Episode.19:1匹と1人、 をゲットする
陽人視点スタート!
今日は2話投稿です。2話目。お待たせしました。
ダンジョン攻略です。例のアレデス!アレ!
旭さんと昼ご飯を食べた後、俺とルナは新宿ダンジョンに直行した。
新宿ダンジョンの封鎖部隊も新しい制度になると、また違う職務に就くらしい。
中には特別枠としてダイバーになる人もいて、これからまた変わっていくんだなと感じた。
今日は、この前のボス戦で手に入れたスキルと剣を試す。
ここではまだ3階層のボスと戦っていないので、今日はそいつを倒すことが目標だ。
ルナを抱っこして穴から降りる。
こうして抱き上げるとルナは意外とデカい。
ついこの間、進化する前は軽くて腕の中にすっぽり収まるサイズだったのに...すごいな。
「わふ?」なぁに?
「いや、何でもない。行こうか。」
「わん!」
1階層に降り立ち、最速で次の階層を目指した。
途中出てきたスライムを踏みつぶしながら進んでいく。
正直1階層ではもう止まることすらしなかった。
スライムは魔石を落とさないので、倒してもう放っておく。
2階層で、最初にゴブリン2匹を倒したとき、レベルが上がった。
このレベルアップで、ルナのレベルは7、俺のレベルは16だ。
その後、ソードゴブリンと何気に初見の棍棒ゴブリンを倒して、3階層に到着した。
★ ★ ★ ★
またあの草原にやってきた。
新しいスキル【感覚強化】を使うと、ボクの目に映るもの、鼻に着いた匂い、すべてが変わったように感じた。
周りの匂いを感じると嗅いだことのない匂いが混じっていた。
「わふ、わおん!」なんかいるね
「ルナも分かったか。マッドエルクほど強い気配じゃないがそれなりに強い。気を引き締めていこう。」
「わん!」わかった!
まずはこっちにいる!この匂いは確かマッドシープだ。
「わん!」こっち!
「了解!」
進むと前の茂みからマッドシープが飛び出してきた。
ボクはそいつをひきつけながら、主人のほうに誘導する。
主人は光る剣を構えてそいつに向かって振った。
キラッと剣が光ったと思ったら、マッドシープの体が二つに割れた。
<マッドシープを討伐しました。経験値を取得します。レベルが8に上がりました。>
レベルが上がった。が、それよりも主人がすごい。あの剣のおかげでもあると思うが、マッドシープを一撃で倒した。
主人も剣を見つめて驚いている。
少し止まっていたが、また新たなモンスターが近寄ってきたのですぐに主人に知らせた。
「わん!」ボアきた!
「うおっ!おお、そうだな。マッドボアか。さんきゅ、ルナ」
前からマッドボアが突進してきた。ひょい、と避けると、そのまま主人に向かっていった。
主人は躱して、横から斬る。
すると、マッドボアの胴体に大きな切り傷が付いた。
ボクが後ろから噛みつくとマッドボアは倒れた。
<マッドボアを討伐しました。経験値を取得します。>
こんなに早く倒せたのは初めてだ。
主人が魔石を回収していると、ボクたちの後方から強い気配と嗅いだことのない匂いが漂ってきた。
"ブルるるぉぉぉ!!!!"
大きな鳴き声とともに鋭く短い角をはやした牛が現れた。
★ ★ ★ ★
きたか。そう思い、身構える。
そして現れたのはでかい牛だった。
姿はテレビで見た闘牛に似ている。
鑑定眼!
[マッドブル]
「マッドブル...!まさに狂った闘牛か!上等だ。斬り倒す!」
ルナと分散して狙いを定めさせないようにした。
マッドブルは俺のほうに突進してきた。
こっちに来たか!
相手の動きを見て、最小限の動きで避ける!
マッドブルの角が俺の肩をかすめた。が、俺は避けた反動を使い、狂鹿の剣で相手の胴体をとらえた斬撃を放った。
しかしマッドシープやマッドボアのように致命傷にはならず、斬った手ごたえは岩のようだった。
それでも、切り傷は大きな傷となっていた。
また突進してくる!そう思ったとき、
「ワオォ~ン」
ルナが吠えて挑発した。
マッドブルは一瞬気を取られたのか、進路がぶれた。
チャンスだ!
俺は渾身の一撃をマッドブルの首に叩き込む!
マッドブルの動きは目に見えて悪くなった。今の一撃は相当効いたようだ。
その後はもう圧倒した。ルナは首筋に噛みつき、傷をさらに広げ、俺は足を狙って攻撃する。
マッドブルと対峙して、約15分。
俺たちはマッドブルに勝利した。
<階層ボスのマッドブルを討伐しました。経験値を取得します。レベルが18に上がりました。>
<階層攻略報酬として、【アイテムポーチ[100]】を獲得します。また夕凪陽人と眷属ルナにランダムなスキルを付与します。抽選の結果、夕凪陽人に【水魔法】、眷属ルナに【風魔法】を付与します。>
「魔法!?!?魔法だって!?マジか!きた!王道だよこれ!」
ステータス音声のアナウンスを聞いた俺は興奮した。めちゃくちゃ。
ルナはあまり興奮していないが、魔法が何かわかっていないのだろう。
ここは一つ、水魔法を使える俺がレクチャーしてやろう。
俺は手を前に突き出して、
「ウォーター!!!」と叫んだ。
...が、なにも起きない。
「わふ?」なにしてるの?
「ル、ルナ..そんな純粋な目で俺を見るな。虚しくなる...。」
あ、危ない。他に人いなくてよかったぁ~。これ旭さんの前でやったら死ぬ。恥ずか死ぬ。
「しかしなんで使えないんだ?ステータスにはあるのになあ。」
ステータスを眺めていると、すぐに気づいた。
【魔力】の項目が俺とルナも0だということに。
「なるほど。魔力がないと使えないんだな、たぶん。納得した。」
しかし魔力はどうやったら手に入るんだろうか。
魔力が手に入るまで魔法はお預けだな。
そして!もう一つのボーナス!
これは旭さんに聞いたことがある。世界で2件しか発見例のないアイテムだ!
鑑定眼!
【アイテムポーチ[100]】
ものをしまうポーチ。
容量は100L。入れ口は伸縮自在。ものを出すときは手を入れて念じると出てくる。
きた!アイテムポーチ!
これは世界で見ると、中国とフランスのダンジョンからしか見つかっていないものだ。
俗にいうアイテムボックス。腰に巻くポーチの見た目以上の容量を持つアイテムだ。
まさかこんなところで手に入るとは。
早速腰につけて、剣や魔石などを入れてみる。
剣なんかは絶対入らない見た目だが、すんなり入った。
そして手を突っ込み、剣を取り出すと念じてみる。
手を抜くと、その手にはしっかりと剣が握られていた。
その時ちょうどアラームが鳴ったので、ダンジョンから出ることにした。
回収したレッドブルの魔石は通常の青色だった。
ジャンル別の日間ランキング9位達成しました!!!
また今日1日のPVが1万を超えています!うれしい!!!!
読んでいただいている皆様のおかげです!本当にありがとうございます!
明日は閑話を投稿します。第二期ダイバー試験とかの話です。
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【名前】ルナ
【種族】犬 (シベリアンハスキー【変異種】)
【称号】夕凪陽人の眷属,先駆者,進化する者
【Level】9(9/10)
【経験値】0/30
【体力】38
【魔力】0
【攻撃力】27
【防御力】23
【素早さ】67
【運】90
【スキル】噛みつき(Level.Max),咆哮(Level.2),感知(Level.2),隠密(Level.2),身体強化(Level.6),威嚇(Level.5),感覚強化(Level.2),風魔法(Level.1)
【ユニークスキル】言語理解(Level.Max),伝心(Level.Max)
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【名前】夕凪陽人
【種族】人間
【称号】先駆者
【Level】18
【経験値】0/30
【体力】42
【魔力】0
【攻撃力】32
【防御力】35
【素早さ】38
【運】50
【スキル】体術[改](Level.2),隠密(Level.2),剣術(Level.8),身体強化(Level.6),感知(Level.4),感覚強化(Level.2),水魔法(Level.1)
【ユニークスキル】
【エクストラスキル】鑑定眼(Level.1)
【眷属】ルナ(犬)
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