Episode.16:1匹と1人、新たなダンジョンへ[昼]
ルナ視点でスタート!
予約投稿うまくいかなかったみたいです。
少し遅れました。申し訳ない。
ボクがダンジョンから出ると、すぐにお兄さん達がやってきて、
「ルナちゃんお疲れ様〜」「キ、キズはないか?どこも怪我してないか?」「はあ、癒しだ」
とか言いながら撫でてきた。
怪我なんかしないよ。ボクは攻撃避けるの得意だからね!
「ルナはモテモテだなぁ。お兄さん方、すみませんけどルナも疲れてると思うんで程々に撫でまわしてやってくださいね。」
主人はそう言って、テントの方に行ってしまった。
「わおーん!」おいてかないでよ!
ボクはすぐにお兄さん達の包囲網から抜け、主人の隣に駆け寄った。
「あぁ、俺たちのルナちゃんがぁ〜」「あやつ、許せぬ...!」
お兄さん達が何か言ってるけど、ボクは主人のものだから。お兄さん達のじゃないから。
「いいのか?ルナ。」
「わん!」いいの!
「そっか。」
主人はどこか嬉しそうだった。なんでかはわからないけど。
★ ★ ★ ★
昼飯だな。腹減った。
実は今日、一日中ダンジョンにいると旭さんに言ったら、弁当を作ってきてくれた。
なんか、気恥ずかしいが、ありがたいことだ。
その見た目からして超美味しそうな弁当を、届けにきた旭さんの目の前で食べさせられた。
案の定めちゃめちゃおいしい。
「めっちゃうまいっす。特に卵焼きが。」
「ありがとー!作った甲斐があったよ!午後も頑張ってね!」
感想を聞いた旭さんはまだ日本支部に仕事が残っているようで、すぐに帰っていった。
「お前、ルナちゃんだけでなくあの美人さんもかよ。いいなあ〜」
お兄さんの1人にそんなことを言われたが、俺は旭さんの彼氏でもなんでもないのでそれを伝えると、
「なにっ!お前あの美人さんの彼氏じゃないのか!?よし、ならまだ俺にもチャンスがあるかもしれない!」
と奮起していたので、その人はほっといてルナを撫でていた。
「わふー」無理だよー
「こら、ルナそんなこと言うな。せっかく頑張ろうとしてるんだからほっといてあげないと。」
そうしているうちに午後のダンジョンに潜る時間になった。
「よし、午後のダンジョンだ!行くか!」
「わおん!!!」
★ ★ ★ ★
ダンジョンに潜って、ダッシュで2階層まで到達した。
途中スライムが2体出てきたけどすぐに踏み潰した。
そして2階層。モンスターは少なく、この階層ではコボルト2体だけだった。
そして3階層。
ボクはいつものように抱っこされながら降り立った。
そこは前の新宿ダンジョンと同じように草原が広がっていた。
見たところ、新宿にもいたモンスターもいるが、初めて見る奴らもいた。
「ルナ、なんかいるな。この階層、俺も感知スキル使ったんだけどなんかいる感じがする。周り警戒しながらいこう。」
そして、早速初めてのモンスターと出会う。
「ルナ、こいつはマッドゴート!角が武器っぽいから当たらないように気を付けろ!」
「わう!」わかった
ボクは身体強化を使ってそいつの後ろに回り込む。そして後ろ足に噛み付いた。
"ゴキッ"と鈍い音を立ててそいつの足が折れた。
そいつは悲鳴を上げて倒れ込んだ。
そこにすかさず主人が詰め寄り、首を切り落とした。
<マッドゴートを討伐しました。経験値を取得します。>
まだレベルは上がらない。主人が魔石を拾っていると、また新たな敵が近づいてきた。
この匂いはコボルトか!
「わおん!」コボルト、来る!
「了解、ナイスルナ!」
ボクと主人が待ち構えると、剣を持ったコボルトがきた。
そいつもボクが足を折って、主人がとどめを刺す。
<ソードコボルトを討伐しました。経験値を取得します。レベルが4に上がりました。>
よし!レベル上がった!
この調子でどんどん行くぞ!
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【名前】ルナ
【種族】犬 (シベリアンハスキー【変異種】)
【称号】夕凪陽人の眷属,先駆者,進化する者
【Level】4(4/10)
【経験値】0/30
【体力】32
【魔力】0
【攻撃力】21
【防御力】19
【素早さ】61
【運】90
【スキル】噛みつき(Level.8),吠える(Level.8),嗅覚感知(Level.9),忍び足(Level.8),身体強化(Level.3),威嚇(Level.3)
【ユニークスキル】言語理解(Level.Max),伝心(Level.Max)
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【名前】夕凪陽人
【種族】人間
【称号】先駆者
【Level】13
【経験値】0/30
【体力】38
【魔力】0
【攻撃力】28
【防御力】29
【素早さ】34
【運】50
【スキル】体術(Level.8),忍び足(Level.9),剣術(Level.5),身体強化(Level.3),感知(Level.2)
【ユニークスキル】
【エクストラスキル】鑑定眼(Level.1)
【眷属】ルナ(犬)
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