),身体強化[改](Level.2),感知[改](Level.1),感覚強化(Level.9),水魔法(Level.6)
【ユニークスキル】
【エクストラスキル】鑑定眼(Level.1)
【眷属】ルナ(黒狼)
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