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Episode.20:1匹、進化の時②

誤字報告ありがとうございます!


評価ポイントが1000ポイントを超えました!評価ありがとうございます!


ランキングも日間ジャンル別で一桁順位!!読んでくださった皆様のおかげです!本当にありがとうございます!


ルナの2回目の進化です。

外見は変わりますが、中身は変わりません。

撫でられるのが好きで、主人のことが大好きなルナのままです。

陽人視点スタートです。




一般ダイバーのダンジョン潜入の解禁後、初の休日。


俺とルナは特別指定ダンジョンの一つである、東京駅ダンジョンにやってきた。


自衛隊の封鎖が解かれ、新たに建てられたDCOの出張所に入る。


他の特別枠のダイバー達は今日は休日として休んでいるのか、それとも今まさにダンジョン潜入の真っ只中なのか、姿は見えない。


受付カウンターに黒のライセンスを俺とルナの2つ見せて、ダンジョンに入った。


旭さんに『今から東京駅ダンジョン入ります』

とメッセージを送ると、10秒後にスタンプが帰ってきた。


装備の確認をしていると、足をルナにつつかれた。


「わおん」はやくいこう


「ああ、ルナもいけるか?」


「わん!」もちろん!


ルナも準備万端のようだ。ルナに目を守るゴーグルをつけてやり、俺とルナは幾度目かのダンジョンへと足を踏み出した。



★     ★     ★     ★



ボクは今日でまた進化するだろう。


今のレベルは9。あと1つレベルが上がれば進化だ。


どんな感じになるんだろう。


楽しみだ。



そんなことを思っているうちに前からスライムがやってきた。


もう慣れたもので、スライムの中のかたいやつを踏み潰していく。


1階層では、スライムが2体、青スライムを1体倒した。


2階層に入った。もちろん降りる時は抱っこだ。


これだけは譲れない。そのうち抱っこなしになるかもしれないが、その時はなでなでを増やしてもらうだけだから。


コボルトが前から走ってきた。


ボクは横から体を当てて、コボルトを地面に転がす。


その隙に主人がコボルトを倒した。


もう1体も同じように倒し、3階層につながる穴の前に着いた。


そこには棒を持ったコボルトがいた。


ボクは攻撃を避けながら足に噛みつき、骨を砕く。


骨の砕ける鈍い音と共にコボルトは棒を落とし、主人の剣によって切り裂かれた。


<棍棒コボルトを討伐しました。経験値を取得します。レベルが10に上がりました。>


<レベル上限に達しました。進化を開始します。進化先を選んでください。>


<狛犬> <黒狼>


ボクは少し迷ったが、黒狼を選んだ。


なぜそちらを選んだかと聞かれてもわからない。


本当になんとなく、こっちだなと思って選んだ。


「ルナ!進化だな!」


そう主人の声が聞こえたかと思うとボクの体が光り始めた。


ボクは眩しくて目を閉じた。


主人と一緒に寝ている時のような暖かいものに包まれたかと思うと、すぐに収まった。


目を開けるとあまり変わらない目線、そして目に入る黒い毛並み。


感じる匂い。見える世界。主人の声。



なにかが変わった



★     ★     ★     ★



ルナのレベルが上限になった。


ルナの体から光が溢れ、収まるとルナは漆黒の毛並みを持った美しい姿へと変化した。


「ルナ、何か異常はないか?大丈夫か?」


「わふ」大丈夫


「綺麗になったな。毛並みもふさふさだ。」


「わん」ありがと


「んー、撫で心地も良くなったな。モフモフだ。」


「くうん?」どうなった?


「そうだな、ステータス見てみるか。」


自分のステータスからルナのステータスを表示させる。


--------------------------------------------

【名前】ルナ

【種族】黒狼

【称号】夕凪陽人の眷属,先駆者,進化する者

【Level】1(1/20)

【経験値】0/50


【体力】45

【魔力】28

【攻撃力】34

【防御力】30

【素早さ】74

【運】90


【スキル】噛みつき(Level.Max),咆哮(Level.3),感知(Level.3),隠密(Level.3),身体強化(Level.7),威嚇(Level.6),感覚強化(Level.3),風魔法(Level.1),俊足(Level.1)

【ユニークスキル】言語理解(Level.Max),伝心(Level.Max)

----------------------------------------------


種族、【黒狼】。


「今のルナは狼になったってことか。確かに犬と狼は近い存在だからあり得るか。ステータスも上がってる。これはすごいな。」


そして新たなスキル、【俊足】。


鑑定眼で見てみる。


【俊足】

素早さを増加させる。

スキルレベルに応じて変化量が変わる。


「わおん?」つよい?


「ああ、強いぞ!俺のステータスとほぼ同じだ。今俺とルナが武器なしで戦ったらルナが勝つだろうな。しかも魔力が解放されてる!ルナは魔法が使えるようになったのか!?」


「わふっ!?」ほんと!?


「ほんとだ!それくらい強くなったんだよ!ルナはすごいよ!」


そうしてしばらくの間、ルナの進化したモフモフを堪能していた。


その後、まだ時間もあったので3階層へと降り立った。


ルナはまだ抱っこだ。抱き心地も良いし、何より可愛い。抱っこできるうちは出来る限り抱っこしようと強く思った。



★     ★     ★     ★



ボクは狼になったらしい。


でもあんまり変わんない気がする。


と思っていた。が、次の階層でボクはボクの体が大きく変わったことに気づかされた。


草原を走るスピードが全然違う。


あの新しいスキルのおかげだ。


噛みつく強さも、体当たりの強さも、匂いの感じやすさも全て変わった。


マッドシープとマッドゴートにもさらに楽に勝てるようになっていた。


3階層では、マッドシープ1体とマッドゴート2体、マッドボアを倒して、時間となった。


主人のレベルも上がり、主人も魔力が解放された。


アイテムポーチに魔石を回収して、ボクと主人はダンジョンから出た。





ルナは種族が【黒狼】に。見た目はほぼ犬です。実際は狼ですが。

彼女 (ルナはメスです)はこれからどんな進化を遂げるのでしょうか。先に言っておきますが、擬人化は100%ありません。

さて、魔力が解放されました。

主人公(主犬公)たちは次のダンジョン潜入から魔法を使い始めます。

次話はあまり触れていなかった黒魔石とオークションの話です。


【今日のステータス】


--------------------------------------------

【名前】ルナ

【種族】黒狼

【称号】夕凪陽人の眷属,先駆者,進化する者

【Level】1(1/20)

【経験値】48/50


【体力】45

【魔力】28

【攻撃力】34

【防御力】30

【素早さ】74

【運】90


【スキル】噛みつき(Level.Max),咆哮(Level.3),感知(Level.3),隠密(Level.3),身体強化(Level.7),威嚇(Level.6),感覚強化(Level.3),俊足(Level.2),風魔法(Level.1)

【ユニークスキル】言語理解(Level.Max),伝心(Level.Max)

----------------------------------------------


----------------------------------------------

【名前】夕凪陽人

【種族】人間

【称号】先駆者

【Level】20

【経験値】14/40


【体力】50

【魔力】30

【攻撃力】39

【防御力】40

【素早さ】42

【運】50


【スキル】体術[改](Level.3),隠密(Level.3),剣術[改](Level.1),身体強化(Level.7),感知(Level.5),感覚強化(Level.4),水魔法(Level.1)

【ユニークスキル】

【エクストラスキル】鑑定眼(Level.1)

【眷属】ルナ(犬)

----------------------------------------------


【この小説を読んでいただいた皆様へ】


面白いと感じていただけたら、評価を頂けると嬉しいです。


感想もぜひください!返信は絶対するので!


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― 新着の感想 ―
[一言] ルナちゃん 女の子だったの? と、変なとこに驚いてしまいました。 抱っこ出来るうちに抱っこ って考えるご主人が好きです。 今できること、今しかできないことって意外と多いですよね。
[一言] 犬とオオカミは近いも何も同種ですね。 ぶっちゃけ柴犬とかどう見てもたいていの小型犬より狼の方がよっぽど近いですし。 調べてみたらシベリアンハスキーも狼に近いみたいです。
[良い点] ルナかわいい… [気になる点] ………な、擬人化ない……だと…… ……あっ、主人が擬狼化すればいいのか(゜∀゜) [一言] 続きが気になる!無理せず完結目指してファイト✊‼️
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